Beerhouse³ 営業日誌

ものづくりの街、新潟県三条市でビール屋やってます

ハリガン/シャア「インバウンド・マーケティング」を読む(その1)

 どうも。新潟県三条市の中心部、「本寺小路」でクラフトビールを中心とした飲食店「Beerhouse3」を、とりあえず何とか営業しております店主いけのです。

 

 今読んでる本の内容は、

 

 インターネットの登場で情報が氾濫する現代にあっては、従来のような巨額の予算を投じたマスマーケティングは効果がないどころか、「騒音」とすら思われてマイナスの印象を与えることもあり、情報を必要とする人に必要な情報を的確に届ける必要がある。そして、それは中小企業にもチャンスがある

 

 というような話。読み終わるまで時間がかかりそうなんで、とりあえず、前半を読んだところで第1弾を投稿。

【増補改訂版】インバウンドマーケティング

【増補改訂版】インバウンドマーケティング

 

 

  基本的な発想は、偶然ですが、前回の竹中功さんの「お金をかけずにモノを売る広報視点」と通ずるモノがあると思います。

 

beerhousecubed.hatenablog.com

 

 こちらから情報を押し付ける(アウトバウンド)のではなく、相手に興味を持ってもらって、向こうからこちらを探してもらう(インバウンド)。では、どうやって興味を持たせるか。

 

 違いは、こちらは興味を持たせるコンテンツ開発よりも、執筆者が、MIT(マサチューセッツ工科大)出身のマーケティング専門ベンチャーの共同創業者2人ということもあり、よりオンライン上での情報発信、各ツールとの向き合い方、考え方に特化した内容となっているところ。

 

 ただ、本書の第1版が2009年(日本語版は2011年)、その後の技術の進歩を受けて出版された、この増補改訂版が2014年(日本語版が2017年)出版ということで、さすがに日進月歩のインターネットの世界では、もう既に時代遅れな技術も出てきている印象もぬぐえず。

 たとえば、本書でここまで盛んに利用を勧めるRSSとか、システム上の機能としてはともかく、個人ユーザで使ってるって話は、もう全然、聞かないですよね。ブログやニュースサイト全盛期は、個人でもRSSチェックして、新規記事の配信をチェックする動きはあったと思うんですけど。

 もっとも、個別のノウハウとしては使えなくても、なぜ、そのツールを使い、どういう成果を目指すのか、という考え方の部分では、他のツールにも応用できる、と思います。

 RSSに期待された、ネットでバズっているトレンドを補足し、乗れるものがあれば乗る、という行為は、個人的には、SNSとかでニュースピッカー的なユーザをフォローすることで、代替している感じです。 

 

 具体的なノウハウが直接、使えるか、といった辺りは、アメリカと日本の環境の違いとかの差もあるのかもしれません。

 

 あるいは、中盤以降、より具体的な各技術との付き合い方に入ってくるのですが、実際に、店舗まで足を運んでもらう必要がある我々のような「場」の提供サービスと、商品を配送できる販売業、さらには発送すらもデジタル・ダウンロードで済ませられる産業とで、ゴールへの導線や、ネットの役割も変わってくるのかもしれません。

 

 その辺りも含めて中盤以降、読んで気になることがあれば、追って書きます。