Beerhouse³ 営業日誌

ものづくりの街、新潟県三条市でビール屋やってます

Train Kept A Rollin'動画まとめ

f:id:bh3master:20180625205204j:plain

 どうも。新潟県三条市の中心部、「本寺小路」でクラフトビールを中心とした飲食店「Beerhouse3」を、とりあえず何とか営業しております店主いけのです。

 

 定休日でネット上の動画をだらだら見てたら、リコメンドされた動画から気になって、タイトルどおり「Train Kept A Rollin'」の歴史をたどってみたので、まとめておく。

 初めて聴いてから30年くらい経つオッサンだけど、オリジナル聴いたの今日初めてだわ。

 

 こちらが、そのオリジナル。1951年、タイニー・ブラッドショウによる曲。


TINY BRADSHAW ~ THE TRAIN KEPT A-ROLLIN ~ 1951

 

 Tiny Bradshawでぐぐったら、この動画が一番上に出てきたので、今や、この曲のオリジナルの人として知られているっぽい。まあ、1950年代のジャズからR&Bへの過渡期、ロック前夜って感じですね。

 

 次。ジョニー・バーネットによる1956年のカバー。


Johnny Burnette Train Kept A Rollin'

 

 だいぶロックになった。ロックの録音史上、最初のディストーテッド・ギター曲らしい。おねーさんたちのダンスがよく分からんが…。

 

 真打登場。The Yardbirds、1966年。ギターはジェフ・ベックとクリス・ドレヤ、ジミー・ペイジは加入直後でまだギターではなく、ベースを担当。


Train Kept A Rollin' (Jimmy Page on Bass)

 

 ハードロックに詳しくない方に説明しておくと、The Yardbirdsは、このちょっと前まで在籍してた初代ギタリストがエリック・クラプトン、という、ハードロック・バンドではないけど、ハードロックの歴史上、重要なギタリスト3人を輩出した重要バンドでございます。

 

 次、同じThe Yardbirdsで1966年、ジェフ・ベックジミー・ペイジのツイン・ギター時代。曲名は「Stroll On」名義。


Yardbirds "Stroll On" (Blow Up (1966))

 

 だいぶ知ってる形になってきた。「Blow Up」って映画の1シーンに本人役で出演したもの。アンプの不調に怒ってギターを壊すベック先生。ギター破壊ってこの頃から演出としてあるのか。

 

 さらに1968年のThe Yardbirdsジェフ・ベック脱退後、ジミー・ペイジ単独時代。


The Yardbirds - Train Kept a Rollin' (1968) (720p HD)

 

 次。Led Zeppelin、1969年。


Led Zeppelin - Train Kept A Rollin (Texas 31/8/1969)

 

 Zepでもやってたんか。あんま初期のライヴ聴いたことないんですよね。まあ、しかし、ブルースハープが減ったことで、ハードロック然とした感じが強くなったことに加え、ジョン・ボーナムが完全にジョン・ボーナムですね。

 ハードロックに詳しくない方に説明しておくと、前述のThe Yardbirdsが空中分解した後、ジミー・ペイジが新メンバーを加入させて、New Yardbirdsを結成、それがそのままバンド名を変えて活動継続したのが、Led Zeppelinです。

 

 次。ようやく自分が知ってるTrain Kept A Rollinにたどりつく。言わずと知れた、Aerosmithのバージョン。1974年。


Re: AEROSMITH - Train Kept A Rollin' ,1974

 

 イギリスでハードロック化が進んだ後、もう1回、アメリカに戻ってブルーズ色が濃くなる、てのは、この曲の変化だけではなくて、ロック全体の歴史上、重要だと思いますね。

 

 で、ここまで23年の歴史に対して、時代は一気に進んで35年後、2009年。Metallicaの「ロックの殿堂」入り記念ライヴ。


Jeff Beck, Jimmy Page and Flea with Metallica - Train Kept A Rollin' 2009 HQ

 

 メンバーは、ドラムはもちろんMetallicaのラーズ・ウルリッヒ、ベースにMetallicaのロバート・トゥルヒージョと、元ベーシストのジェイソン・ニューステッド(授賞式には、故クリフ・バートンのお父さんも出席)、さらにRed Hot Chilipeppersのフリー。

 そして、ギタリストは、ヴォーカル兼任のジェイムズ・ヘットフィールド(Metallica)とカーク・ハメット(Metallica)に加え、この曲を過去に演奏してきたジェフ・ベックジミー・ペイジジョー・ペリーAerosmith)、さらにロニー・ウッド(Faces、Jeff Beck Group、The Rolling Stones)。

 ロニー・ウッドが参加してるのは、なぜなんだろう。ジェフ・ベックのセルフカバー? でも、ジェフ・ベック・グループ時代は基本、ベーシストですよね?

 

 冒頭でジェイムズが「リズム・ギター・ヘヴン」と説明しているとおり、ハードロック/ヘヴィメタルの歴史の中で、リフの重要性が分かる演奏になっているかと。

 

 いや、単純にYouTube見てたら、この動画が久しぶりに流れてきたんで、せっかくなんで、各参加ギタリストの動画も漁ったら、さらに古いオリジナルも出てきたって話です。

 渉猟にあたっては、Wikipedia英語版の記事を参考にしました。

Train Kept A-Rollin' - Wikipedia

 

 収録音源の購入はこちらから。

飛べ!エアロスミス

飛べ!エアロスミス

 

 

 Zepは公式音源では「Train」やってないと思うんですよね。Jeff Beck Groupはありそう。Yardbirdsはメンバーの出入りが激しくて権利関係がややこしそうので、著作権消滅するまでマトモな音源は出なそう。再編集盤は色々出てるけど、自分もアルバム全然持ってないし、どれを買えばいいのか分からん。

 

 なお、冒頭の写真は、例によってPixabayから拾ってきました。

pixabay.com