Beerhouse³ 営業日誌

ものづくりの街、新潟県三条市でビール屋やってます

佐渡島庸平「ぼくらの仮説が世界をつくる」

  どうも。新潟県三条市の中心部、「本寺小路」でクラフトビールを中心とした飲食店「Beerhouse3」を、とりあえず何とか開業いたしました店主いけのです。

 

 1979年生まれで、灘高→東大→講談社*1で、「ドラゴン桜」や「宇宙兄弟」を担当した佐渡島庸平さんの自己啓発本(?)。

 ちなみにドラゴン桜はギリギリ、テレビドラマをやってたのを知ってるし、宇宙兄弟もギリギリ、テレビアニメか映画化された*2のを雑誌で見かけたくらいの認識はありますが、原作はどちらも読んだことないです。つうか、最後にちゃんと読んだ漫画って何だろう?

 

ぼくらの仮説が世界をつくる

ぼくらの仮説が世界をつくる

 

 

 若い人には、仕事への向き合い方、効率よく仕事を進めるための小技を含めて、色々と勉強になるんじゃないでしょうか。

 

 いけのはオッサンなんで、そういう部分は、「まー、そーですよねー」くらいな話で*3

 

 本書の主題は、もちろん、編集者としての佐渡島さんならではの部分であって、今、インターネットが台頭し、Amazonリアル書店の関係、さらには、電子出版と紙の雑誌との関係が大きく変わる中で、どうやって漫画家と読者の関係を再構築していくか、漫画家の強みをどのように伝えていくか、を模索している中から得られた知見であります。

 しかも、佐渡島さんの強みは、「編集」、つまり混沌とした情報の中から、重要なものを取り出し、より伝わりやすく整理する作業にあって、この重要性については、色々な仕事で役立つ視点と思うところ。

 先日の平田オリザさんの作劇法も同様ですが。

 

beerhousecubed.hatenablog.com

 

 あと、まあ、マンガという「娯楽」を扱う仕事の人なので、今後、売れていくものを「めんどうくささ」と結びつけて、「時間を節約してくれるもの」(わざわざやりたくない、誰かに肩代わりさせたいもの)と「時間を消費させるもの」(わざわざやりたいもの)という2つの視点で整理しておられるのも興味深いところでした。

 

*1:スーパーエリートじゃないですか

*2:両方? 実写映画化もされてる?

*3:年齢はこちらが2個上とは言え、社会人としての経験年数で言ったら向こうが先輩なんですけれども