Beerhouse3営業日誌

ものづくりの街、新潟県三条市でビール屋はじめました

個人飲食店にクレジットカードは必要なのか

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 どうも。新潟県三条市の中心部、「本寺小路」でクラフトビールを中心とした飲食店「Beerhouse3」を、とりあえず何とか開業いたしました店主いけのです。

 

 タイトルの個人飲食店にクレカが必要かって話をするとき、方向性は2つありまして、1つは自分が支払い側でカードを使えた方がいいかどうか。もう1つは、逆に、お客様に支払っていただく場合に、カードを使えるようにしておくべきかどうか。

 

 結論から言うと、どっちも要らないのでは、と考えているのですが。

 

 第1に、自分が支払う場合ですが、今日の本題はこちらではない。

 コレはコレで、個人事業主あるあると言いますか、独立創業者あるあるで、カード会社の審査基準に対する恨みつらみを、1エントリ丸々使って書きたい話題ではありますが、ひとまず、Hatebreedを聴いて溜飲を下げることにして、次に進む。

 


Hatebreed - "Destroy Everything" - official music video

 

 実際、クレジットカードを持っていなくても、ネットでの買い物や、海外旅行、ちょっと遠出して思わず大きい買い物をしたときに持ち合わせがない(あるいは大金を持ち歩きたくない)という場合には、VISAデビットカードがあれば大丈夫です。

 

Visa Japan | Personal | Cards | Visa Debit

 

 クレジットカードのように信用で支払うのではなく、あくまで自分の銀行口座からキャッシュカードを電子マネー的にそのまま支払う感じ。

 自分はあまり比較せずにソニー銀行さんでカードを作ったら、ソニー銀行さんは基本的に個人資金専業で、事業資金には不向きってことなので、もう少し違うカードでもよかったけれども。

 

 次。

 

 支払いを受ける側として。

 お客様へのサービスとしては、支払いの選択肢が多いほうがそれは親切に決まってるのですが、たとえば、一番負担が少なそうなスクウェアのリーダを使った場合でも、決済手数料3.25%(2016.5月現在)を負担できるのか。

 特に、上記の通り、ユーザとしては審判会社に不信感しか持っていない人間が、たかだか3.25%とは言え、敢えて手数料を、すなわち大切な利益の一部を、カード会社に手渡す義理があるのか。

 

squareup.com

 

 まず、お客様がカードを利用されるシーンを考えると、さっきの自分の使いたい場合と同様、ネット、海外、現金の持ち合わせがない、くらいだと思うんですよね。

 あと、まあ、最近は、なるべく現金を使わずにカード経由で決済することで家計処理のデジタル化を図りたい人とか、ポイントを貯めたいとかって人もいるんだと思いますけど。

 

 ネット経由の売買。

 飲食店の場合は基本的にないですよね。

 まあ、今後、席の予約をホテルみたいにカード払いにするとか、イベント開催して前売チケットを売る、だとか、看板商品をパッケージ化して通信販売する、とかってなってくれば、必要なんだろうけど。

 

 海外のお客様。

 新潟、しかも三条に来るときは、英語を話せる店員に会えたら奇跡ですよ、というのと同じレベルで、日本円をキャッシュで持ってきてほしいなぁ。

 自分が海外に行ったときとは逆で、「VISA+」のキャッシングとかが日本のATMでどのくらい普通に使えるのかが不明なんだけど*1

 

 たまたま持ち合わせがない。

 これは普段、財布の中に1万円以上現金を入れてない身としては、確かに助かるんですよね。特に、2軒、3軒回った後で、さらにもう1軒寄ろうか、というときや、割り勘より少し多めに払った後で、持ち合わせが少ない、というときに。

 いや、いまやコンビニATMでほぼ24時間、現金を引き出せる、とは言え、この本寺小路を含む三条市の旧市街地と言うのは、チェーン店不毛の地なので、エリア内にコンビニが1軒もない。一番近くて、徒歩15分くらい? ぎりぎり歩く気にはなるけど、戻っては来たくない距離。

 銀行や郵便局も結構、早い時間でATMを閉めてしまう。うちの近所で絶賛建設工事中の第四銀行さんの新店舗がオープンしたらATM稼働時間どうなるのか不明ですが。

 

 なので、財布に現金入ってないけど、時間的、気分的にもう1軒行きたい、というときにカードが使える店は選択肢になりうる。あるいは行こうと思ったけど持ち合わせがないから帰ろうってときにカードがあれば引き留められる。

 なるべく現金を使いたくない、ポイントが欲しいって人の場合も、まあ、カードが使えれば選択肢として優位に立てる。

 

 ただ、個人的な信条としては、別に、他の店と比較されて「カードが使えるから」って理由で選ばれるとしたら、来ていただく理由としては随分と消極的で、要するに店独自のサービスでは他と差別化できていない、普通の店だってことで、そんなレッドオーシャンに立ったら、もうその時点で負けですよ、うちの場合。

 

 カード導入にあたって気にするべきは、「行きたいけれどカードが使えないから辞めておこう」、「現金で支払うつもりだったんだけど、カードが使えるなら助かった」という人たちの存在です。

 

 でも、ウチの客単価を考えたら、そのくらいの現金、さすがに誰でも(なるべく現金を持たない主義の人も含めて)持ってるでしょ? と思うんですけどね。

 

 なお、このJCBさんの調査(p.14)によると、調査対象者のうち、最近3か月間で飲食店を利用した人の割合43.5%、飲食店でカードで支払った人の割合22.4%、割り算すると、飲食店を使うときに51.5%、2回に1回以上、カードで払ってる。

http://www.jcbcorporate.com/news/channelfile/file/report2014.pdf

 

 意外と多い。カード会社の調査だから、カードを使う世の中を推進する方向で分析しているのだろう、としても。

 

 自分の実感としては、全然、そんな頻度で使ってないんですが。

 なんでしょう。チェーン店でポイントが使えるとか、高額店を利用するとか?

 

 この辺、もう少し3.25%の価値を検討してみる必要がありそうです。

 

 いや、どうせ、ほとんど誰も使わないだろうって発想でいけば、導入しても失う利益も少ないってことなので、とりあえず試しで入れてみてもいいのですけど。

*1:いけのは過去3回、海外に行って3回とも両替を使ったことがありません。全部、現地のATMで少額キャッシングして、日本に戻り次第、繰上返済。まあ、海外だと、ほぼキャッシュ使わないけど