どうも。新潟県三条市の中心部、「本寺小路」でクラフトビールを中心とした飲食店「Beerhouse3」を、とりあえず何とか開業いたしました店主いけのです。
連休に入ってから少しバタバタしており、記事を更新できておりませんでしたが、メディア露出というのは、ありがたいもので、更新していないにも関わらず、当ブログにも多数、お越しいただいております*1。
ブログへの流入がこれだけ増えているということは、一定の比率で、実店舗への来店者数も少しは増えるのかな、と思うところであります。
となれば、これまでの知り合い、そのまた知り合いくらいの来店から、全然、存じ上げない方の来店もあるところかと予想される次第。
何しろ、ほぼ素人がやってる店ですので、失礼がないよう、精進してまいりたい。
で、「初めまして」のお客様が増えてきたことで、訊かれる質問が
「ビール、好きなんですか?」
という。
えっと、ビールがクラフトビール、当店で提供しているようなビールって意味なら好きです。なにしろ、歩いて通える範囲内でクラフトビールを飲める店がない、ないなら作ってしまえ、というのが飲食店経験ないにも関わらず、店を出そうと思った一番の理由ですので。
一方、ビールが、皆さんがビールだと思ってらっしゃる大手さんのビールって意味なら、別に大して好きでもないです*2。
と言いますか、1997年に成人して以来、クラフトビールに出会う2010年くらいまでの、当方を知っている人間からは、飲食店をやることも驚かれましたが、よりによってビールの店、というのも相当、驚かれています。
2006年に前職に就き、酒を飲むのも仕事みたいな部署に長くいたので、そういう場では「仕方なく」ビールを飲んでいましたが、許される環境では、ライチ酒ロックとか、マリブ・コーラとか、そういう女子でも飲まないような甘い酒を中心に飲んでおりましたので。
と言うか、仕事以外の飲み会では、車で行って、普通にコーラかウーロン茶、ジンジャーエールだけを飲み続けて、車でみんなを送って帰る、という生活が基本でしたし。
前職関係以外の知り合いだと、いけのが酒を飲んでるところを見たことない、という人も多いと思います。
で、元々ビールが嫌いなところから、クラフトビールを知って
「えー、ビールなのに、うまいじゃーん!」
と思ってクラフトビールの世界に入った人間なので、基本的には、当店にもビールが好きじゃない人に来てほしいな、という思いはあります。
ビールが嫌いな人にも理由はそれぞれで、そもそもアルコールがダメ、炭酸がダメ、匂いがダメ、苦みがダメ、とか色々、おありだと思いますが、アルコールがダメって人以外は、何かしらハマれるビールがあるのではないか、と思います。
で、自分もそうですが、そこから徐々に世界を広げていって、大手さんのビールの立ち位置が見えてくれば、あれはあれで悪くないとも思えるようになりますし。
ビールが苦手な人にも飲んでほしい、と思いつつも、でも、まあ、難しいのは、「ビールの店」と形容された瞬間、ビールが苦手な人の視界には入らなくなりますからね。そこは今後の課題です。
それは、これまで趣味で、クラフトビールのイベントであったり、市外のお店やブルワリーに人を誘ったときの反応を見ていても、分かっていたことです。
なので、当店のラインナップも、ビールが苦手な人への入り口として色々と試せるようにしたいと思いつつも、どうしても、IPAを代表として、元々、ビールが好きな人に分かりやすいようなビールが中心になってしまいがちです。
今回も連休中に、サンクトガーレンさんの「湘南ゴールド」か「パイナップルエール」のどちらかを、樽でつなぎたい、と思っていたものの、直前の週でビールが苦手な人向けのビールの売れ行きがイマイチであるため、ちょっと樽での仕入れをためらいまして、いったん、ボトルで入れてみました。
湘南ゴールドは、同名の神奈川県産みかんを利用したビールで、爽快な香りとほのか苦みが、IPAなんかへの入り口になるかもしれません。ビールの苦みが苦手な人には、「やっぱりビールじゃん」と言われるかもしれませんが。
その点、パイナップルエールは、割と幅広くいけるのではないでしょうか…いや、世の中には、パイナップルが苦手って人もいるし、苦いビールも苦手だけど甘い酒も苦手って人もいるので、何とも言えないところですが。
何とか夏の間には、どちらも1回は樽でつなぎたい、と思いながらボトルの売れ行きを見守りたいと思います。