どうも。新潟県三条市の中心部、「本寺小路」でクラフトビールを中心とした飲食店「Beerhouse3」を、とりあえず何とか営業しております店主いけのです。
なるべく懐メロは使いたくない毎週のBGMの更新、今週は1970年代から2枚です。
- Of Mice & Men (US-Metalcore) / Cold World (2016) ← 3週目
- Racer X (US-Hard Rock) / Superheroes (2000) ← 2週目
- Silvertide (US-Hard Rock) / Show And Tell (2004) ← 2週目
- Thin Lizzy (Ireland-Hard Rock) / Jailbreak (1976)
← Black Star Riders (UK-Hard Rock) / All Hell Breaks Loose (2013) - UFO (UK-Hard Rock) / Strangers In The Night (1979/2000)
← Nickelback (Canada-Hard Rock) / Dark Horse (2008)
懐メロ大会だったLoud Parkの余韻、てことで。
TはLoud Parkに出演したBlack Star Ridersに代わって、3度目の登場、Thin Lizzyの1976年のアルバムで最大のヒット作、「Jailbreak」。
なお、Black Star Ridersは、Thin Lizzyメンバーを含むトリビュートバンドから、オリジナル曲をやることになって名前を変えたバンドです。
1975年に初の全米ツアーを行ってアメリカでの人気の予兆を感じたThin Lizzyが北米市場への進出を狙って作ったアルバムが本作。
狙い通りB面1曲め「Boys Are Back In Town」は全米ラジオでヘヴィローテーションされ、後進バンドに度々カバーされるなど、大きな影響を残します。その他、表題曲、「Cowboy Song」、そしてアイリッシュ・テイストを取り入れた「Emerald」辺りは現在も語り継がれるバンドの代表曲となっているところ。
Uはバンド数が少ない割に、意外と一度も落とさず続けてきた中、3度目の登場、UFOで、アルバム自体も再登場*1、マイケル・シェンカー最後*2の参加作品となるライヴ盤「Stangers In The Night」。
Loud Parkで見て改めて思ったんですけど、マイケル・シェンカーは、MSGよりもUFOの方が適度にポップで好きなんですよねぇ。
アルバムの解説は前回使ったときに書いた、と思ったら、あんまり書いてませんでした。
マイケル・シェンカー時代のUFOは「Obsession」とかも持ってるハズなんですが、何か部屋の中で見当たらず…。つか、マイケル・シェンカー時代のは全部買っといてもいいんですけどね、そのうちね…。
なお、あんまり懐メロを使いたくない理由ですけれども、家で一人で聴く分には古いアルバムも普通に聴きます。
ただ、店で掛けていてお客さんの反応を考えた場合、Judas Priestと「プリースト」ではなく「ジューダス」と呼ぶ世代の人たち、Def Leppardを「レップス」ではなく「デフレパ」と呼ぶ世代の人たちとは、やっぱり分かり合えないな、と思うところです。
昔から聴いている人でも、今もずっと聴き続けている人たちと、進学や就職を機に聴くのを止めてしまった人たち、昔の音源だけを聴き続けて新しいものに手を出していない人たちでまた違う、という印象もあるのですが。
いや、メタル聴かない人には何のこっちゃ、って話ですが、1991年あたりを境にメタルには断絶があるんですよ。
この年、Guns N'Rosesの「Use Your Illusion」とMetallicaの「Metallica」(ブラック・アルバム)がビルボード1位を取り、1992年にこの2バンドがダブル・ヘッドライナーを行うというメタルの絶頂期があった一方、91年にリリースされたNirvanaの「Nevermind」が1992年にチャート1位を獲得して、メタルが一気にダサい音楽になった訳です。
日本では、ちょうどバブルの崩壊、バンドブーム、そして世代論的なことで言えば、若い世代が前世代の流行とは違うものを探す傾向が、第2次ベビーブーマーとリアル団塊ジュニアの間で起きた、ってことなんでしょうが。
その辺のことは、過去、この辺の記事でも書きました。
で、自分は、Nirvana以降、どころか、ちゃんと自分で金を払ってCDを買って聴くようになったころには既に、そのカート・コベインですら他界するという前後で、既に辺境の地下で暗黒音楽となったメタルしか知らないのです。
この1991年以前の、どうやら、それなりにオシャレな音楽として流通していたらしいメタルのことが実感としてよく分からないので、その輝かしい昔話をお聞かせいただいても違和感しかないんですよねぇ…。