Beerhouse³ 営業日誌

ものづくりの街、新潟県三条市でビール屋やってます

助手を探しています(2024年春版)


どうも新潟県三条市の本寺小路でビール屋をやっている、いけのです。アルバイトを探しています。

 

 

1 医学博士にして退役軍医ジョン・H・ワトソンの回顧録から翻刻さる

その日、私はクライテリオン・バーに立っていたところ、誰かが肩を叩いた。振り返ると、バーツで私の下で外科助手をしていたスタンフォードの姿があった。三条という大荒野で友人の顔を見るのは、孤独な人にとって本当に心地よいものだ。昔、スタンフォードが特に親しい友人だったわけではないが、今では熱烈に彼を迎え、彼もまた、私を見て喜んでいるようだった。喜びにあふれ、ホルボーンで一緒にランチをしようと誘い、タクシーで一緒に向かった。

 

「最近は何をしていたんだ、ワトソン?」 三条の雑踏を駆け抜けながら、彼は驚きを隠すことこともなく尋ねてきた。「ガリガリに痩せてて、肌も褐色じゃないか」。

 

私は彼に自分の冒険の簡単な概要を話しはじめたが、目的地に着いてやっと話を終えかけた。

 

「それは大変だったね」と彼は、私の不幸を聞いて同情的に言った。「今は何をしているんだい?」

 

「アルバイトを探している」と答えた。「適当な時間でちょっとした給料をもらえないか、問題を解こうとしているところだ」。

 

「それは奇遇だな」とスタンフォードは返した。「今日、アルバイトを探していると私に言ったのは、お前が二人目だ」。

 

「もう一人誰かいるのか?」と私は尋ねた。

 

「私の知り合いでビアバーをやっているヤツだ。別の仕事を始めることになって店を空ける機会が増えるが、その間の店番をしてくれる人が見つからないと今朝、嘆いていたんだ」。

 

「なるほど!」と叫んだ。「本当に時間と費用を分け合いたいのなら、私がその人にぴったりだ。一人よりも相棒がいる方がいい」。

 

スタンフォードは、ワイングラス越しに私を怪訝そうに見つめた。「お前はまだイケノを知らないんだったな」と彼は言った。「あいつのことをずっと一緒にやっていく相手として気に入るかどうかは分からない」。

 

「その人に何か問題があるのか?」

 

「いや、あいつに問題があるとは言っていない。少し変わった考え方をするヤツでね。科学だとか色々な分野に熱中している。知っている限りでは、彼は十分にまともなヤツだ」。

 

「飲食店経営者なのだろう?」と私は言った。

 

「いや、あいつが何を目指しているのか全く分からない。大学は機械工学科で、その後は市役所で産業振興なんかをしていたんだが、私が知る限りでは、体系的な調理学や醸造学の授業を受けたことはないはずだ。あいつの勉強は非常に散発的で風変わりだが、大学教授ですら驚きそうな珍しい知識をたくさん貯め込んでいる」。

 

「その人に何を目指しているのか尋ねたことはないのか?」と私は尋ねた。

 

「いや、あいつは簡単に話を引き出せるタイプではないんだ。気が向いたときには十分に話し好きになるんだがな」。

 

「会ってみたいな」と私は言った。「もし誰かと仕事をするなら、勉強好きで静かな習慣の人がいい。うるさいのや、はらはらするのは、まだ少しきついんだ。アフガニスタンで十分経験して、もう一生分を味わったよ。どうやったらその人に会える?」

 

「あいつなら自分の店にいるはずだ」と、スタンフォードは言った。「たまに店を休むこともあるが、昼の早い時間から夜まで働いている。お前が望むなら、ランチの後に一緒に回ろう」。

 

「是非とも」と私は答え、会話は他の話題に流れた。

 

ホルボーンを出て本寺小路に向かう途中、スタンフォードは一緒に仕事をしたいと考えている紳士についてもう少し詳しく教えてくれた。

 

「もし、あいつとうまくいかなくても、私を責めないでくれよ」と彼は言った。「私は、ビアバーでたまに会う以外、あいつのことを何も知らないんだ。会ってみたいと提案したのはお前なんだから、私のせいだとは言わないでくれ」。

 

「合わなそうだと思えば、簡単に別れられるさ」と答えた。「スタンフォード、何か——」と、私は彼をじっと見ながら付け加えた。「理由があってこの件から手を引きたがっているようだな。その人の性格がそんなにヤバいヤツだとか、何かあるのか? 遠慮せずに言ってくれ」。

 

「言葉にするのは難しい」と彼は笑って答えた。「私の趣味からすると、そもそも、あいつが扱っているのはクラフトビール、普通のビールとはだいぶ違うのに、あいつにとってはビールらしくない味がすればするほど興味を引くらしいのだ。そして自分でビールを作りはしないものの、なぜ、そういう味が生まれてくるのか、興味は尽きないらしい。ビールに限らず、たとえば、この辺りの中小企業の経営だとか、街づくりだとか、あいつは明確で正確な知識に対して情熱を持っているようだ」。

 

「非常に正しい態度に思えるが」。

 

「ああ、しかし、やりすぎと思えることもある。このあいだは、カカオの入ったビールを取り寄せて、それによく合うのだと言って、さまざまなツマミを料理していた。酒のつまみなのだか、デザートなのだか、かなり奇妙なものもあったよ」。

 

「それでも彼は飲食店経営者ではないと言うのか?」

 

「いいや。あいつが何のために研究をしているのかは、神のみぞ知る、だ。しかし、ここに着いたからには、あいつがどんなヤツなのか、お前が自分の目で確かめるしかない」。話しながら、私たちは第四北越銀行の脇を曲がり、本寺小路に続く細い道に入って行った。良寛の看板が掲げられた「天川小路」と名付けられたその通りは、赤茶けたブロックで舗装されていて、進んでいくと小路の真ん中あたりに、壁を白く塗った飲食店があった。

 

奥に長い店内は白と黒で統一されており、その中央に銀色の鈍い光を返すステンレス製の長いバーカウンターがあった。店内には一人の男性がいて、見たこともない缶のビールをグラスに注ぎ、光にかざして色を見たり、鼻を近づけて香りを確かめたりしながら、飲んでいた。私たちがドアを開けた音に彼は振り向き、声を出した。「いらっしゃい。珍しいな、こんな時間に」と彼はスタンフォードに向かって言いながら、別のグラスを2つ取り出して缶に残ったビールを注ぎ分けると、手に持って入り口の方へ歩み寄って来た。「今、届いたばかりの新作IPAだ。すごく出来がいい」。彼が金鉱を発見したかのように、彼の顔には喜びが輝いていた。

 

「ドクター・ワトソン、ミスター・イケノ」とスタンフォードは私たちを紹介した。

 

「こんにちは」と彼は心から言い、握手する力で私を驚かせた。「アフガニスタンからお帰り、とお見受けしますね」。

 

「どうしてそれをご存じなのですか?」と私は驚いて尋ねた。

 

「お気になさらず」と彼は自分自身にくすくす笑いながら言って、グラスを私たちに差し出した。「問題はこのIPAついてだ。車の運転は?」

 

「タクシーで来たので飲めますが」と私は答えて、グラスを口に近づけると、南国の果物のような強い香りが鼻についた。「IPAというのは——?」

 

IPAというのはビールのスタイル、つまりジャンル名で、ずっとクラフトビールの中心にいる存在なのです。その歴史については、話せば長いので省略しますが、とにかくホップ、まあ、そういう名前の草、ハーブを普通のビールよりもたくさん入れることで、強い香りと苦みがあるのが特徴なのです。ここ数年は、口当たりを柔らかくして苦みを抑えたIPAもずっと人気でした。ただ、口当たりを柔らかくして苦みは抑えても逆にホップを入れ過ぎて渋みを消せていない醸造所があったり、そもそもが重くて飲み飽きやすいものも多かった。それが、これは柔らかな香りを強め、苦みは抑えながら、嫌な雑味もなく、軽くて飲みやすい」。彼は自分のグラスを取りに戻っると、確かめるように一口飲んだ。

 

「ハハ!」 彼は手を叩き、新しいおもちゃで喜ぶ子供のように見えた。

 

「どうです?」

 

「非常に繊細な味わいですね」。

 

「美しい! 美しい! 古いIPAは香りが強いと言っても、もう少し草のような、青い香りがするものも多かった。もちろん、それが好きだという人もいるのですが、ホップの品種改良や、その香りを最大限に引き出す醸造方法が洗練されて、最近は、このように柑橘に加え、白桃やパイナップル、ブドウのような複雑な香りが生まれているのです。このようなビールが生まれてくれば、今後、ますます多くの人がクラフトビールの価値に気が付くでしょう」。

 

「確かに!」と私はつぶやいた。

 

「このビールに何を合わせたらいいだろう。もちろん今までのアメリカンIPAと同様、焼いた肉に合わせても十分、うまいだろうが、このくらいスムーズであれば、魚に合わせてもいいかもしれない。少し脂の乗った鮭や鯖をハーブと焼くとか。レモンタルトやソルベのようなデザートでも十分、合わせられそうだ。」

 

彼が話すとき、彼の目は文字通り輝き、彼は心に手を置き、想像上の拍手する群衆に向かってお辞儀をした。

 

「素晴らしいですね」と私は、彼の熱意にかなり驚きながら言った。

 

IPAはインディア・ペール・エール、イギリスからインドに輸出するための長期航海に耐えられる、長持ちするビールが起源なのですが、今のIPAはインディア・ペール・エールとは別物だという人たちがいて、繊細なバランスののフレッシュさが大事なんですよ。つまり、ラーメンの起源は中国にあっても、私たちが食べるラーメンは日本で独自進化した日本食だと欧米から思われているように」

 

「あなたは歩くビールのウィキペディアのようだ」とスタンフォードは笑って言った。「その線でYouTubeを始めることができるね。ビールの歴史ニュースと呼ぼう」。

 

「コンテンツは面白くなるだろうが」とイケノは答えた。「今のインターネットに顔を出す気はあまりないし、そもそも今後はコンテンツ制作の時間を作れるかどうか」。

 

「今日はその件で来たんだ」とスタンフォードは、背の高い鉄製のスツールに座り、もう一つを私の方向に手で押しながら言った。「こちらの友人がアルバイトを探していて、君も人を見つけられないと不平を言っていたから、君たちを引き合わせた方がいいと思ったんだ。」

 

イケノは私と仕事をするアイデアに喜んでいるようだった。「4月1日からこの時間帯に別の仕事をやることになっていてね」と彼は言った。「私の代わりに店番をしてもらいたい。店内は禁煙なので、吸うとしても店の外で我慢できると、ありがたい」。

 

「タバコはやめました」と私は答えた。

 

「それで十分です。先ほども飲んでいただいたとおり、クラフトビールは繊細な香りの飲み物でね。なるべく客の邪魔はしたくない。化粧や香水の匂いもです」。

 

「全く問題ありません」

 

「さて、私の他の短所は何だろう。時々落ち込んで、何日も口をきかないことがある。そんなときは、私が不機嫌だと思わないでください。放っておいてくれれば、すぐに元通りになります。今、あなたも言っておくべきことがありますか? 二人が一緒に仕事をする前に、お互いの最悪の面を知っておくのが一番でしょう」。

 

私はこの反対尋問に笑った。「ブルドッグの仔犬を飼っています。騒ぎを起こすのが嫌いだし、神経が参っていて、おかしな時間に起きますし、極端に怠け者です。元気なときには別の悪い癖がありますが、現在はそれが主なものです」。

 

「店内のBGMは基本的にメタルを流していますが、騒音のカテゴリーに入りますか?」彼は心配そうに尋ねた。

 

「バンドによりますね」と答えた。「メロディがちゃんとあるメタルは神々のためのご馳走ですが、ただギャアギャアうるさいだけのものは——」

 

「それなら大丈夫です」と彼は陽気に笑い、「うちの店を気に入ってくれれば、事は決まったと考えてもいいでしょう」。

 

「いつから仕事を始めればよいですか。始める前に覚えることもあるでしょうが」

 

「明日の2時からでもここに来て、私と一緒に一通り仕事をしてみて、それからすべてを決めましょう」と彼は答えた。

 

「わかりました、2時ちょうどに」と私は言って、彼と握手した。

 

私たちは彼を店に残して、本寺小路の中心に向かって一緒に歩いた。

 

「ところで」と、私は突然、立ち止まってスタンフォードに向かって振り返りながら尋ねた。「どうやってあの人は私がアフガニスタンから帰って来たことを知ったんだ?」

 

私の同伴者は謎めいた笑みを浮かべて言った。「それがあいつの奇妙なクセなんだ。あいつがどうやって物事を見つけ出すかのか、みんな知りたがっている」。

 

「おっと、謎か!」と私は手をこすり合わせて叫んだ。「これは非常に興味深い。私たちを引き合わせてくれて大変感謝している。『人類が最も研究すべきは人間だ』とも言うしね」。

 

「それなら、お前はあいつを研究しなければならないな」とスタンフォードは私に言って、別れを告げた。「あいつは難問だとお前も気づくだろう。それにお前があいつについて調べるよりも多くのことを、お前はあいつに知られてしまうだろうね。賭けてもいい。それじゃ」。

 

「それじゃ」と返して、私はホテルに向かって歩きながら、新しい仕事仲間への強い興味を覚えたのだった。

 

 

2 必須の能力

ここまで長文を読んでいただき、ありがとうございます。え、読み飛ばした? じゃあ、戻って読んできてください。

 

このくらいの長文を読みこなすだけの日本語読解能力と忍耐力、集中力があれば、とりあえず、一次試験は合格、ということで。

 

いや、自分も三条に帰ってきて驚いているのですが、世の中にはそれが出来ない人も普通に存在しているので。

 

その他、一応、カウンターだけの飲食店なので来店者に最低限の挨拶とかは出来るくらいのコミュニケーション能力と、一応、仕事なので最低限の責任感をよろしくお願いします。仕事なので失敗はつきものですが、一度、失敗したときに、いけのに報告し、対策を一緒に考え、再発を防ぐのは大事。

 

あ、あと、スミマセン、お酒を出す(飲む)仕事なので、今回は20歳以上限定で! 未成年の方にもやっていただける仕事の形もあるとは思うんですが、今回はスミマセン。

 

 

3 お任せする業務内容

(1)基本業務

 上の文章でも書いたとおり、4月1日から、いけのが別の仕事を始めるにあたり、不在にする午後2時から午後6時までの時間帯の「店番」です。午後2時に店に着き開店準備して、3時に開店。5時半頃、いけのが店に着いたら引継ぎし、6時で終了です。

 3月中は、いけの在店中に指導します。

 

 〇開店前の店内清掃

 ◎注文を受けてレジに入力し、ビールを注ぎ、料理を盛り付けて提供する

  ・原則として注文後、調理が必要な料理はありません。

  ・ビールの説明等はマニュアルを用意します

 ◎レジで会計し、現金または各種キャッシュレス支払いを受け、レシートを渡す

 ・届いたビール(樽およびビン・缶)を受け取り、冷蔵庫に格納する

  ・樽のビールは最大で約20kg。重い荷物の持ち方も教えますが腰が悪い人は留意ください。

  ・場合により、着払いで届いたビールの支払いをお願いする場合があります

 

(2)追加業務

 とは言え、この3時から6時の時間帯は土日はともかく、パンデミック後の火曜~金曜は、かなりヒマです。1週間に平均で、2~3人の来店。1日ではなく、4日間の合計で。

 それでも、あなたに給料をお支払いして店を開ける意義はあると思っているのですが、むしろ、誰も来ない店で店番をするあなたのモチベーションが心配です。

 

 そこで、あなたの能力や興味に応じて、ヒマな時間帯にやっていただく仕事を何かお願いすることになるかと思います。たとえば、何となく考えているのは、

 

 ・基本メニューに載っている料理の仕込み

 ・新しい料理メニューの調査と開発

 ・いけのが読もうと思ったまま積み残している本を読んで要約(し、ブログに上げる)

 など。

 具体的には、やりながら探していくことになるので、焦る必要はありません。

 

 

4 あれば望ましい経験や能力

あればありがたいですし、採用や給与において優遇しますけど、いずれもなくても全然かまいません。教えます。

 

〇うちの店への来店経験

 (要するに、店の雰囲気や方向性をご理解いただけているか)

・接客業、特にクラフトビールを扱う飲食店での勤務経験

クラフトビールや料理に関する知識

〇雑談力

 (カウンターのみの店に一人で来る人も多いので。ただ自分で話が面白いと思ってるヤツは意外と面白くないし、逆に、客の側でもあまりに面倒なのは放置して可)

・英会話

 (たまに海外のお客さんも来ます。たいてい日本語が出来る方ですが、英語ができればコミュニケーションははかどります)

 

 その他、こんなこと出来ますけど、役に立ちますか? とか、過去にこんなこと経験してきたんですけど、とかあれば、何でもお気軽に教えてください。

 

 

5 勤務時間

(1)時間

 出勤: 午後2時 (開店:午後3時)

 退勤: 午後6時

 

 なお、現在、いけのが海外バンドの来日公演、音楽フェス、ビールフェスなどに「視察」に出る場合は店を休んでいますが、将来的には、その際の夜6時から夜10時までの店番をお願いするかもしれません。

 あともう1個の仕事に関する夜間の会議のときとか。

 閉店作業は少し大変なので、すぐにお願いすることはないですし、将来的にも無理なら無理で全然、構いません。

 

(2)曜日と日数

 火曜から日曜 週1日から6日 (月曜定休日)

 

 前述のとおり火曜~金曜はあまり忙しくないので、どちらかというと、土日に出れる人の方がありがたいです。

 

 勤務日数については採用人数とも関わってくるのですが、めちゃくちゃ優秀な人が6日働きたい! となると、その人に毎日お任せするかもしれません。2日×3人か、3日×2人あたりが妥当かと思うのですが。1日出る人と5日出る人の2人とか、とにかく興味を持っていただける方の意欲と能力次第です。

 

 原則、毎週曜日固定での勤務をお願いしたいですが、あなたがライヴに行きたいとか、用事があるときや体調が悪いときなどは、遠慮なく申し出てください。事前に分かっている場合は、勤務日を調整させていただく場合もあります。

 また、たとえば、毎週は無理だけど月に数回なら土日に出れる、という人たちが複数いた場合には、交互に出ていただくようなシフトになるかもしれません。

 

 

 なお、めちゃくちゃ優秀な人が月曜でも出るよ、と言っていただければ月曜も開けて、店を年中無休にすることも考えなくはないですが、それも前述のとおり、閉店作業がまた別に必要なので、将来的な話と考えていただければ。

 

 

6 給与と福利厚生

(1)時給

 時給 1,000円~

 

 具体的には、仕事が普通に出来る人には1,500円くらい出してもいいなと思っています。さらに、それを超えて能力に見合った金額まで上げることも考えていますが、とりあえずはどれだけ能力や経験があっても全員1,000円からのスタートとさせてください。

 

 ちなみに、週2日×1日4時間×時給1,000円=週8,000円です。

 源泉徴収等、詳細の確認は必要ですが、手取りで月に約3万円、年35~40万円くらい。週4日ならその倍、週6日なら3倍。時給が上がって1,500円になれば、それぞれ1.5倍。

 

 ざっくりこのくらい欲しいので、このくらいの時給で、このくらいの日数を働きたいなあ、とイメージ固めて来ていただけると助かります。

 逆に、このくらいの日数は働けるので、このくらい貰いたい、とか。

 もちろん条件が固すぎる場合には、ご要望に沿えない場合もあるとは思うのですが。

 

(2)福利厚生

 今のところ年106万を超える雇用は想定していません。スミマセン。前述のとおり、将来的に時給と勤務時間、日数が増えて、超えてしまうようであれば、お互いにとって最適な形になるよう、話し合っていきましょう。

 

 他の店では得られない経験としては、ビールの知識です。

 その他、仕事に必要なことは教えます。質問があれば何でも聞いてください。

 

 もちろん、ビールも飲めます。ビールの説明等は、自分の言葉で出来ることが大事だと思うので、新しいビールが届いた場合には試飲できます。お客さんによっては、「君も飲みなよ」と奢ってくれる場合もあります。業務に支障がない範囲で飲んでください。

 

 中小企業経営者の顧客も多いので、うちをステップに近隣の優良企業に転職、という道もなくはないと思いますが、あんまり厚かましいのはちょっと…。

 

(3)通勤手段

 お酒を飲む場合もある仕事ですので、徒歩で通える方、歓迎です。

 車で通勤を考えている方には徒歩15分ほどかかっても良ければ、無料の駐車場をご案内できます。飲酒運転には十分お気を付けください。

 

 

7 応募方法

 まあ、まずは1回、会社説明会じゃないですけど、店に話を聞きに来てください。

 何も言わずにこっそりと観察しに来るだけでも、アレを見て興味があって来ましたでも。疑問点や不安な点など、なんでも質問してください。条件に少し合わないかな、と思っても、まずは来てみてください。ビール1杯くらいは奢ります。

 

 前述のとおり、他のお客さんがいない方が良ければ平日の早い時間、普通のお客さんに紛れてこっそり来たいなら金曜土曜の6時台がオススメです。それでも曜日時間帯を問わず、人がいる日はいるし、いない日はいないので、あくまで目安ですが。


 その後、履歴書、勤務可能な日数と曜日、将来的に希望する時給などをまとめていただいて面接、と考えています。

 

 早ければ3月中にお試しで働き始めていただき(時給はもちろん出します)、4月1日以降、本格稼働となります。

 

 今の仕事の都合で4月1日以降は働けるけど3月いっぱいは出勤できない、あるいは勤務開始日が4月以降にずれこむ、という方は、まずはその旨、お申し出ください。4月以降で仕事を覚えていただく時間が作れるかどうか、ご相談させてください。

 

 ちなみに電話には出ません。

 

beerhousecubed.hatenablog.com

 

 

8 付記 緋色の研究

 冒頭の小説風文章はもちろんアーサー・コナン・ドイルの「緋色の研究」のパスティーシュとなっていますが、ホームズはちゃんと読んだことないので、シャーロキアンの方に熱く語られても、多分、あんま反応しません。

 

 助手といえばワトソンだけど、「そういえばホームズとワトソンの出会いって作中で書かれてるんですか?」とChatGPT先生に訊いたら、「『緋色の研究』で書かれてるだろ」と先生がおっしゃるので、Wikisourceで拾った原文を先生に訳させて、適宜、探偵部分をビール屋に書き換えたものです。書き換えも先生にやらせたけど、イマイチだったのでほとんど自分でやりました。

 先生の日本語訳をこなれた日本語にする作業については、青空文庫版も参考にさせていただきました。

 

en.wikisource.org

 

www.aozora.gr.jp

 

 

 まあ、我々の世代は宮崎駿の犬のホームズは見ているのだけど、もはや内容はほとんど覚えてないなあ。

 

 

 

 あと、この推理ゲーム本も当時、市立図書館から借りて読んだ記憶はあるけど、事件の内容は全然、覚えてない。ドイル本人の著作も子供向けの縮刷版とかで1、2冊は読んだ気がするんだけれども。

 

 

en.wikipedia.org