どうも。新潟県三条市の中心部、「本寺小路」でクラフトビールを中心とした飲食店「Beerhouse3」を、とりあえず何とか営業しております店主いけのです。
メタルしか聴かない店主のコレクションの中から比較的、聴きやすい音源だけを持ち込んでおります当店BGM、今週は「工場の祭典」ウィーク、そして現在、「工場の祭典」チームがロンドンで「Biology of Metal」という企画展を実施している、ということで、今週のBGMは「イギリス」の「メタル」です。
燕三条 工場の祭典 - Tsubame-Sanjo Factory Festival
…つっても、Judas Priestのアルバムは持ってきていませんが。
では、今週のラインナップです。
- Architects / All Our Gods Have Abandoned Us (2016)
- Asking Alexandria / The Black (2016)
- Bring Me The Horizon / That's The Spirit (2015)
- Bullet for My Valentine / Gravity (2018)
- Enter Shikari / The Mindsweep (2015)
- No Devotion / Permanence (2015)
- The Qemists / Warrior Sound (2016)
- While She Sleeps / You Are We (2017)
- Young Guns / Ones and Zeros (2015)
Architects / All Our Gods Have Abandoned Us (2016)
イギリス南部ブライトン出身、テクニカルなメタルコア、Architects(アーキテクツ)の海外では絶賛されたものの日本未発売の最新作7th。11月に次のアルバム出ますが。
ギターのトムとドラムのダンの双子のサール兄弟を中心にしたバンドながら、トムが若年性のガンを罹患、闘病しながらの制作となり、完成直後に逝去。
「神々は我々を見捨てた」というタイトルながら、必ずしも死に対する絶望感だけに包まれた作風でもなく、ダンも再三、トムは前向きに制作に臨んだ、とコメントしている通り、過去作同様、絶望の淵に立たされてなお現実に向き合う、という力強さが支配する1枚。
パンクの名門「エピタフ」からのリリースですが、「ヘビメタ」ではない、2010年代のヘヴィメタルを凝縮した1枚。
All Our Gods Have Abandoned Us
- アーティスト: Architects Uk
- 出版社/メーカー: Epitaph / Ada
- 発売日: 2016/05/27
- メディア: CD
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Asking Alexandria / The Black (2016)
イギリス北東部ヨーク出身、スクリーモ/エレクトリーモから、徐々に古き良き時代のハードロック要素を取り入れてきたAsking Alexandria(アスキング・アレクサンドリア)の通算4作目。一時的にヴォーカルのダニー・ワースノップが離脱し、デニス・ストフが参加した唯一のアルバム。
ダニーが復帰して2017年末に次のアルバムも出ているのですが、例によって日本に契約がなく、輸入盤が入手困難な時期が合ったりして、未購入。
Bring Me The Horizon / That's The Spirit (2015)
イギリスを代表する金属加工の街、シェフィールド出身、欧州では若年層から圧倒的な支持を得る期待の星、Bring Me The Horizon(ブリング・ミー・ザ・ホライズン)の今のところ最新作、通算5作目。こちらも2019年初に次作リリース予定ですが。
元々はデスコア/メタルコア/エレクトリーモ要素が強かったところから、徐々にポップなメロディを導入して、今作ではデスコア要素はほぼ消え、アメリカでもビルボード2位に入って地位を確立。
海外でどのくらい人気かっつうとスウェーデン資本で欧州中心に展開するファストファッション・ブランド「H&M」のロックTシャツ・シリーズにラインナップされるくらい人気。
Bullet for My Valentine / Gravity (2018)
ウェールズ出身、今回のバンドの中では最も正統派のメタル要素が強い、Bullet for My Valentine(ブレット・フォー・マイ・ヴァレンタイン)の通算6作目。
元々は、90年代から当時流行のニューメタルっぽいバンドをやっていたJeff Killed Johnというバンドのメンバーが、これまた流行に乗ってエモ/スクリーモ/メタルコア要素を取り入れて、ロードランナーとの契約を獲得、2005年にデビューして一躍、イギリス・メタルの救世主に。
個人的には最初の2枚くらいは、ファストでメロディックな曲がいくつかあったんですが、徐々にミドル~スロウ・テンポで、メロディもあまり印象に残らない曲が増えてきて最近は、まあ、割とどうでもよい…。
Enter Shikari / The Mindsweep (2015)
ロンドン郊外セントオールバンズ出身のメタルと言うか、ちょっとメタル要素も入ったエレクトリーモ最初期バンドの1つ、Enter Shikari(エンター・シカリ)の通算4作目。この後、17年にもアルバムを出してるんですが、チェックしてません。
メタルは要素として入っている、という程度で基本的には、ダブステップ/ドラムンベースとハードコア・パンクの融合なのかな、という印象です。
つまりメタルってのはライヴに行っても楽しいけど、家でヘッドフォン付けてじっくり聴くってことができるんですが、彼らの場合は、あんまり構築性みたいなものより、もっとライヴ/パーティでのノリ、グルーヴを追求している感じ。
No Devotion / Permanence (2015)
ウェールズ出身でLinkin Parkへのイギリスからの対抗馬と目されたものの、アメリカ進出は不調なまま、ヴォーカルが事件を起こして逮捕・収監、そのまま解散したエモ/メタルコア・バンド、Lostprophetsの残党が、アメリカのエモ・バンド、Thursdayのヴォーカルと組んだ新バンド、No Devotion(ノー・デヴォーション)の今のところ、唯一のアルバム。
両バンドとの共通要素として、エモいメロディとエレクトロ要素はあるけど、両バンドに比べて、もっとレイドバックした普通のロック。
このアルバムを出した後、ヴォーカルは再結成Thursdayに合流して、今後の活動は不透明なまま。
- アーティスト: ロストプロフェッツ
- 出版社/メーカー: ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
- 発売日: 2006/06/14
- メディア: CD
- 購入: 1人 クリック: 1回
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The Qemists / Warrior Sound (2016)
南部ブライトン出身、メタルと言うか、メタル要素が入ったロック寄りのエレクトロ・グループ、The Qemists(ケミスツ)のアルバムとしては3作目。スタジオアルバム以外にも、エレクトロのグループらしく、リミックスを色々出している。
元々はロック・バンドにいたメンバーがドラムンベースに興味を持って、そちら寄りにシフトして始めたらしいですが、ドラムンベースとしては圧倒的にバンド・サウンドのロックで、Enter Shikariはじめ、ロック・バンドからゲスト・ヴォーカルを招いた曲も多数。今作では日本からCrossfaithのコイエも参加。
Warrior Sound [帯解説 / ボーナストラック1曲収録 / 国内盤] (BRC501)
- アーティスト: THE QEMISTS,ザ・ケミスツ
- 出版社/メーカー: BEAT RECORDS
- 発売日: 2016/02/26
- メディア: CD
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While She Sleeps / You Are We (2017)
Bring Me The Horizonと同郷、金属加工都市シェフィールド出身の、もうちょいメタルやハードコア要素が強い、メタルコア・バンド、While She Sleeps(ホワイル・シー・スリープス)の通算3作目。
BMTHのヴォーカル、オリヴァー・サイクスも1曲ゲスト参加。
ゴリゴリの重低音で押しまくりながら、ギターとヴォーカルの激烈なメロディが乗る、21世紀のメタル。
ホワイル・シー・スリープス『ユー・アー・ウィ』【CD(日本語解説書封入/歌詞対訳付き)】
- アーティスト: ホワイル・シー・スリープス,ローレンス・テイラー,マット・ウェルシュ,ショーン・ロング,アラン・マッケンジー,アダム・サヴェージ
- 出版社/メーカー: ワードレコーズ
- 発売日: 2017/04/26
- メディア: CD
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Young Guns / Ones and Zeros (2015)
イギリス南東部バッキンガムシャー・ハイウィカム出身、ハードロック・バンド、Young Guns(ヤング・ガンズ)の通算3作目。この後もう1枚、アルバム出してるんですが、未チェックです。
デビュー作は日本盤出てた気もするのですが、今作は輸入盤のみの流通。
イギリスでは、Bon JoviやGuns N'Rosesの前座も務めた、ということで、アメリカ寄りのポップなメロディを主体にしたロック・バンド、という位置づけのようです。もうちょいエモ/メタルコア寄りの扱いをされてるのかと思いましたが、現代風にアップデートされたハードロックってことでは、Nickelbackみたいなもんですかねぇ。