どうも。新潟県三条市の中心部、「本寺小路」でクラフトビールを中心とした飲食店「Beerhouse3」を、とりあえず何とか営業しております店主いけのです。
2017年も終わりまして、2016年に続きメタル・アルバム10枚を選んでみるなど。
- 1. While She Sleeps (UK) / You Are We
- 2. Stone Sour (US) / Hydrograd
- 3. Cyhra (Sweden) / Letters To Myself
- 4. Linkin Park (US) / One More Light
- 5. Art Nation (Sweden) / Liberation
- 6. Black Star Riders (UK/US) / Heavy Fire
- 7. Degreed (Sweden) / Degreed
- 8. The Haunted (Seweden) / Strength In Numbers
- 9. Eluveitie (Switzerland) / Evocation II
- 10. Arch Enemy (Sweden) / Will To Power
- 選外
- アフィリンク
1. While She Sleeps (UK) / You Are We
While She Sleeps - Silence Speaks ft. Oli Sykes
ヘヴィメタルは間違いなくイギリスで生まれた音楽だし、その源流のハードロックとパンク、そのまた源流であるホワイト・ブルーズやモッズ、あるいはプログレなどもイギリスで生まれた音楽ジャンルなのだけど、1980年代の中盤以降、Napalm Deathと、その人脈に連なるCathedral、Carcass、Godfleshあたりを例外として、イギリスのメタル・シーンが停滞していたように見えたんですよね。
少なくとも90年代の日本にはイギリスのメタル・シーンが、あんまり伝わってこなかった。
90年代末から2000年代に入って、アメリカでニューメタルやエモ、スクリーモが台頭して、イギリスにLostprophets、Funeral for a Friend、Enter Shikari、そしてBullet for my Valentineあたりが出てきてイギリスの底力を発揮する中、Bring Me The Horizon、去年のArchitectsなど、今、メタルコアではイギリスのバンドに光が当たってきたかな、という中での、While She Sleeps。
まあ、いたってキャッチーなメタルコアで、世の中を変えるようなアルバムではないのだろうけど完成度は高く、よく聴いた。動画は、BMTHのオリ・サイクスをゲストに迎えての1曲。
2. Stone Sour (US) / Hydrograd
Stone Sour - Song #3 [OFFICIAL VIDEO]
Slipknotのヴォーカル、コリィ・テイラーがSlipknot加入以前に参加していたバンドで、Slipknotのブレイク後、再稼働させてからの6作目。
時折、2010年代のバンドらしいヘヴィネスは覗かせるものの、いたってオーソドックスなハードロック・アルバム。
来日公演も良かったです。少し時間が短かったとはいえ。
3. Cyhra (Sweden) / Letters To Myself
1990年代半ばに勃興したスウェーデン・イェテボリのメロディック・デスメタル・シーンの中核バンド、In Flamesのメインソングライター、イェスパー・ストロムブラードの復活作
…と聞いていたのだけど、実際には、スウェーデンの男女3人ヴォーカル・バンド、Amarantheでクリーン・ヴォーカルを担当していたジェイクEが、バンドの方向性に違和感を覚えてイェスパーと話したところ意気投合して新バンド結成、というのが真相らしく、全編、クリーン・ヴォーカルによるヘヴィ・メタル・アルバムとなっております。
2010年代らしいデジタル風味など多彩なトーンは持ち込みつつ、リフはイェスパー印の1枚。
来日しろ。
4. Linkin Park (US) / One More Light
Linkin Park Performs "One More Light"
Linkin Parkは7月にいろいろと書いたので、そちらを。
5. Art Nation (Sweden) / Liberation
ART NATION - Ghost Town (Official Video)
H.E.A.T.に続く、スウェーデンGainレコード所属の北欧らしいメロディ溢れるハードロック・バンド。秋に来日決まってたのが、流れてしまったようです。
6. Black Star Riders (UK/US) / Heavy Fire
BLACK STAR RIDERS - Testify Or Say Goodbye (OFFICIAL VIDEO)
Thin Lizzyの遺伝子を受け継ぐ、Black Star Ridersの3作目。
バンド解散後、中心人物のフィル・ライノットを喪ったものの、解散時のメンバーを中心に、1990年代から何度かトリビュート・ライヴ、ツアーを行ってきたバンドが、いよいよオリジナル曲を作成するに当たって、Thin Lizzyの名前を捨てたのが、Black Star Riders。
なので、やってる曲は当然、Thin Lizzy風味。
とはいえ、再結成T.Lizzyに関わってきたジョン・サイクス、ブライアン・ダウニー、ダーレン・ワートンはBSR結成前に脱退しており、現在、オリジナルのT.Lizzy在籍経験があるのは、スコット・ゴーハムのみ。
さすがにアルバム3枚も出すとオリジナル曲も増えてきて、ライヴでも今やThin Lizzyの曲はほとんどなくなり、もう少しはやってくれてもいいんじゃないか、とか…。
7. Degreed (Sweden) / Degreed
degreed - Animal (Official Video)
H.E.A.T.、Art Nationに続く、スウェーデンGainレコード所属の北欧らしいメロディ溢れるハードロック・バンド。説明が手抜きっぽくて、すみません。実際そうだから仕方ない。
8. The Haunted (Seweden) / Strength In Numbers
THE HAUNTED - Spark (OFFICIAL VIDEO)
スウェディッシュ・メロディック・デスメタル・シーンのパイオニア、At The Gatesのヨナス・ビョーラー、エイドリアン・アーランドソンに、Satanic Slaughter / Witcheryのリフ・メイカー、パトリック・ヤンセンが合流した、リフで押し倒すメロディック・デスメタル、The Hauntedの9作目。
ヨナスの双子の兄弟、アンダースが脱退、ギターにオーラ・エングルンドが加入し、エイドリアンとマルコ・アロが復帰した前作と同じ布陣。
1月に来日決定…金曜土曜とか行けない…。
9. Eluveitie (Switzerland) / Evocation II
ELUVEITIE - Lvgvs (OFFICIAL VIDEO)
ローマ時代に現在のスイス周辺に居住したケルト民族、ヘルウェティイ族にちなむ(ちなみにフォントのHelveticaも)、ケルト風フォーク・メタル・バンド。
バグパイプ、フィドル、ハーディガーディといった民族楽器も含む大所帯バンドで、リーダーでマルチプレイヤーのクリゲル・グランズマンを除いて入れ替わりが激しかったのが、最近やっと落ち着いてきたと思ったら、ドラム、ギター、ハーディ・ガーディ兼女性ヴォーカルの3人が脱退して、新体制での通算7作目。
2月に来日予定…多分、行けない…前回は行ったんですが…。
10. Arch Enemy (Sweden) / Will To Power
ARCH ENEMY - The World Is Yours (OFFICIAL VIDEO)
メロディック・デスメタル・シーンを牽引するマイケル・アモット率いるArch Enemy、3代目ヴォーカル、青い髪のカナダ人で、The Agonistの女性ヴォーカル、アリッサ・ホワイト・グラズが加入しての2作目、通算10作目。
今、メロディック・デスメタル・バンドの中で、少なくとも日本では最も人気があるんだろうけど、個人的には正直、毎回、いまいちピンとこないところもあるバンドではあって、でも、まあ、さすがの安定感ではある。
2月来日予定。
選外
(1) 挙げ始めるとキリがない
上記10作に続いて、というか正直7~10位くらいとは、その日の気分次第で入れ替わりそうなレベルでよく聴いてたのは他に、Trivium、Mastodon、Sons Of Texas、Prophets Of Rage、Nickelback、Miss May I、All That Remains、Incubus、Palisades、I Prevailあたり。
あと、Loud Park組で新人のCry Venom、Beyond The Blackとかも良かったと思います。
まあ、でも、この1年、どうしても店のBGM中心に聞いてるので、ゴリゴリのデスメタルよりは、ちょっとユルいヤツを聴く比率が高くはなってますよね。元々、キャッチーさ(決してメロディアスでなくてもよいが)とヘヴィネスのバランスしたバンド、楽曲が好きなこともあるんですが、よりキャッチーで軽快な方向にシフトした1年ではあったと思います。
(2) 買い逃してるヤツ
買おうと思ってタイミングを逃したりして、まだ買ってない中で、とりあえず思いつくのは、Linkin Parkのライヴ盤、A.F.I.、Enter Shikari、Asking Alexandria、Satyricon(日本版未発売?)、Revolution Saints、Suicide Silence、Across The Atlantic、H.E.A.T.、Dead Crossあたり。そのうち買うと思います。
日本にいる限り、話題にのぼった記憶はないけど、既に年間ベストを発表してる海外メディア、具体的には、MetalHammer、Kerrang!、LoudWire、RollingStone、グラミー賞あたりを見に行くと、圧倒的に高評価なのは、Code Orange (MH3,KR3,LW3,RS1,G)、Body Count (MH35,LW11,RS16,G)あたりですかねぇ。
ちょっと買うか迷ったレベルでは、Paradise Lost (MH9,LW14,RS12)、Converge (MH10,KR5,LW9,RS2)、Enslaved (MH4,LW7)。この辺は買おう。
さらに、こういう海外のリストを見ない限り、バンド名すらまず目にする機会もないのに、異様に評価高いのは、Power Trip (MH34,KR28,LW1,RS11)、Pallbearer (MH13,KR14,LW5,RS6)、Elder (MH42,LW12,RS5)、Bell Witch (MH59,LW10,RS13)、Zeal & Ardor (MH5,LW6)、Royal Thunder (MH25,KR50,LW-HR3,RS8)、Chelsea Wolfe (MH7,KR18)、Myrkur (MH2,KR35)。
Power Tripは、Stone Brewingのメタル・インスパイアド・シリーズのSpotifyリストに入ってた気がするな。80年代クロスオーヴァー・スラッシュっぽいヤツだ。あとのは全然、知らないバンドばっかりですけど、ドゥーム/ストーナー/スラッジあたりが多いんですかねぇ。音も聞いてない。あ、Chelsea WolfとMyrkurは去年の間にも期待の新人みたいな枠で見た気がしますが。アトモスフェリック・ブラック?
アフィリンク
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