どうも。新潟県三条市の中心部、「本寺小路」でクラフトビールを中心とした飲食店「Beerhouse3」を、とりあえず何とか営業しております店主いけのです。
BrewDog社長の本の話を書いたついでに、珍しくビールの話を。珍しくない。ビール屋ですし。
本日ご紹介するのは、そのBrewDogが今年、「Ace of Hops」と名付けて4種類を順次リリースしている、シングル・ホップのセッションIPAについて。
シングル・ホップ、と言うのは、その名のとおり、1種類のホップだけを使ったビール、ということになります。
クラフトビールは、「ちゃんと味がするビール」というのが1つの大きなテーマとなっていますが、ビールの味の元となる主要な材料、つまり、水、酵母、麦芽(糖質)、ホップのうち、特にホップの風味に大きな注目が集まっているのが現状です。
もはや好むと好まざるとにかかわらず、クラフトビール = IPA、と言っても過言ではないほど、IPA=ホップを大量に使ったビールに注目が集まっている状況。
そのIPA、普通は苦みや香りなどのバランスを取るため、複数種類のホップを組み合わせて仕込むのが一般的です。この組み合わせの妙が、各醸造所の個性となっている、とも言えるでしょう。
ただ、中々ホップそのものに触れる機会がない我々消費者サイドの人間は、このビールには、コレコレのホップが入っています、と聞いても、どのホップがどういう特徴を持っていて、どういう役割を果たしているのか、中々、分かりづらい。
特に、ホップ人気に乗って、アメリカやオーストラリア、ニュージーランドなどの新世界を中心に、ホップの新品種開発も進み、次々に新しいホップも出てくる状況。
そんな中で、あえて1種類のホップだけを使って、そのホップの特性を確かめられるビールを醸造するブルワリがいくつかあるのです。
「よく名前を聞くこのホップって、こういう香り/味がするホップなのか」、「そうかあのビールのあの香り/味は、このホップが効いているのか」、とマニア中のマニアの学習機会に最適なビールとなっています。
スコットランドのBrewDogが放つ、Ace of Hopsシリーズもそういったシングルホップの1種類。
4%台と基本的には飲みやすいセッションIPAで、2016年は4種類をリリースしています。