どうも。新潟県三条市の中心部、「本寺小路」でクラフトビールを中心とした飲食店「Beerhouse3」を、とりあえず何とか開業いたしました店主いけのです。
今日は、午前中に「三条スパイス研究所」さんで開催された、東京・押上「スパイスカフェ」伊藤さんのスパイス講座(?)を受講してきて、わー、すげー面白ぇ、と思って、その話を書きたいところなんですが、ビールの話を書きます。ビール屋ですし。
と言いますか、講座終了後、伊藤さんとお話をさせていただいたら、伊藤さんから
「なんだっけ、あの長野の佐久でビール作ってる会社?」
「ああ、ヤッホー? インドの青鬼?」
「そうそう」
と言う会話をしてきたばっかりなんで、この流れに乗って。
本日、4月26日、ヤッホーさんの新作、「僕ビール、君ビール、よりみち」が新発売、ということで、早速、ローソンさんで買ってきました。先行して発売されていた、提携先のキリンビールさんによる、グランドキリン「うららかをる」も一緒に。
スタイルは「よりみち」がアメリカン・ウィート・エール、「うらら」がウィート・スプリング・エール。ウィート=小麦、のビールですね。普通のビールは大麦を使うわけですけども。
で、対抗しようとかいう意図はなく、完全に偶然、連休に向けて昼飲みに向いた、あっさりした軽い、爽快な飲み口(クリスピーって、こういうこと?)のビールをつなごうと思って発注していた、ラグニタス・ブルーイングの「リトル・サンピン・サンピン・エール」を当店で本日、開栓いたしました。
こちらもウィートエールなんですが、ホップが効いたウィートエール、というよりは、小麦で作ったIPAって位置づけなんですかね。爽快つっても、7%超ですし…。
ヤッホーさんの「よりみち」は、トロピカルと言うか、パイニーなアロマが、好みの分かれるところかも知れません。いや、クラフトビールの世界で、アロマが松っぽいって表現は、たまに見かけて「松って、どんな匂いだよ」とか思ってたんですが、これは結構、パイニーな気がします。鼻、悪いんですけど。
リトル・サンピンは、かいだ香りがホップきつそう≒苦そう! なのに、飲み口は意外と優しい、というか、爽快ですよねー。
サンピンの意味が分からないし*1、なんで2度重ねる意味もよく分かっていませんが…。
なお、ヤッホーさんがキリンさんと提携しているように、ラグニタスは去年から、ハイネケンの出資を受けまして、クラフトビールとしては微妙な立ち位置に…。
まあ、うまけりゃ、何でもいいですが。
とりあえず、ヤッホーさんのとキリンさんのは、もう1個ずつ買ってあるので、本日、リトル・サンピンをご注文いただいた際に、お声がけいただけば、飲み比べしましょう!
ちなみに、アメリカ醸造家協会のスタイル分類には、アメリカン・ウィートってスタイルとしては存在しないんですね。
パパジアン本でも、古い本だとは言え、アメリカン・ウィートについては、
輝きやユニークさは見当たらない。定義すら困難で、副原料に小麦を使っているだけだと言ってもいいだろう。そもそもヨーロッパの小麦ビールの特徴は、小麦よりむしろ特殊なイーストやその他の菌によるものだが、アメリカの小麦のビールにはこの特殊な発酵が含まれていないからだ。
って書いてるし。
あ、先日ご紹介しましたビールのディズニーランド、ハーヴェスト・ムーンさんのベルジャン・ヴィット(ベルギー式の小麦のビール)も残りわずかですが、まだ、あります。
あと、個別の紹介してませんでしたが、 南ドイツ式の小麦のビール、エチゴビールさんのヴァイツェンも、つながっております。
この機会に飲み比べていただくと、麦芽、ホップ、酵母の違いについて楽しんでいただけるかもしれません。
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*1:水たまりをちゃぷちゃぷ言う擬音語?