Beerhouse³ 営業日誌

ものづくりの街、新潟県三条市でビール屋やってます

改めて、クラフトビールとは何か?

 どうも。新潟県三条市の中心部、「本寺小路」でクラフトビールを中心とした飲食店「Beerhouse3」を、とりあえず何とか開業いたしました店主いけのです。

 

 長野県で開催された「Snow Monkey Beer Live」への遠征から帰ってきまして、店内BGM更新のタイミングなのですが、音楽ネタが続くのはさすがにどうかと思い、ちゃんとビールについて書きます。

snowmonkey.jp

 

 開店前に何となく答えが出きっていないまま書いて放置していた、「クラフトビールとは何か?」という問いについて、改めて、まだまだクラフトビールが浸透していない、新潟県三条市でどう説明すべきか。

 

beerhousecubed.hatenablog.com

 

 もちろん、上の記事でも書いたとおり、店主いけのより遥かに深い視点から考察されている方は多々おられ、それぞれの定義があると思うのですが、あくまで新潟県三条市、という場所で、今まで一度も飲んだことがなく、初めて店にやってきた人に、どう説明すべきか、という視点で。

 

 とりあえず、1か月近く接客してきて思うことには、今のところ

 

 「ビールって1口に言っても皆さんが思っている以上に、味の違いに幅があって、その多様性を楽しもうぜ、というムーヴメント。そのムーヴメントの精神に則って作られたビール」

 

くらいな説明でよいのではないかと思っている次第。

 

 特に、ワインに、少なくとも赤と白があり、ロゼやスパークリングや、同じ赤でもブドウの品種の違いや、国や産地による土壌や気候の違い、年ごとの天候の違い、といった違いが際限なくあるように。

 ビールの場合、大麦単一原料ではないので、大麦そのものの品種や栽培方法とかは、それほど着目されているように思いませんが、大麦で言えば焙燥方法、他の主要原料であるホップ、酵母、水の違いやそれぞれの組み合わせ方、さらに大麦以外の穀物や、果物等の副原料の添加による多様性がある次第です。

 

 それが、1842年にボヘミアのプルゼニ(あるいはドイツ語読みでベーメンピルゼン)で発明された「ピルスナー」という、たった1種のスタイルが、(おそらくは品質劣化に強く長期保存、長距離輸送に耐えられた、という理由で)世界を席巻し、その他のスタイルは、各地域に留まるか、あるいは、その固有地域内ですらピルスナーに淘汰されてしまった。

 

 それに対し、ここ数年、醸造技術、貯蔵技術、輸送技術の向上、あるいは情報通信技術の向上による情報交換の活発化によって、小さな市場に留まっていた古いビールが再発見され、また、新しいビールづくりが行われているのが、今のクラフトビールのムーヴメント、と個人的には見ている次第。

 

 では、どのくらいの多様性があるのか。

 

 これが、また難しい! 勉強すればするほど、ちゃんと書けなくなる!

 

 てことで、稿を改めて、また書きたいと思います。

 

 あ、「Snow Monkey Beer Live」の感想については、イベントオーガナイズ等々、見るべき点もたくさんありましたが、ビールについては、「うまかった!」以上の感想があまり出てこないので、、、