Beerhouse³ 営業日誌

ものづくりの街、新潟県三条市でビール屋やってます

目的意識について(ザッカーバーグのハーヴァード卒業式講演から)

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 どうも。新潟県三条市の中心部、「本寺小路」でクラフトビールを中心とした飲食店「Beerhouse3」を、とりあえず何とか営業しております店主いけのです。

 

 2017年5月のハーヴァード大卒業式で、Facebookマーク・ザッカーバーグが講演したって話はどこかで見ていたのだけど、その内容までは追ってなかった。

 それが2017年末に偶然、見かけたら、結構、いい内容だったので、ご紹介。

 特に、卒業生に向けた講演だけあって、2017年が終わり、2018年をどうしていこうか、というスタートの時期に読むにはいい話だと思う。

 

 ハーヴァード大広報誌による全文書き起こし。英語。動画もあるみたい。

news.harvard.edu

 

 

 いけのは英語で読んでて疲れてきたので、こちらの日本語訳で読みました。ただ、一部、そこはそう訳すのかなー、て微妙なニュアンスに引っかかる部分もあったので、英語が読み聴きできる方は、原文に当たったほうがよいと思います。

keizokuramoto.blogspot.jp

 

 

 講演のテーマは、目的意識について。自分の目的を見つけるだけじゃ足りない。世界の誰もが目的意識をもって生きられる世界を目指そう、というもの。

 

 まず、ザッカーバーグは、ケネディ大統領がNASAで出会った施設管理職員のエピソードを紹介しながら、「目的」の重要性について話す。掃除をしているんじゃない。人類が月へ行くのを支援しているんだ、と。

 仕事や宗教、コミュニティに帰属意識を持ちづらくなっている現代で、自分がより大きな存在に所属し、必要とされていると感じられるために、目的意識が必要なんだ、とザッカーバーグは説く。目的意識がなければ本当の幸せを感じることができない。

 

 ザッカーバーグは、Facebookを思いついたとき、ハーヴァードのコミュニティをつなげたことに興奮すると同時に、やがて誰かが世界全体をつなげるのだろうな、と考えた。

 ただ、その誰かが自分たちだとは思いもしなかった。

 自分は世界の人々がつながりたがっている、ということだけは絶対に明らかだと考え、日々前に進んできただけだ。

 明らかに世界の変化が起きようとしていて、他の誰かがそれをやるんだろうな、と考える。でも、誰かなんてやらないんだ。君たちがそれをやるんだ。

 

 いや、でも、どうすればいいのか分からないよ。

 

 始めたときからすべてを理解しているヤツなんていない。最初から完全な形で現れるアイディアなんて存在しない。 取り組むことでハッキリ見えてくる。だから、とにかく始めなくちゃいけないんだ。

 人がつながるってことがどういうことかを最初から完全に理解していたなら、ザッカーバーグFacebookなんか始めなかった、と言う。

 

 でも、自分の目的を追求するだけじゃ足りない。他の人にも目的を追求する自由を与えよう。 それが道徳的に正しいからってだけじゃない。より多くの人たちが夢を実現できたら、僕たちの住むこの世界がよりよい世界になるからだ。

 

 変化はローカルから起きる。世界的な変化であっても始まりは小さい。僕たちみたいな人間から始まるんだ。

 

 …と、要旨としては、そんなところ。

 

 これはハーヴァードの卒業生という、世界でも屈指のエリート向けの話ではある。ちょっと誇大妄想的で、いわゆる「意識高い系」の話にも聞こえる。

 自分だけが気付いてしまった世界の秘密に自分(と仲間たち)だけで挑む、とか厨二かよ、という感も否めない。

 「中庸」を旨とする日本人からすると、大きすぎる夢を見るよりも、日々の仕事にひたむきに打ち込むほうが美徳にも思える。

 

 ただ、大きい何かを描かないと実現できないこともあると思うんですよ。

 そして1年の最初くらいは、そういう何かを思い描いてみることもいいんじゃないかと思います。

 

 それでは、2018年もよろしくお願いします。