Beerhouse3営業日誌

ものづくりの街、新潟県三条市でビール屋はじめました

ビールとジャガイモ

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 どうも。新潟県三条市の中心部、「本寺小路」でクラフトビールを中心とした飲食店「Beerhouse3」を、とりあえず何とか営業しております店主いけのです。

 

 ビールに合わせる食べ物を考えるときに、昔からビールを飲んでる国で食べてる食べ物だったら、だいたい合うんじゃないの? という安直な発想は、安直なワリに結構、イケる気がします。

 で、歴史的にビールを飲む国の郷土料理を考えると、ジャガイモって結構、ありがちなんですよね。

 ドイツは言わずもがな、チェコアイルランドとかもそうですし、イギリスにもフィッシュアンドチップスがあり、ベルギーにもフリットがあり。

 

 ぼんやり考えてみると、ビールって言うのは本来、キリスト教圏、すなわちワイン文化圏のヨーロッパの中で、寒すぎて、あんまりワインづくりが盛んじゃない地域で、つくりづけられてきた飲み物って背景があるので、基本的には寒い国の庶民の飲み物だってのが、まず、あるのかな、と。

 

 一方のジャガイモ自体は南米原産で、大航海時代にスペインからヨーロッパに入っていった訳ですので、別に寒い国に限らず、スペインでもトルティージャとか、イタリアのニョッキとか、割とどこでも食べると思うんですが、ジャガイモそのものが寒さに強く、生産効率も高いし、貯蔵もきくってあたりで、寒冷地でのムギの代替作物、つまり炭水化物、糖質を安価に得る手段として、これまた寒い国の庶民の食べ物として普及していったのかな、という印象であります。

 

 と言っても、コロンブス西インド諸島到達が1492年、それから100年後の16世紀後半には既にヨーロッパにジャガイモが持ち込まれているようなんですが、発芽すると毒性を持つこともあって、当初は研究用・観賞用での栽培が主で、ジャガイモが食用で普及するのは、18世紀の半ばのことらしいです。

 ということは、ヨーロッパで日常的にジャガイモが食べられるようになって、まだ250年かそこら。

 一方、ペリーが浦賀にやってきたのが1853年、そこから日本が幕末に開国して、ジャガイモにせよ、ビールにせよ、ヨーロッパの料理を日常的に食べるようになって、150年ちょっと。

 

 なので、最初に掲げた「昔から食べている」ってことで言えば、意外とヨーロッパでも、そんなに昔から馴染んでいる食べ物でもないのかもしれません。

 あるいは、ビールもジャガイモも、もう十分、日本の食べ物、と呼べる領域になっているのか。

 

 なお、当店でも、もうちょいジャガイモを使ったメニューを増やしていきたいところではありますが、いかんせん、店主の調理技術とか、提供までのオペレーション、リードタイムの問題とか色々とありましてですね…。