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どうも。新潟県三条市の中心部、「本寺小路」でクラフトビールを中心とした飲食店「Beerhouse3」を、とりあえず何とか営業しております店主いけのです。
2016年ももうすぐ終わりということで、誰も興味ないと思いますが、今年のメタル・アルバム10枚を選んでみるなど。
誰も興味ないどころか、店内BGMとしてはガッツガツのメタルは自主規制しているところで、大半が店で使えないヤツだし。
という訳で、行ってみます。
- 1. Omnium Gatherum (Finland) / Grey Heavens
- 2. Dark Tranquillity (Sweden) / Atoma
- 3. Insomnium (Finland) / Winter's Gate
- 4. Issues (US) / Headspace
- 5. Amon Amarth (Sweden) / Jomsviking
- 6. Sixx:A.M. (US) / Prayers For The Damned + Vol.2 Prayers For The Blessed
- 7. Saosin (US) / Along The Shadow
- 8. Andy Black (US) / Shadow Side
- 9. Sons Of Texas (US) / Baptized In The Rio Grande
- 10. The Qemists (UK) / Warrior Sound
- 選外
- アフィリンク
1. Omnium Gatherum (Finland) / Grey Heavens
OMNIUM GATHERUM - Frontiers (OFFICIAL VIDEO)
フィンランドのメロディック・デス・メタル。今年の前半に出たので、ここ数週間、あまり聞いてませんでしたが、1年振り返ってみると前半に出ただけあって結局、一番聞いた。
ギタリストでメインソングライターのマルクス・ヴァンハラは現在、Insomniumにも参加。
2. Dark Tranquillity (Sweden) / Atoma
DARK TRANQUILLITY - Atoma (OFFICIAL VIDEO)
1990年代のメロディック・デス・メタル黎明期から活動するスウェーデン・イェテボリの古参バンド。90年代末あたりからクリーン・ヴォーカルやキーボードを効果的に使用して、ゴシック・メタル寄りのアプローチも見せる中での11作目。
3. Insomnium (Finland) / Winter's Gate
No Video Available!
1位のOmnium Gatherum、マルクス・ヴァンハラも参加するフィンランドのメロディック・デス・メタル4人組。
元々はメンバー全員が文学、医学、生物学、環境技術だったかの学位を持つというインテリ・バンドとしても知られていたのだけど、外科医が本業に専念するため脱退して、マルクスが合流。
文学専攻で、現在は公民館(?)勤務のヴォーカル、ニーロ・セヴァネンによるオリジナル・ストーリーに基づくコンセプト・アルバムで、収録曲は、全7部からなる40分の1曲のみ…でPVナシ。40分1曲…。動画サイト全盛で、ますますシングル曲単位の短時間消費が世の中の潮流というときに…。
4. Issues (US) / Headspace
Issues - The Realest (Official Music Video)
エモ・メタル/スクリーモに特化したレーベル、Rise Records所属の、清濁ツイン・ヴォーカル6人組の2作目…だったけど、ベーシストの弟で、DJ担当が自分の音楽に専念するため、正式メンバーからは降りた模様。
90年代のラップメタルとはまた少し違った形で、ヒップホップ、R&B、エレクトロニカの要素をエモ・メタル/スクリーモに持ち込んだポップでグルーヴィな音像が特徴。
5. Amon Amarth (Sweden) / Jomsviking
ジャンルはヴァイキング・メタル…ではなくて、一応、メロ・デスの範疇なんですかね? ヴァイキング・メタルはブラック・メタルの反キリスト教要素が邪教崇拝、そこからさらに北欧土着信仰を取り入れていく中でメロ・デスに接近した、という意味ではヴァイキング・メタル自体がメロ・デスのサブ・ジャンル、という気もしますが。
バンド名は、J.R.R.トールキンの「指輪物語」でフロド・バギンズが指輪を捨てに登る「滅びの山」をエルフたちの言葉、シンダールゴ語で表したときの「アモン・アマルス」に由来。
6. Sixx:A.M. (US) / Prayers For The Damned + Vol.2 Prayers For The Blessed
Sixx:A.M. - Prayers For The Damned (Lyric Video)
2015年の大晦日をもってMotley Crueの活動を完全に停止した(その最終公演の劇場公開イベントが2016年にありましたが)、ニッキー・シックスの新バンド。
元々は、1980年代にヘロインの過剰摂取で心停止に陥り、蘇生したニッキーの当時の日記をベースにした自伝のサントラとして2007年に企画したヴォーカルのジェイムズ・マイケル、ギターのDJアシュバとの3人によるプロジェクト。Motley Crueの最後のアルバムも、この3人主導で作成。
その後、アルバムを重ねて、Motley Crueが活動を停止、奇しくもDJアシュバもG N'Rを脱退(G N'Rにはスラッシュが復帰)、これまでの楽曲制作だけのプロジェクトから、ツアーも行う「バンド」に発展。
1980年代のMotley Crueを聞いていた少し上の世代の人たちが、ニッキーにどういうイメージを持っているのか、イマイチ不明なのですが、社会から疎外され、居場所のない弱い人たちに光を当てる、という姿勢は1作目から基本となっているように思います。
本作は良曲が多くできすぎたけれど、2枚組アルバムにしてしまうと、1曲1曲を時間をかけて聞いてもらえない、との思惑から、春と秋の2回に分けてリリースされたもの。2枚目レコーディング前に、1枚目リリースに伴うツアーもあって、2枚目は当初の予定から変更も加えられた、とのこと。
7. Saosin (US) / Along The Shadow
中国語の「小心」(シャオシン)をバンド名の由来とするアメリカのポスト・ハードコア寄りのエモ5人組。結成メンバーでアルバム・デビュー前に脱退していたヴォーカルのアンソニー・グリーンを含む構成による、2010年以来の復活作。
2000年代後半の活動期間中は、名前は知っているけれど、自分の領域よりはパンク/ハードコア寄り、という印象でスルーしていたのですが、聴いてみたら、思いのほか良かった。
8. Andy Black (US) / Shadow Side
Andy Black - We Don’t Have To Dance (Official)
日本のヴィジュアル系とはだいぶ違った感じで、80年代グラム・メタルをゴシック方向に振り切ったヴィジュアルと音楽性のBlack Veil Bridesの中心人物、アンディ・ブラックのソロ作(デビュー当時は名字、Sixxって芸名だったような)。
Black Veil Brides自体も最近はだいぶ、おとなしめのヴィジュアルに移行しているようですが、本作では完全に素顔で登場。
やや陰鬱なメロディを主体に、エレクトロニクス要素も導入したポップなロック・アルバム、という感じで結構、いい出来じゃないかと。
9. Sons Of Texas (US) / Baptized In The Rio Grande
Sons Of Texas - Baptized In the Rio Grande (Official Music Video)
名前のとおりテキサス出身で、ブギー、サザンロックの影響を取り入れたグルーヴ・メタル、となれば、Panteraとの比較は避けられないところですが、充分にリスペクトをした上で、より洗練されたキャッチーな印象。レコード会社の売り文句は、「Pantera meets Nickelback」。
実は本作は本国アメリカでは2015年リリースらしいんですが、まあ、日本盤が出たのが2016年ということで。Loud Parkでのライヴも充実でした。
10. The Qemists (UK) / Warrior Sound
The Qemists - Jungle (feat. Hacktivist)
ジャンルはドラムンベース? ビッグビート? ロック寄りのエレクトロニカ。
メンバーは、どこまで正規メンバーか分かりづらいのですが、一応、ツイン・ヴォーカル、ギター、ドラム、ベース兼任のDJの5人までがメンバー…といっても、しばしばゲストを招聘して活動しており、上記PVでは2MCラップロックのHacktivisitが客演して、計4人のヴォーカル。
選外
その他、買い逃してるヤツや買ったけどあまり聞けてないヤツ、買ってそれなりに聴いてるのにド忘れしてるヤツなどもあり、明日聞かれたら全く違うアルバムを挙げる可能性もありますが、以下、選に漏れたヤツなど。
(1) 挙げ始めるとキリがない
Sixx: A.M.は2枚で1組、というテイにして強引に11枚突っ込んでみたけど、本当はもう1枚入れたい…とか言い始めるとキリがないので落としたのは、A Day To Remember、Asking Alexandria、Black Stone Cherry、Coheed & Cambria、Killswitch Engage、Tonight Aliveあたり。この辺はむしろ本編よりも店内BGM候補。KsE以外は。
ASKING ALEXANDRIA - Send Me Home
(2) 買い逃してるヤツ
今年リリースされたものの、タイミングを外して、まだ買ってないアルバムもいくつかありますが、その中で今回、参考までに海外サイト見に行ってたら、しばしば10選に入ったり高評価なのは、The Architects、Devin Townsend、Gojira、Korn、Opeth、Periphery( in alphabetical order)あたりでしょうか。Anthrax、Megadethとかもか。
The Architectsは、スクリーモ/メタルコアを軸に、ポスト・ハードコア/ケイオティック・ハードコアの流れのマスコア(数学コア)と、スラッシュ・メタル/プログレ・メタル/インダストリアル・メタルから派生したヂェントも咀嚼して、録音がかつての北欧メロデスの拠点、スタジオ・フレッドマン、所属レーベルも前作まではメタル専門のセンチュリー・メディア、今作からパンクの名門エピタフ、という…なんか、すげぇな、これは…。中心メンバーがドラムとギターの双子で、ギターの方が若年性のガンにより今年、他界してしまったらしいのですが…。
Architects - "A Match Made In Heaven"
(3) 買ったけど、あんまり聞き込めてないヤツ
一般的なメディアでよく見かける、つまりメタルをあんまり聞かない人にPRする意味でも今年のメタルのトレンドはこんな雰囲気だよー、とピックアップすべきアルバム…だけど、自分の中でそれほどピンと来てなくて放置気味のヤツとか、買ったはいいけど時間がなくて、評価するほど聞き込めてないヤツとしては、Avantasia、Avenged Sevenfold、Babymetal、Bon Jovi、Dream Theater、In Flames、Metallica、Sonata Arctica(i.a.o.)あたり。
IN FLAMES - The Truth (OFFICIAL VIDEO)
(4) 2015年リリースだけど結構、聴いたヤツ
今年、結構ヘヴィローテーションだったので10選に入れようと思ってデータ調べてたら、実は2015年リリースだった…のは、Baroness、Disturbed、Deafheaven、Miss May I、Shinedown(i.a.o.)など。特にDisturbedとShinedownに関しては、やっぱ来日してくれると、その前後、聴きますよね。
動画は、RoadRunner Recordsの中の人による、ShinedownのLoud Park 2016セットリスト再現PV集。ライヴ定番曲全曲PVあるってすげぇな。
アフィリンク
Warrior Sound [帯解説 / ボーナストラック1曲収録 / 国内盤] (BRC501)
- アーティスト: THE QEMISTS,ザ・ケミスツ
- 出版社/メーカー: BEAT RECORDS
- 発売日: 2016/02/26
- メディア: CD
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