どうも。新潟県三条市の中心部、「本寺小路」でクラフトビールを中心とした飲食店「Beerhouse³」を、とりあえず何とか営業しております店主いけのです。
1 ビールの主要な材料
ビールの主な材料は、大麦麦芽と酵母、水そしてホップで出来ています。これは大手のビールでも同じ。というか、大手のビールのルーツである南ドイツ系のビールは、純粋令という法律で、これ以外の材料を認めていなかった。
重量比でいうと一番多く使う材料は水で、大麦はアルコールの元になる糖分を、酵母はその糖分を分解してアルコール(と炭酸)を作る役目を、そして爽やかな香りと苦みを与えるのがホップという植物。
まあ、クラフトビールの場合は、このほかにも色々と使う場合があるけど、それは別の話。
2 ホップを大量に使うIPA
イギリスがインドを植民地支配していた時代、イギリスでつくったビールをインドまで運ぶための長期航海に耐えられるように造られたのがIPA(India Pale Ale)。
ホップには、アルコールと共にビールの保存性を高める役割があり、大量のホップを投入することで、香りと苦みが強い。
まあ、アメリカ西海岸で再発見された後、このホップの特性を強化することで、クラフトビール全体の盛り上がりを牽引しながら進化してきたIPAは、別に保存性が高い訳ではなく、あくまでホップを楽しむために進化した、India Pale Aleとは別のビールって意見もあるみたいだけど。
3 あえて1種類のホップでつくるビール
普通、ビールに使うホップは複数種類をブレンドして使う。ホップが特徴のIPAの場合、なおさら。
BrewDogが公開しているパンクIPAのレシピだと、こんな感じ。
クラフトビール フォア ザ ピープル ブリュードッグ流 あたらしいビールの教科書
- 作者:リチャード・テイラー,ジェームズ・ワット,マーティン・ディッキー
- 発売日: 2019/01/25
- メディア: 単行本
写真中央の枠で囲ってある中にずらずら書いてあるのがホップの品種名。醸造過程で温度帯を変えながらざっと14種類のホップを投入(数え間違えてない…?)。
ちなみに、日本では、個人的に楽しむ目的であっても、アルコール1%以上の酒を造ることは違法。
これだけホップを混ぜて入れてると、1つ1つのホップの品種ごとの特徴がよく分からない。
で、海外だと、敢えて1種類のホップだけを使った「シングルホップ」のビールを造ることがたまにある。
自家醸造が盛んな国だと、初心者や新参者の参考にって意味もあるのかもしれない。
飲むだけの人間でもホップの特徴がわかると面白いですけどね。
4 志賀高原ビール Single Hop Brew シリーズ
で、今回、志賀高原ビールさんが、シングルホップのIPAをとりあえず、ここまで4種類リリース。それが冒頭の写真の4本。
第2弾 モザイク
第1弾 シムコー
第3弾 アマリロ & 第4弾 シトラ
第1弾と第2弾が逆の理由は文中で。
ついでに、これも記事で紹介されているとおり、普通、シングルホップのビールはホップ以外のレシピを統一することで、ホップの違いを分かりやすくするのだけど、今回のシリーズは、そのホップの個性が一番引き出される形で、レシピを変えている、とのこと。
5 7/30(木)午後8時から飲み比べ
うちの店に来ていただく皆さんのマニア度を考えると、樽やケースで入れるほどじゃないけど、自分では飲みたいので、新潟市の清水酒店さんで1本ずつ買ってみたのだけど、意外と飲みたい人もいるっぽい。
確かに、330ml ×4本は1人で飲むにはちょっと多い。特に、味を比べるのに同時に飲もうと思うとね。
てことで、ヒマそうな30日木曜日、午後8時から飲み比べします。
330 ×4種類なので、1人1液種50mlずつ飲むとして、いけのを入れて6人くらいは飲める計算です。
もし当日の来店者数が6人を超えた場合は、今日28日(火)から当日までの課金額上位者で。
週にそう何度も行ってられない、て人は当日重課金でよろ。当日シラフで味を比べたい、て人は、後で絶対に飲むから、とか周りにおごるとかで。
まあ、木曜だし、6人も来ないんじゃないかなー。そもそも6人来たらグラス、足りる…?
飲み比べ自体は、いけのの趣味にお付き合いいただく、おすそ分けって趣旨で無料だけど、フードなりほかのビールなりを注文していただけると助かります。
ご興味ありましたら、よろしくどうぞ。