どうも。新潟県三条市の中心部、「本寺小路」でクラフトビールを中心とした飲食店「Beerhouse3」を、とりあえず何とか営業しております店主いけのです。
先週はカレーの仕込みに忙しくまた更新しそこねて、前回に続いて2週分のBGM。
- Various Artists / Dragon Attack: A Tribute to Queen (1997) ← 3週目
- Black Stone Cherry (US-Alt.Metal) / Family Tree (2018)
← Treat (Sweden-Hard Rock) / Ghost of Graceland (2016) - Cinderella (US-Hard Rock) / Night Songs (1986)
← Voodoo Hill (Italy-Hard Rock) / Voodoo Hill (2000) - Dream Theater (US-Prog.Metal) / Uncovered (1995)
← White Zombie (US-Alt.Metal) / Astro-Creep: 2000 (1995) - Erra (US-Prog.Metalcore) / Neon (2018)
← The Amity Affliction (Australia-Screamo) / Chasing Ghosts (2012)
- Black Stone Cherry (US-Alt.Metal) / Family Tree (2018)
- Cinderella (US-Hard Rock) / Night Songs (1986)
- Dream Theater (US-Prog.Metal) / Uncovered (1995)
- Erra (US-Prog.Metalcore) / Neon (2018)
Black Stone Cherry (US-Alt.Metal) / Family Tree (2018)
アメリカ・ケンタッキー出身で、サザン・ロックやその源流のカントリー、ブルーズ・テイストを取り入れつつ、グランジ以降のオルタナティヴ・メタルを演奏する現在進行形のバンド、Black Stone Cherryで、今年出た通算6作目。
オルタナティヴ・メタルっていうよりは、懐古趣味ではなく、2018年モードにきちんとアップデートされた普通のハードロックって感じもしますが。
前作までは一応、日本盤が出てましたが、今回はアメリカでもロードランナーからマスコットに移籍したせいか、4月のリリースから半年経って、今のところ、輸入盤のみの扱い。
Cinderella (US-Hard Rock) / Night Songs (1986)
LAメタルに対抗して東海岸から出てきた、Bon Jovi人脈のバンドの1つ、Cinderellaのデビュー作。
90年代前半のグランジ台頭によるグラムメタルの死以降、ほぼ活動停止していたバンドで、テレビでギターをグルグル回してる映像を見たことあるけど、音源をちゃんと聴いたことがなかったのを最近、購入して、初めてちゃんと聴く。
音楽的には、Bon Joviとも西海岸勢とも違う、もっと普通にLed Zeppelinとか、AC/DC辺りに影響を受けていそうな普通のハードロックで、衣装とかがグラムっぽいせいで不当に低く評価されている気がしないでもない。
Steel Pantherや、前回のQueen Tributeに参加してる人たちと同様、80年代懐古市場がアメリカではそれなりにあるようで、90年代後半以降、新しいアルバムは全然、作っていませんが、一応、過去曲のツアー中心に現役で活動中みたいです。
Dream Theater (US-Prog.Metal) / Uncovered (1995)
自分の中では、一応、映画「ボヘミアン・ラプソディ」絡みで。
個人的には、高校に入って自分の金でCDを買うようになったときには、フレディ・マーキュリーは故人となっていて、最初に買ったQueenのCDは、アメリカ・ハリウッド・レコード盤の、エンジ色のジャケットに金のQueenエンブレムが入った「Greatest Hits」なんですよね。で、これには「ボヘミアン・ラプソディ」は実は入ってない。
収録曲やジャケットの違いなどは、下記のWikipedia記事に詳しいですが、いや、メンバー写真の日欧盤と、このエンブレムの米盤だったら、誰がどう見ても米盤を買うでしょ。当時、円高で安かったし。
Greatest Hits (Queen album) - Wikipedia
なので、最初にQueenの「ボヘミアン・ラプソディ」を聴いたのは、Dream TheaterのEP「A Change of Seasons」の後半に入ってるカヴァー・メドレーなんですよ。このメドレーでは、「ガリレオ、ガリレオ」とかやってないんで、普通に美しいプログレ・ナンバーだと思っていたら、後で「A Night At The Opera」アルバム*1を買って驚く訳ですが…。
3rdと4thアルバムの間に出たEPなのに、ほぼ収録時間が1時間ある「A Change of Seasons」は、2nd作成時には完成していた未発表の表題曲のリリースにあたって、あくまで正規のアルバムじゃない、ということでEP扱いとして、3rd発売ツアーでのヨーロッパ公演初日のロンドンでのスペシャル・ライヴから、B面的に、エルトン・ジョン、Deep Purple、Led Zeppelin、そしてメドレーでプログレ系の6バンド6曲のメドレーを収録
…しているのですが、今回、持ってきたのは、そのライヴ全体を収録したブートレグ。ついにブートレグ、海賊版が登場。
ブートレグ、英語で書くと、Bootlegで、本来の意味は文字通り、ブーツの脚の部分で、もともとはナイフや拳銃を隠す場所だったのが、密造酒のボトルを隠す場所となり、そこからさらに密造酒そのもの、さらに密造品、から音楽用語では、本人やレコード会社の許可を得ていない海賊盤を指すことに。
さすがに海賊盤でAmazonとかでの取扱いないので、当日のセットリストはこちらから。
https://en.wikipedia.org/wiki/Waking_Up_the_World_Tour#European_1st_leg
問題なのは、ライヴ全体がCD1枚では収まらなくて、肝心の「ボヘミアン・ラプソディ」は、スティーヴ・ハウをゲストに迎えたYesカヴァー・メドレー共々、ディスク2に入っているんですけども、営業時間中にCDの入れ替えとか面倒なんで、多分、ディスク1しか使わなそう…。
おとなしく「A Change of Seasons」EPを持ってくればよかったのでは…。
なお、Dream Theaterは、音楽の性質上、マニアックなファンが多く、海賊盤コレクターも多いため、その後、Official Bootlegとして自分たちでライヴ音源とかを自主レーベルから出したりしてますし、その中で自分たちに影響を与えたバンドのアルバムを1枚丸ごとカヴァーをライヴで演奏して音源リリースとかもやっています。
ついでに、この記事を書くために調べてて気づいたのですが、このロンドン公演やったのは1995年1月で、リハーサルはその直前の日本公演でのサウンドチェック中にやっていたらしく、95年1月の来日ということで、Dream Theaterのメンバーは阪神淡路大震災に被災しているんですね。しかも、1月16,17日に大阪2公演の予定で大阪市内に宿泊していた17日早朝の震災発生、という。
Erra (US-Prog.Metalcore) / Neon (2018)
ポストロック的な大人しいパートも多いので大丈夫かと思って持ってきたけど、ギター、ヴォーカルともディストーションかかったパートも多くて、あんまり大丈夫じゃないかもな、の2009年結成のアメリカの若手の最新作。
前作からテクニカル/プログレッシヴなメタル/メタルコア、ヂェント系に強い、スーメリアンに移籍。
バンド名の「エッラ」はメソポタミアかどこかの古い神様の名前らしいです。
*1:ベスト盤で一番のお気に入りだった「Save Me」が入ってるアルバムとして