どうも。新潟県三条市の中心部、「本寺小路」でクラフトビールを中心とした飲食店「Beerhouse3」を、とりあえず何とか開業いたしました店主いけのです。
今日も新樽開栓しております。先日、いけのが勉強に訪れたSnow Monkey Beer Liveを主催する、志賀高原ビール玉村本店さんのIPAです。
個人的には、昨日も書いたとおり、元々ビールの苦さに抵抗がある人間なので、今のムーヴメントの隆盛を考えたら、たぶん、そんなにIPA=アイ・ピー・エー=インディア・ペール・エールは好きな方ではないです。
しかし、そうは言っても、現在のクラフトビールのムーヴメントを牽引しているのが、IPAであることは間違いない事実。その勢いは、クラフトビール=IPAと言っても過言ではないほど。
繰り返しますが、いけのはIPA、と言うか、苦いビールがそれほど好きではないので、IPA以外のビールを好んで飲んでおりますが、そんな人間でも無視できないほどの存在感を放っているのが、IPAであります。
当店でもプレオープン以来、なるべく切らさずIPAをつないでおりますし、初めましてのお客様に「オススメのビールは?」と訊かれれば、10人8人にはIPAを勧めてきた次第。
まあ、分かりやすいのですよね。
現在、主流のビール=ペール・ラガーが、すっきり爽快なビールを目指して進化してきたのに対し、IPAはエール酵母の副生成物による豊潤さ、モルトのボディ感、そして何といってもホップの香りと苦み、という複雑で奥行きのある味わいが対照的で、かつ、それぞれのバランスのとり方によって、各ブルワリの個性も出しやすい。
IPA、インディア・ペール・エールとは、18世紀、英国植民地であったインドにおいてビールを飲みたいと考えたイギリス人たちが考えた輸出用=大西洋を南下して赤道を越え、喜望峰を回ってインド洋を北上して再び赤道を越える熱帯での長期航海にも耐えうる長期保存可能なビールであります。
長期保存のため、まず、アルコール度数を上げる必要があり、アルコールの元となる糖分を増やすため麦芽の使用量を増やす。
また、元々、防腐剤として添加されていたホップの投入量も増やすことで、香りと苦みも強烈になる。
なお、今回、樽でIPAをつないでおりますが、冒頭の写真のとおり、ペールエール、アフリカ・ペール・エール、インディアン・サマー・セゾンについては、ボトルで入れさせていただきました。
個人的には、ちょっと弱めでインドまでの航海には耐えられない、アフリカまでしか届かない、というアフリカ・ペール・エールなど、キツすぎず好みです。
よろしく、お願いします。