Beerhouse³ 営業日誌

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Grotesque "In the Embrace of Evil"を聴く

 久しぶりの更新なのに、誰かに読ませようというより、ほとんど自分用メモです。すみません。

 

 こないだ、90年代前半のノーウェイジアン・ブラックメタル・シーンを描いた暗黒の青春映画「ロード・オブ・カオス」を見てきたんですよ。


www.youtube.com

 

lordsofchaos.jp

 

 劇中では気付かなかったけど、サントラに使われていた当時の実在のバンドたちの中に、隣国スウェーデンのGrotesque(グロテスク)も入ってた、と聞いて、おぉ、名前は知ってるけど聴いたことない! てことで掘ってみる。

 Spotifyが無料版でも再生時間無制限になっていた! 広告は入るけど。

 検索しても同名別バンドと識別してくれないけど、聴けるのは2001年のコンピレーションだけみたい。

 

 

In the Embrace of Evil

In the Embrace of Evil

  • アーティスト:Grotesque
  • 発売日: 2015/06/16
  • メディア: CD
 

 

 Wikipediaによると、全11曲のうち、5曲がストックホルムデスメタルの中心地、サンライト・スタジオで録音されたEPからのリミックス、4曲がデモからのリマスター、最後の2曲が解散後に一時再結成して96年に録音された未発表曲。最後2曲が明らかに音質も構成も違うと思ったら、そういうことか。

In the Embrace of Evil - Wikipedia

 

 Grotesqueは、90年代前半のスウェディッシュ・デスメタル・バンド。

 デスって言うか、ハードコアの影響を受けて再加速したスラッシュメタルって感じでもあり、フロリダのそれとは少し違う。この辺の成り立ちが、隣国ノルウェーブラックメタル・シーンとお互い、火花バチバチだったんでしょうけども。

 

 スウェーデンデスメタルは前半のストックホルム・サンライトスタジオから、後半はイェテボリのスタジオ・フレッドマンに中心地が移ります。

 で、自分の主戦場は、その後半のスウェディッシュ・デス、いわゆるメロディック・デス。

 なので、同じスウェーデンデスメタルと言っても、少し古い、この辺は当時、日本盤の流通も少なかったりで、バンド名は知ってても、ほとんど聴いたことないです。これを機に少し掘っていきたいところ。

 

 Grotesqueは解散後、ゴートスペル(vo.)こと、トマス・リンドバーグがメロディック・デスの始祖、At The Gates(アット・ザ・ゲイツ)に入ったことで知られています*1

 一方、トマス・リンドバーグの幼馴染で、バンドを立ち上げたネクロロード(gt.)こと、クリスティアン・ヴォーリンは、ネクロロードの名前のまんま、アルバム・カヴァーなどを描くアーティストとして活動して、絶大な影響を残しました。

 なんつたって、自分が中身も知らずにジャケ買いして、メロディック・デスを聴くキッカケとなったこのアルバムも担当しておられる。名盤!

Storm of the Light's Bane

Storm of the Light's Bane

  • アーティスト:Dissection
  • 発売日: 1996/01/23
  • メディア: CD
 

 

 その他、メロデス史上を彩る数々のアルバム・カヴァーを担当しておられるので、下記のWikipedia作品一覧とご本人のインスタを。

Kristian Wåhlin - Wikipedia

https://www.instagram.com/kristianwahlin/

 

 できれば物理で買いあさりたいけど、新品どころか中古でも、あんまり流通してないっぽいので、とりあえずSpotifyでの発掘作業が中心になりそう。

*1:このコンピもAt The Gatesとのスプリットらしい/96年の追加録音というのはAt The Gates解散の頃