Beerhouse³ 営業日誌

ものづくりの街、新潟県三条市でビール屋やってます

For Whom The Beer Pours

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  本題の前に、なぜか下手側ワンカメ撮影のため、クリフ・バートン先生の雄姿がずっと映り続ける「For Whom The Bell Tolls」の1985年のライヴ映像を「クリフ・エム・オール」から。


Metallica - For Whom the Bell Tolls (Live) [Cliff 'Em All]

 

 という訳で、どうも。新潟県三条市の中心部、「本寺小路」でクラフトビールを中心とした飲食店「Beerhouse3」を、とりあえず何とか営業しております店主いけのです。店内BGMはメタル禁止です。

 

 なお、先ほどのクリップは、MTVが主催したフェス「Day On The Green 1985」での1曲で(数曲分がテレビ・オンエアされたので残ってる模様*1)、ブートレグ*2ではオンエアされなかった分も含め45分の持ち時間すべてが残ってるんですが、このクリップのクリフを紹介する前*3からジェイムズのMCが続いてて、ちょい音質が悪くて聞き取りづらいけど、定番の「How do you feel, all right?」に始まって、「お前ら今日はここにスパンコールや化粧、ヘアスプレーの連中を見に来たのか? 今日出演するバンドは俺たちだけだぜ」とか言ってて草生えるwww ちなみに、この日の出演者は「Scorpions, Ozzy Osbourne, Ratt, Y&T, Metallica, Yngwie Malmsteen's Rising Force, Victory」というもの。地元に近いオークランドとは言え、Metallica、アウェイだったんでしょうね、これ…。

 

 という訳で、アメリカ・カリフォルニア州サンディエゴのストーン・ブルーイングが定期的に行う他社とコラボレーション・ビールのうち、2017年は全3回企画されていた「ヘヴィメタル・インスパイアド・シリーズ」、「メガウィート」、「デイスレイヤー」に続く、最終の第3弾「フルータリカ」の登場です。

 

 このシリーズ全体の細かい話は、前回までのをよろしく。

beerhousecubed.hatenablog.com

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  今回は、ロンドンのビーヴァータウン、ニュージーランドウェリントンのガレージ・プロジェクトという世界を股にかけての3社でのコラボレーションで、キウィ、柚子、ハバネロを使ったフルーツW-IPAとなっております。

 

 以下、公式解説。音楽ネタ多すぎて訳しづれぇわ…。

www.stonebrewing.com

 

股間にデスメタル・キックをくらわすトロピカルなダブルIPA

 

壮麗なヴォリューム11*4の不協和音が、強烈(intense)なトロピカルフルーツの閃光にハバネロからのパイロ*5の熱を加えたときに奏でられる。文字通りのワールド・ツアーを引き起こしたのは、世界を股に掛ける3つの醸造所による、大きな雷鳴が轟くようなビールの嵐のコラボレーション。

 

ビーヴァータウン(イギリス)とガレージ・プロジェクト(ニュージーランド)から来た醸造のマスター(Masters of brewing)たちが、サンディエゴで俺たちと一緒に仕込んだこのダブルIPAには、キウィフルーツ、ユズとハバネロのパワートリオ*6が加わる。ユズとハバネロは、まあ、当たり前だが、キウィフルーツがこんなにもメタルだってことを知っているか? 繊細ではあるが燃えるような辛さの雷撃に乗るように(ride the lightning)、巨大なホップのキャラクターが加わる。ホップ、フルーツ、辛さ…そして万人にジューシィさを(...And Juiciness For All)。

 

モッシュピットの仲間を呼び出し、演奏を始めたら、このビールを冷蔵庫に投げ入れ、冷やしきれ(Chill'em All)。

 

 なお、今回もリリースに合わせてストーンさんが、Spotifyリストを公開しております。クロスオーヴァー、というか、ハードコア寄りな感じですが。

 

beerhousecubed.hatenablog.com

 

 なお、店内BGMではメタルを自粛しておりますが、メタルっぽさがバレない程度に混ぜ込んでいるCDの中に、今週はApocalypticaのデビュー作「Plays Metallica with Cellos」20周年盤も入っておりますので、よろしくお願いします。もうすぐLoud Parkだし、予習も兼ねて、てことで。

 

beerhousecubed.hatenablog.com

 

 最近のセットリスト。

www.setlist.fm

 

 2016年に引き続き20周年ツアー継続中でMetallicaカヴァー・オンリー! ラウパも超期待!

 

 なお、店内メタル自粛ではありますが、10月10日の午後10時くらいをメドに、メタル聴きながら、このビールを聴く会とかをやろうかなぁ、と思案中。

  

 具体的には、この辺とか。いやぁ、冒頭の写真でお気づきの方もおられると思いますが、実はまだ1本ずつ隠し持っておりましてねぇ…。

ザ・ビッグ・フォー~史上最強の夜!~ デラックス・エディション [DVD]

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  最後に、個人的には、Metallicaは5作目ブラック・アルバムにリアルタイムでは乗り遅れて、「Load / Reload」で出会った世代でございまして(いまだにどちらも買ってませんが)、完全に後追いですので、個人的最高傑作は「Ride The Lightening」であります。冒頭の「For Whom...」も入っておりますので一家に一枚、是非。

 

ライド・ザ・ライトニング

ライド・ザ・ライトニング

 

 

  そうそう、スラッシュ四天王(Big 4)のうち、唯一カリフォルニア拠点じゃない、Anthraxさんは、今回のシリーズから外されておりますが、自分たちでビール出しております。彼らの地元、ニューヨーク近郊でしか流通してないようですが。

wardancepaleale.wordpress.com

*1:URL: https://www.youtube.com/watch?v=8Z04FtRzgJc

*2:URL: https://www.youtube.com/watch?v=-sQE87XF98o

*3:このときのツアーでは「For Whom」の前に「Pulling Teeth」を置いて、クリフのベースソロから流れる展開にしてたのが、持ち時間の都合でこの日は「Pulling…」飛ばした模様

*4:ロックで使用するアンプ・スピーカ類のヴォリュームは通常10段階設定で、メタル界隈ではヴォリューム全開をフルテン、さらにその上、限界突破の11、という表現を欧米ではよく使います

*5:pyrotechnic、ライヴ・パフォーマンスで使う火薬のことですね

*6:通常ギター、ベース、ドラムの3人編成のロックバンドのこと