Beerhouse³ 営業日誌

ものづくりの街、新潟県三条市でビール屋やってます

店内BGMとしてアリかナシかギリギリのナシ(E)

 どうも。新潟県三条市の中心部(まんなか)にある由緒正しき飲食店街「本寺小路」(ほんじこうじ)でクラフトビールを中心とした飲食店「Beerhouse3」を開業準備中の店主いけのです。

 

 自分の趣味の音楽を掛けたいけど妥協してBGMを選択していくギリギリの線を探す第5回、E。

 

 Eで始まるバンドが圧倒的に少ない中、無理してEで探す必要があるのか、と思いつつ、スイスのフォーク・デスメタル、Eluveitie、エルヴェイティを。

 

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 ついに、デスメタルに手を出す(笑)くらい、Eのバンドが少ない。

 

 ハードロック/ヘヴィメタル勢による、ケルト音楽をはじめとする欧州民謡への接近は、Led ZeppelinのCIA = Celtic, Indian, Arabicを例に出すまでもなく、黎明期から盛んに行われていた訳です。

 特にヘヴィメタルの世界においては、教会音楽や宮廷音楽とは異なる土着的なイメージが、ペイガニズム(邪教崇拝)を想起させる部分もあり、ノルウェースウェーデンフィンランドといった、北欧の反キリスト教悪魔主義的なバンドたちによって、色濃く継承されていった、という背景があります。

 

 当初ブラックメタル、次いでメロディックデスメタルの中から、民俗色の強い音楽性を打ち出したバンド群が、さらにペイガン・メタル、ヴァイキング・メタル、フォーク・メタルなどと呼ばれるジャンルに細分化。

 

 このEluveitieは、バンド名の由来を、ユリウス・カエサルの「ガリア戦記」にも登場する、現在のスイス周辺を拠点としたケルト人、ヘルウェティイ族に求めており、その名の通り、ドイツ語圏スイス、チューリッヒ州出身のケルト系フォーク・メタル・バンド。

 もちろん、ヘルウェティイ族の音楽が保存されている訳もなく、基本的には、アイルランド系のケルト音楽を再解釈したものとなっております。

 

 メンバーの異動が多いのですが、ここ数年は、中心人物のクリゲル・グランツマン(ヴォーカル他、民族楽器色々。上のPVではマンドラとハープ、ティンウィッスルを担当)の他、ギター2人、ベース、ドラムという一般的なヘヴィメタル編成に、バグパイプ奏者、そしてバックヴォーカルを兼ねる女性2人が、フィドルとハーディガーディを担当する、という8人編成となっている模様。

 上のPVでは、リードヴォーカルを務めるアナ・マーフィはヴォーカル専任となっておりますが、本来のポジションは、ハーディガーディスト。

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 もっとバラード調の曲も含めて女性クリーン・ヴォーカルをフィーチュアした曲が、だいたい1アルバムに2曲くらいは入っておりますが、本来は彼女はあくまでバックアップ・ヴォーカルのデスメタル・バンドとなっております。

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 本来の姿でも、ハーディガーディの怪しい響きをはじめ、ケルティックなメロディが冴えてて個人的には、アリなんじゃないかと思うんですが、まあ、ナシですよね、、、

 

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