卓球のイラスト「スマッシュをしている男性」 | かわいいフリー素材集 いらすとや
どうも。新潟県三条市の中心部、「本寺小路」でクラフトビールを中心とした飲食店「Beerhouse3」を、とりあえず何とか営業しております店主いけのです。
ここ数日、イギリスのクラフトビールメーカー、BrewDogが卓球選手を応援する投稿をSNS上で続けており。
何かと思えば、この週末にロンドンで、「World Championship of Ping Pong」という卓球大会の決勝があった模様。で、彼はBrewDogがスポンサードするスコットランドの選手みたいです。
BrewDogと卓球?
めちゃくちゃ違和感のある組み合わせですが、どうやら、この「Ping Pong」とは「Table Tennis」とは少し違うスポーツの模様。
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World Championship of Ping Pong - Wikipedia
上記サイトを拾い読みしただけですが、ラケットに貼るゴム(ラバー)が発達しすぎた現代卓球に対し、昔ながらの紙やすりを貼ったラケットで、ボールのスピードを落とし、ラリーが続きやすくすることで、ライヴ・オーディエンスの見応えを高めたルールにしているようです。
昔の卓球ラケットは、表面に紙やすりを貼っていたんですか…?
ともあれ、興味深いのは、現代のコンテンツビジネスの中で、卓球を新しいスポーツに換えよう、という動きがあり、そこにBrewDogという企業が(大会全体ではなく一選手の個人スポンサーとは言え)結びついていること。
前提として、高速回線のインターネットが普及し、テレビや映画のような既存の娯楽産業の在り方が問われている中で、スポーツ中継の価値が見直されているらしいんですよね。
スポーツ中継というのは、「筋書きのないドラマ」と言われるように、できれば、結果を知る前にリアルタイムで見たいコンテンツなので、ドラマやコメディのように後で時間を作ってインターネットで見ればよいものとは違って、今も生中継に価値がある、つまり、みんなを同じ時間にテレビの前に釘付けにできる、ってな話を前にどこかで読みました。
なので、おそらく、そういう現代のテレビ視聴、あるいは直接、会場に足を運ばせた上での観戦、というのをより意識した形でルールを作り直しているのが、今回のピンポン。
公式サイトに上がっていた写真は、まだ昨年の様子ですが、確かにちょっとショウアップされた雰囲気。
2016 • World Championship of Ping Pong
日本では、何事につけ、物事をビジネス視点で考えること、特にそれがスポーツや文化に絡む場合には、とかく卑しいとかさもしいとか言われがちですが、どうやったら、観客にとって、より魅力的なコンテンツになるか、を考えることは大事なことだと思います。
だって、そうやって魅力を感じて、応援してくれる人が増えない限り、活動を広げたり、あるいはそもそも継続していくことすら、難しいのだから。
資本主義社会においては、誰かが興味を持ってくれたこと、つまり、応援してくれる人がいることを、分かりやすく公平に数値化した指標として、お金に換算しているのであり、また、事業を行うための負担も予算として数値化して把握できる、と考えたらよいのでは、と個人的には思う次第です。
摂関政治の行き詰まりから院政への移行期にあった平安時代の終わりに平清盛が貨幣経済への移行を試みた、というのも社会が不安定化する時代の中で、モノゴトの価値を測る共通レートとして現金が便利だった、ということなので。