どうも。新潟県三条市の中心部、「本寺小路」でクラフトビールを中心とした飲食店「Beerhouse3」を、とりあえず何とか営業しております店主いけのです。
今週のBGMは、90年代から2枚。
- Circus Maximus (Norway-Prog.Metal) / Nine (2012) ← 3週目
- Degreed (Sweden-Hard Rock) / Degreed (2017) ← 2週目
- Eric Martin (US-Hard Rock) / Mr.Vocalist (2008) ← 2週目
- Firebird (UK-Stoner) / Firebird (1999)
← Avenged Sevenfold (US-Metalcore) / The Stage (2016) - Gin Blossoms (US-Alt.Rock) / New Miserable Experience (1992)
← Bad English (US-Hard Rock) / Bad English (1989)
Firebird (UK-Stoner) / Firebird (1999)
ビル・スティアによるストーナー・バンド、1作目。
欧米ではそれなりに人気があるけれど、日本ではパッとしないジャンル、ストーナー。
ロックンロールの源流はブルーズらしい、と聞いた1960年代イギリスの若者たちが、独自にブルーズを解釈し直して生まれたブリティッシュ・ブルーズ、ブルーズ・ロックがハードロックの源流となり、それが速さを追求してヘヴィメタルに進化した一方、ヘヴィメタルの重さを持った上で、ブルーズに立ち返って敢えて遅く、グルーヴを重視しながら、サイケデリア、アメリカのガレージ・ロックやサザンロックの影響も受けつつ、大麻による酩酊感、幻視感(Stoned)を持ったヘヴィ・ロック。Black Sabbathの影響を強く受け、終末感(Doom)を重視したバンドの場合は、ドゥーム、と呼ばれたりもします。
しかも、それをNapalm Death、Carcassという超高速暴虐デスメタル/グラインドコア開拓期の先駆者であるビル・スティアがやっている、というのが このバンドの妙ですね。ギターは結構、弾きまくってるパートもあったりしますが。
トリオ編成で、ベースはNapalm Death時代の同僚リー・ドリアンが始めたこれまたスロー&ヘヴィ・バンド、Cathedralからレオ・スミー、ドラムはCarcassの同僚、マイケル・アモットによるストーナー・バンド、Spiritual Beggarsのラドウィッグ・ウィット*1という布陣。
Gin Blossoms (US-Alt.Rock) / New Miserable Experience (1992)
Gは2度目の登場、グランジ/オルタナ・シーンが沸く中、素朴なカントリー/フォーク風のテイストを持ちつつ、ストレートなポップ・ロックを奏でるGin Blossomsのメジャー1stフル(この前にインディーでアルバム1枚、メジャーでEP1枚をリリース)。
80年代的な虚飾をそぎ落としたシンプルなロック、と言う意味ではオルタナなんですが、グランジ的な要素は薄く、まあ、普通にシンプルでポップなロック。
92年のリリース後、95年までにアルバム12曲のうち実に6曲がシングルカットされ、それぞれロック・チャートに叩きこんだ他、アルバム自体もビルボード最高30位、シングルも2曲が最高25位に食い込む。
…ってことで、高校~大学時代に洋楽ラジオ/テレビでしょっちゅう掛かってたバンド、という印象です。
まあ、日本だと当時のおしゃれさんたちは、メロディック・パンクにいくか、ブリット・ポップにいくか、オルタナならR.E.M.、スマパンあたりにいくかって感じで、なんかポップすぎるのか軽んじられていた雰囲気はありますが。
*1:契約の関係で変名の上、表に出てませんが