どうも。新潟県三条市の中心部、「本寺小路」でクラフトビールを中心とした飲食店「Beerhouse³」を、とりあえず何とか営業しております店主いけのです。
インターネットが広がって全世界で一斉に競争が行われている現在では、新しい技術や価値観が生まれると、あっという間に陳腐化してしまって、次に何が流行るかを見極めるのは難しい。
だったら、自分が心から信じれるものをやり抜けば、それほど売れなくても満足感は得られるし、さらには自分ならではの個性がそこに加わってマネされにくい上、少なくとも自分が好きなら自分と同じように好きな人も何人かいて市場が存在するハズ。
…と言うような話は、21世紀に入ってからよく耳にする話です。
とは言え、いけのの場合、自分が好きなもの、メロディック・デスメタルとかはマイナーすぎて、まあ、市場ってほどの市場が存在しないんですわ。
自分の場合は、マンガでも映画でもゲームでも、気が付けば基本的にあんまり一般受けしないものを掘り続けてきた経緯があるので、自分が好きなものと売れるものは別だよね、という割り切りがあります。
で、その中間にいるヤツら、自分が好きな（≒マニアックで素人には伝わりづらい）要素を持ちつつ、なおかつ売れる（≒広い層に受ける）ことをやってる連中が最高だと思うんですけども。
映画で言ったら、ティム・バートンとかね。
音楽で言ったら、70年代なら、Led Zeppelin、Queen、80年代ならJourney、Def Leppard、00年代のLinkin ParkとNickelback*1、10年代のBring Me The Horizon、Babymetalとか。
Peter Green's Fleetwood MacとかThin LizzyとかRiotとか90年代以降のメロディック・デスメタル、メタルコアの各バンドとかの方が好きだけども、まあ、上に書いたバンドの方が売れるのは分かる。
そういう好きなものと売れるもののバランス感覚って大事ですよね。
…と考えてみて、90年代を代表する、個人的に嫌いじゃなくて、かつ他の人にも（そんなにロックが好きじゃない人にも）推せるバンドが思いつかない。
なので、上の例でも巧妙に90年代をスルーした。
たとえば、Aerosmith、Bon Jovi、Van Halen、Guns N'Roses、Mr.Big、Ozzy Osbourne、Extremeとかは90年代にも売れるアルバムを出したけど、彼らはあくまで80年代（70年代？）の残党という感じがある。
KornやMachine Head、Fear Factory、White Zombieとかは一般受けする（した）とは思えない。ToolとかDream Theaterとかも。NINとマンソン…は、そこまで好きじゃない。RHCPとかRATMとかもね。
Limp Bizkit、Disturbedとかもメジャーになったのはギリギリ2000年代に入ってからじゃない？
と言うか90年代グルーヴ・メタル／オルタナ・メタルが地下から地上に進出して百花繚乱の時代を迎えた2000年頃の頂点にいるのが、まさにLinkin ParkとNickelbackという印象。
UK勢*2やグランジ*3、ポップパンク*4は、全然好きじゃない。まだ、NIN、RHCP、RATMの方が推せる。
NirvanaからのFoo Fighters…？
いや、Harem ScaremとかThe Wildheartsとかは90年代を通して活動したバンドで、個人的にも好きだし、充分一般受けするポップでキャッチーな音楽性だとは思うんだけども、実力に比べて圧倒的に売れないまま90年代を過ごしてしまったし、知名度もないと思うんだよなー。
あとは、「Enter Sandman」とか「Fuel」とかのMetallicaになってしまうんですかねえ。いや、クリフ・バートンがいない90年代のMetallicaは、それこそ売れるのは分かるけど、推しづらい…。
まあ、ビールについても、わりとそういう感覚で仕入れています。
自分が好きなものが売れるとは思ってない。けど、売れるだけのものを仕入れる気はない。めちゃくちゃ好きではなくても、充分、好きとは言えて、かつ、売れる（＝一般受けしそう）と思えるもの。
