どうも。新潟県三条市の中心部、「本寺小路」でクラフトビールを中心とした飲食店「Beerhouse3」を、とりあえず何とか営業しております店主いけのです。
世の中的に見たら完全にメタル・ネタだけど、一応、クラフトビール界隈の話。
2015年末に、ツアー生活への疲れから家族との生活を優先するため、音楽業界から足を洗った、スウェーデンのIn Flamesのドラマー、ダニエル・スヴェンソン。
脱退後は、趣味のホームブルーイング(自家醸造)を本格化させ、マイクロブルワリーを立ち上げることは伝わっていましたが、いよいよ10月から商品出荷開始、とのこと。
さらに、ベースのピーター・イワースもこのブルワリに合流するのだとか*1。
ダニエル本人へのインタビューを含むスウェーデンのロック・ニュースの英語版。
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元々、In Flamesのメンバーは地元のイェテボリで「2112」というレストランを経営しており、その中心的役割を果たしている1人がピーターで、イェテボリ周辺の飲食業界に顔も広いため、今後のブルワリーの展開にも力になれそう、と。
10月にリリースされる最初のビールは、「Citrauvin」というアメリカン・ペール・エール。元々、ダニエルはウェストコーストIPAが好きらしいのですが、名前からして、シトラとネルソン・ソーヴィン使ったホッピーなペールエールと思われるので、ちょっと飲んでみたい。当面は週200リットルの醸造だけど、ちゃんとビジネスとして軌道に乗せたい、とのこと。
なお、In Flamesは、1990年代中盤に勃興し、後半にかけて隆盛した、イェテボリ系(ゴッセンバーグ・スタイル)メロディック・デスメタル・バンドの代表格の1つ。2000年以降の北米メタル・シーン、ひいてはその後の世界のメタルコア・シーンにも大きな影響を与えた音楽ジャンルですが、その北米進出に当たって、音楽性は徐々にライヴ重視のハードコア色を強め、叙情性が後退。
やがて音楽性の相違に加えて、メンタル面から長期ツアーに向かないメインソングライターのギタリスト、イェスパー・ストロムブラードも脱退。
もうじき新作発売で、11月にはKnotFestでの来日も決定していますが、正直、今のIn Flamesが違うバンド名でやっていれば、まだイェテボリ系の後継者、として素直に聴けるのだろうけど、In Flamesと名乗られると、往時を思い出してしまうのですよねぇ…。「Colony」アルバムくらいがヘヴィネスとメロディのバランスが一番、よかったよねぇ…これでもリリース当初は、「うっわ、モダンになったな」と思ったものですが…。
そして、最近、Facebookにこまめに投稿してたイェスパーが先日、In Flames新作発表に関するニュースに悪態をついた後、その投稿を削除してしばらく沈黙してるので、あの人、またメンタル大丈夫なんかな、とか…。
In Flames - Embody The Invisible (Live at Sticky Fingers, 2004, U&A DVD)
*1:ピーターはバンド活動も継続