Beerhouse³ 営業日誌

ものづくりの街、新潟県三条市でビール屋やってます

14才だった

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 どうも。新潟県三条市の中心部、「本寺小路」でクラフトビールを中心とした飲食店「Beerhouse3」を、とりあえず何とか営業しております店主いけのです。

 

 今日のテーマは、ちょっと前にネットで見かけたこちらの記事。

fnmnl.tv

 

 なんですけど、記事からリンク貼ってある元ネタのNYタイムスの記事も読んでみましたが、この見出しは、ちょっとミスリードかな、と。

 

 日本語記事にもRadioheadの例があるけど、この記事で示しているのは、Spotifyでちょっと古い有名曲を一番聴いているヤツは、その曲がリリースされたときに14才(前後)の連中だった、という世代的な傾向を示す統計の分析ですよね。

 で、元記事の記者は、この方法だと自分も14才の頃の音楽が好きなハズなんだけど、自分は自分が生まれる前の曲が好きで、そういう例外的な趣味の人間は説明できない、と。

 

 で、自分の場合も、今、聴いてる曲で14才から聞いてる曲って、ないんですよね。

 

 1977年生まれの自分は、1991年に14才だった訳ですが、1991年のヘヴィメタルってのは歴史上、結構、重要な年でした。

 これは前にも書きましたが。

 

beerhousecubed.hatenablog.com

 

 Guns N'Rosesの「Use Your Illusion」、Metallicaの「Metallica」がリリースされる一方、Nirvanaの「Nevermind」もリリースされたのが、1991年。メタル変革の年。

 

 ですけど、残念ながら、1991年に自分はメタルはまだ聴いてませんでした。

 と言うか、音楽自体を聴いてなかった。

 日本でも、バンドブームの最末期、爛熟期で、そろそろビジュアル系に移行していくかって時期だったように記憶しているんですが、なんか、それらは自分に全く響くものがなく、お金を出してCDを買うという経験もなかったですね。

 

バンドブーム - Wikipedia

 

 という状況で、上の過去記事でも書いたように、当時一番耳にしていた音楽は、ゲーム・ミュージックなんですよね。

 


[BGM] [MD] バハムート戦記 [RECORD OF BAHAMUT WAR]

 

 このゲームのリリースがまさに1991年。

 発売直後に買ったか値崩れするまで待ったか記憶が定かじゃないですが。これは剣と魔法の世界を舞台にした戦略シムで、特に、14曲目以降の各陣営、中でも18、19、20あたりの暗黒属性の戦闘BGMとかがお気に入りです。BGMの一部は、セガの先行作品からの流用もあるように記憶していますが。

 この他、「ヴァーミリオン」、「ソーサリアン」、「スーパーモナコGP」、「アドヴァンスド大戦略」、「ファンタシースターⅡ」、セガ以外では「ヘルツォーク・ツヴァイ」とかがBGMがカッコよかった印象があります。

 サウンドプレイモードを選べるゲームだと、ゲームをプレイせず、ずっと音楽掛けっぱなしにしてたこととかもあります。

 

 

 で、今、これらの曲を日常的に聴くことは、ほぼありません。YouTubeを漁ってて「懐かしい!」以外の言葉が出てこず、しばらく手を止めて聞きほれたくらいなもんです。

 

 ただ、これらの楽曲が、今、聴いてるジャンルに影響してるか、と言うと、影響は分かりませんが、まあ、当時のゲーム音楽と今、聴いてるメタルに似た要素はあると思います。

 

 ネット動画の界隈で「Chiptuneチップチューン)」とか「8bitアレンジ」と呼ばれる、昔の音源に制約があった時代のゲーム音楽風にアレンジした動画が存在するんですが、たとえば、今、メインで聴いてるメロディックデスメタルとかメタルコアは、まあ、違和感がない。

 

www.youtube.com

 

 Dark Tranquillityでもうちょい後期のシンセ要素強いこの辺とか、ネオクラシカルChildren of Bodom、ややヂェント風味入ったメタルコアArchitectsとかも、だいぶイケます。

 

 

 もちろん、他にも、今、メインで聴いてるジャンルとは少し違いますが、エピック・メタルのBlind GuardianRhapsodyとかハマりすぎですし、フォーク・メタルのEluveitieもかなりイケます。

 この辺は挙げ始めるとキリないのでリンクは貼りませんが、StratovariusNightwishSonata ArcticaAngra、Turisas、Amon Amarthとか。

  

 剣と魔法ではなく、SFちっくなイメージなら、インダストリアル系のFear FactoryRammstein、あるいはヂェントのPeripheryあたり。

 

 ゲーム音楽とメタルを作っている人たちの間での影響は不明です。

 もちろん一部のメタルバンドにはゲーム好き、ゲーム音楽好きを公言しているバンドもいますが。

 それよりは、1980年代後半~90年代前半のゲーム音楽を手掛けていた人たちと、メタルバンドの双方に影響を与えた共通祖先として、RainbowDioIron MaidenMetallicaあたりのバンドがいるのかな、とも思います。

 

 昔読んだ雑誌記事だと、ゲーム音楽やってる人たちは、やはり電子音楽つながりで、フュージョンやテクノからの影響がメタルよりも強いみたいですけど。

 

 あとは、これも昔読んだ雑誌の内容でウロおぼえですが、とにかく昔のゲーム機は同時に鳴らせる音数が少なかったそうで、和音がほとんど使えず、必然的に分散和音(アルペジオ)を多用しがち、だとか、そういう単なる音楽の構造上の類似もあるのかもしれません。

 そういった表現上の制約の結果、各楽器をリズムとメロディとか分担してる余裕はなく、ベースでもメロディを弾かせたりするとか、そもそもヴォーカルがないとか、印象的なリフを繰り返す、とか。

 この辺は当時の音源の制約上の話なので、現代の、普通にCDと同等の音源を使えるゲーム音楽としては、昔ほどメタルっぽい要素はなくなったんだろうな、と思います。最近、ゲームもやってないんで知りませんが。

 

 チップチューンとは逆に、古いゲーム音楽のバンド・アレンジとかも、できればメタルに寄せた感じで聴いてみたいところ。

 ちなみに、当時のセガさんは音楽スタッフに実際、バンドやらせたりしてたんですよね(一部メンバーで最近も継続しているようです)。

S.S.T.BAND LIVE-G.S.M.SEGA-

S.S.T.BAND LIVE-G.S.M.SEGA-