Beerhouse3営業日誌

ものづくりの街、新潟県三条市でビール屋はじめました

【映画】Queenの映画「ボヘミアン・ラプソディ」見てきました【感想】

 どうも。新潟県三条市の中心部、「本寺小路」でクラフトビールを中心とした飲食店「Beerhouse3」を、とりあえず何とか営業しております店主いけのです。

 

 と言う訳で、1970年代から80年代を代表するイギリスのロック・バンド、Queenのヴォーカリストフレディ・マーキュリーの伝記映画、「ボヘミアン・ラプソディ」を見てきました。

 

 

前置き:Queenに対する立ち位置

 基本的にQueenて、1991年のフレディ・マーキュリーの逝去に間に合った世代と、その下の世代とで、見え方が違うのかな、と思うところ。

 ちなみに、77年生まれのいけのはQueenをバンドとして初めて意識したのが、まさにそのフレディの訃報であり、翌年のバルセロナ・オリンピック、という世代でありまして、リアルタイムでの活動は全く知りません。

 同世代以下の普通の人と違うのは、メタルを聴いてるのでメタルのルーツの1つとして、遡ってQueenの過去の音源や逸話も漁っている点です。アダム・ランバートを連れてサマソニで来日したときも千葉マリンスタジアムで見ています。

 ただそれも、あくまでメタル視点なので、Queenのベスト盤を編集しろと言われたら多分、大半がブライアン・メイの曲になる人間です。

 メイ以外で好きな曲…ジョン・ディーコンなら「Spread Your Wings」とか。ロジャー・テイラーなら「Sheer Heart Attack」とか。どっちも偶然、6th「News of the World」(1977…生まれた年!)収録ですが、とは言え、このアルバムの「We Will Rock You」(メイ)とか「We Are The Champions」(マーキュリー)とかは別にそんなに印象にない。有名曲ですよね、くらいな。このアルバムのメイの曲なら「All Dead, All Dead」、「It's Late」があるし。

 

 それでは、ここで1曲、このブログで何度か紹介してますが、1992年4月のフレディ追悼コンサートから、Black Sabbathの「Heaven and Hell」でトニー・アイオミを紹介してから、The Whoの「Pinball Wizard」でロジャー・ダルトリーを紹介しての「I Want It All」。


Queen / Roger Daltrey / Tony Iommi - I Want It All 1992 Live

 

 

感想1:Queenを知らなくても興味あれば見た方がいいです

 Queenの曲が全然好きじゃないって人には勿論、音楽をテーマにした映画なので、お勧めしませんが、過去にQueenの曲を聴いたことがある、くらいの人でも、音楽性が苦手じゃなければ、楽しめるんじゃないかと思います。

 

 基本的には、夢を追いかけていた青年が、いつしか自分を見失い、すべてを失いかけて、手遅れになる寸前、ギリギリで自分を取り戻す、という普遍的な映画です。

 

 ただ、映画の構成としては、ハイライトとして、バンドの復活を印象付けた、伝説の1985年7月のライヴエイドでの20分間のライヴ、という時限爆弾をセットした上で、1970年の前身バンドSmileの解散とQueen結成から描き始めるので、1つ1つのエピソードの描写が浅く、バンド内の各人物はおろか主人公のフレディですら内面の描写が弱いことは否めません。

 とは言え、これは映画のタイトル「Bohemian Rhapsody」の発表時のエピソードとして劇中で描かれる、業界人や批評家から見たら「混乱」としか思えない作風でも、一般のファンが支持すればそれが勝利だ、という姿勢に倣っているのかもしれません。

 

 全てを強引に解決して大団円にしてしまうライヴエイドのシーンは偉大です。

 

感想2:Queenのファンは細かいこと言わずライヴを見に行くノリで

 たとえば、「Bohemian Rhapsody」に難色を示すのがトライデントじゃなくて、EMIの社長だったりとか、細かい設定はストーリーをシンプルにするために、色々と改変されているので、マニアの人には腑に落ちない点も色々とあるかもしれません。怒って急きょ「Death on Two Legs」を作曲したりしないし。

 

 孤独なフレディが悪人に付け入るスキを与えた結果、破滅寸前まで追い込まれた、という視点も、一面的な見方にすぎるようにも思えます。特にリアルタイムでQueenを追ってた皆さんには色々と思うところもあるのじゃないでしょうか。

 

 ただ、個人的には、Queenの最大の魅力は、4人全員が歌えて、曲を書けて、いい歌詞も書ける、という点だと思うのです。

 

 劇中、デビュー前のQueenとはどんなバンドか聞かれてフレディが答えるシーンがあります。

 

 俺たちは、はみ出し者の4人組で、別につるんだりもしない。ただ他のはみ出し者のために演奏をするだけだ。世の中には居場所がない連中もいる。俺たちは音楽でそいつらの居場所をつくるんだ。

 

Bohemian Rhapsody (2018) - Quotes - IMDb

 

 このセリフが実話か創作かは知りませんが、Queenの曲には、確かに4人全員にこういうテーマで歌詞を書いた曲がいくつかあり、そういった曲が、今回の映画の中でも、移民の子として居場所を求めて生きてきたフレディ・マーキュリーを描くのに効果的に使われています。

 

 重要なパートでは、歌詞の対訳が字幕に書かれるのですが、一部、歌詞が書かれないパートなどもあり、「ここで、この曲か!」と言うのは、Queenの曲を知っている人たちの楽しみと言えるのではないでしょうか。

 

 ハイライトに設定される、1985年7月のライヴエイドは、劇中でも語られる通り、全出演バンドが持ち時間がたったの20分と言う中、当日のQueenのセットリストは、

 

 Bohemian Rhapsody
 Radio Ga Ga
 Hammer to Fall
 Crazy Little Thing Called Love
 We Will Rock You
 We Are the Champions

 

となっています。

 

 この辺は、ハイライトなので、歌詞の字幕はほとんど出るのですが、それでも、ここまでのストーリーを見てきた上で、

 

Too late, my time has come,
Sends shivers down my spine,
Body's aching all the time.
Goodbye, everybody, I've got to go,
Gotta leave you all behind and face the truth.

Mama, ooh (any way the wind blows),
I don't wanna die,
I sometimes wish I'd never been born at all.

 

―――Bohemian Rhapsody 

 

You made 'em laugh, you made 'em cry
You made us feel like we could fly.
Radio.

 

So don't become some background noise
A backdrop for the girls and boys
Who just don't know or just don't care
And just complain when you're not there

 

You had your time, you had the power
You've yet to have your finest hour
Radio, Radio.

 

―――Radio Ga Ga

 

Convinced our voices can't be heard
We just wanna scream it louder and louder and louder

 

What the hell are we fighting for?
Just surrender and it won't hurt at all
You just got time to say your prayers
While you're waiting for the hammer to—hammer to fall.

 

―――Hammer To Fall

 

Buddy you're a young man hard man
Shoutin' in the street gonna take on the world some day
You got blood on yo' face
You big disgrace
Wavin' your banner all over the place

 

We will we will rock you

 

―――We Will Rock You

 

 と言った歌詞を元々、知っていて空で歌えるくらいに覚えている人たちが聴くのと、初めて歌詞を見聞きする人たちでは、印象の深さが違うのではないかと思うのです。

 

We are the champions, my friends,
And we'll keep on fighting 'til the end.
We are the champions.
We are the champions.
No time for losers
'Cause we are the champions of the world.

 

―――We Are The Champions

 

という歌詞の感じ方も全然、違ってくると思うのです。歌詞は全てAZLyricsからの引用。

https://www.azlyrics.com/q/queen.html

 

 なお、冒頭の20世紀フォックスのパンパカパーンのファンファーレからファンの人とそうじゃない人の差が出る演出で、ちゃんとサントラにも収録されているらしいです。

ボヘミアン・ラプソディ(オリジナル・サウンドトラック)

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感想3:4DX

 いけのはユナイテッドシネマさんのライド感覚上映、4DX2Dで見てきました。

 カメラがパンするのに合わせて座席が動くとか、煙や水の演出はアクション映画ではないので、あまり印象的ではありませんでしたが、劇中、演奏シーンではずっと低音に合わせて座席がドコドコ振動しておりまして、ライヴ会場にいるような臨場感はありました。

 まあ、うちの店の定休日の月曜日だと通常2,800円が2,100円で見れるのでお得感ありますが、2,800円の価値があるかと言うと、そこまでの差は…。しかも、新潟だと夕方の中途半端な時間の1回のみ、という…。

 

 首都圏とかだとIMAX版もあって、音がいいみたいです。