Beerhouse³ 営業日誌

ものづくりの街、新潟県三条市でビール屋やってます

なさけは人のためならず

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 どうも。新潟県三条市の中心部、「本寺小路」でクラフトビールを中心とした飲食店「Beerhouse3」を、とりあえず何とか営業しております店主いけのです。

 

善きサマリア人

 まずは、年末にネットで見かけた、この「(本当にいた)善きサマリア人」という文章を読んでいただきたい。

 

 (本当にいた) 善きサマリア人

https://tabesugi.net/memo/2016/c.html#282142

 

 リンク先の冒頭、英語の「A Real Good Samaritan」から原文の英国BBCのサイトに飛ぶことができます*1

 善きサマリア人とは、新約聖書ルカによる福音書第10章」で語られる話で、当時のユダヤ人から迫害されていたサマリア人にも関わらず、通りすがりの人間を助けた人物のこと。

 

サマリア人 - Wikipedia

 

"Not a problem," he said again. "If you feel the need to thank me, the next time you see someone in trouble, you help them out. That will pay me back amply.
"Tell them to pay you back the same way and soon the world will be a better place."

 

「いいんだよ」と彼は繰り返した。「もしも俺に感謝したいんだったら、次に困っている人を見かけたときに、その人を助けてやってくれ。それで十分、俺に恩を返したことになるから。そして、その人にも、同じように返してくれ、と言ってやってくれ。そうすれば、この世界が少しずついい場所になっていくだろ」

 

ペイ・フォワード 

 親切にしてもらった人が、それを次の人へと渡していくことで世の中が少しずつよくなる、という発想については、「シックス・センス」でブレイクした直後のハーレイ・ジョエル・オスメント君主演の映画「ペイ・フォワード」ってのがありましたね。

 

 上の話の中でも「pay back」って表現が使われているように、英語で「借りを返す」ことを「pay back」というのに対して、借りてもいないものを先に渡して結果的に社会全体がよくなることで、自分のところに返ってくるので、「pay forward」。映画の原題は、「Pay It Forward」でしたが。

 

 個人的には、映画の記憶がほぼなくて、ジョン・ボン・ジョヴィがダメな父親役で出ていたくらいしか覚えておらず、先生役がケヴィン・スペイシーだったってことは、検索するまで忘れてましたが。

 

ペイ・フォワード [DVD]

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  ともあれ、こういう発想で社会実験をやってみようか、と少し考えた。

 「実験」って言葉に、ネガティヴな印象が強いなら、「試み」とか「チャレンジ」と言い換えてもいいですが。

 ただ、自分の中では別に、それで社会が変えたいとかいう強い意志がある訳でもなく、ただどうなるか成り行きを観察したいだけ、という点で、やはり「実験」でしかないのですが。

 

 なんか、こう、お客さんに少しの親切を試みると、それがどう広がっていくのか、を観察しようか、と。

  

 …と思ったんですが、とある事案が発生しまして、それから2週間、事件は動かず。

 もちろん、その事案自体を、まずこの実験の第1号として、まずは自分の親切として相手を許す、というところから始めてもよいのかなぁ、とも思っているんですが、果たして、それで彼は、その先に広げていくのか、というと、そこまで彼を信じられるほど自分は寛大な人間ではないなぁ、と思う次第。

 

 事件の詳細については、また後日…ってか、ここに書くまでに進展し、解決していることを期待しておりますが…。

 

 今のところ、解決のために自分から動く気はなく、あくまで彼の良心を期待しているところなので。いや、あるいは自分から働きかけてあげるのが、親切なのか…。

*1:原文を読むと、話の大筋に影響ない範囲で、訳は省略されていたりする