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Beerhouse3営業日誌

ものづくりの街、新潟県三条市でビール屋はじめました

21_21 Design Sightに「デザインの解剖展」見に行ってきました。

 

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 アルファベットの施設名に数字が入っていると、どう読めばいいか分かりづらいですよね。

 

 お前が言うな。

 

 ということで、どうも。新潟県三条市の中心部、「本寺小路」でクラフトビールを中心とした飲食店「Beerhouse3」を、とりあえず何とか営業しております店主いけのです。

 

 先日、六本木の「21_21 Design Sight」で開催されている「デザインの解剖展」に行ってきました。なお施設名は「トゥーワン・トゥーワン」と読むらしいですよ。

www.2121designsight.jp

 

 ほとんど内容等について下調べせずに行ったのですが、元々、武蔵野美大で授業の一環として行われている、市販の商品について、1つ1つのデザインの意味を、外装から内部の構成要素に向かって掘り下げていく、という作業を、「明治」さん(いつの間にか、製菓と乳業が合併していた)の創業100周年に合わせて、「明治」製品5点に特化して実施する、という内容でした。

 

  正直言うと、機械工学科出身で、金属加工が盛んな街の元・産業振興担当市役所職員、という立場としては、「デザインあ」の「解散!」のような、複合物を構成要素に分解しながら、部品1つ1つの意味を解いていく、といったような展示を期待していたので、その点は少し残念でした。

www.nhk.or.jp

 

 展示内容は、明治さんの5商品、冒頭の写真に掲げたように「きのこの山」、「ブルガリアヨーグルト」、「ミルクチョコレート」、「エッセルスーパーカップ」、「おいしい牛乳」ということで、商品自体は、ほとんど分解の余地がないもの。

 もちろん、今、飲食業に携わる身として、食品加工や食品の味覚や香りについての解説などは多少、興味を持ちましたが。

 

 比較的単純な商品を解剖する、という性質上、展示・解説の多くが割かれていたのは、商品の外装(パッケージ)、それも一部でその機能性の解説はあるものの、ほとんどがそのグラフィックデザイン的な分析でした。

 ただ、この点も、ある意味では興味深かったです。

 

 と言うのは、これらの商品は、ほとんどがスーパーやコンビニに並べられて買われていく商品、つまり、消費者に選ばれるための接点、対話の手段が、ほとんど外装だけに限定されてしまう商品だからです。

 外装に、製品の企画意図から安全情報まで、説明すべき点をすべて、整理して記載し、消費者に手に取ってもらって読んでもらう、という行為は、中々、高度なデザイン技術なのだろう、と感じた次第。

 

 消費者に伝えたいことをどのようにして伝えるか、というユーザ・コミュニケーションに関わる仕事をされている方は、仕事の発想の幅を広げるための頭の体操になるのではないでしょうか。

 

 また、日本人ならば誰でもが知っているような身近でスタンダードな5商品を取り上げて分析を試みる、という展示は、美大の学生のデザイン教育手段として、あるいは、いつもこの展示会場に来ると見かける小学生くらいの小さな子供たちに、日常生活の中でデザインについて考える機会を与える、という意味では重要な視点なのだろう、と思いました。

 

 なお、長文で構成された展示解説をベースにした本の注文を、物販コーナーで受け付けていましたが、あくまで明治さんの記念誌的な側面が強いようで、とても手が出るお値段ではなかったので、そのうち国立国会図書館とかに収蔵されるといいですね…