Beerhouse3営業日誌

ものづくりの街、新潟県三条市でビール屋はじめました

それはメタルかメタルじゃないか問題

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https://pixabay.com/photos/skirt-metal-concert-gesture-finger-2823831/

 

 どうも。新潟県三条市の中心部、「本寺小路」でクラフトビールを中心とした飲食店「Beerhouse³」を、とりあえず何とか営業しております店主いけのです。

 

metaphor

言語学》隠喩、暗喩、メタファー◆二つの全く異なるものを比較または関連付ける修辞技法。

metaphorの意味・使い方・読み方|英辞郎 on the WEB

 

 

 よく売れてるロック・バンドを、あれはロックかロックじゃないか、でモメてる人がいるんですよね。

 何しろメタルが「クソダサ音楽」のレッテルを貼られていた1990年代半ばにハードロック/ヘヴィメタルを聴き始めた人間なので、メインストリームに出てるバンドは全部ポップスだろ、と思うんですが。くだらねえ。

 

 とは言え、アンダーグラウンドが基本のメタルを聴いてるからと言って、売れてるバンドはダメか? と言うと、個人的には、ヘタクソな地下バンドを聴くぐらいなら、売れ線のバンドで、メタルを背景に持ってる、メタルの影響を受けたバンドを聴いた方がマシだと思うんですよ。

 Linkin Parkとかね。


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 さすがに、本人たちも含めて、Linkin Parkをメタルバンドだと思ってる人はいないと思うんですけど、明らかにメタルの影響はあり、メタルへの敬意もあり、彼らをきっかけに新しいファンがメタルに入って来る可能性もある、という点では否定する必要もないと思うんですよ。間口が広いのは大事ですよね。

 まあ、俺がメタル好きって言った後で、「私も好きです、Linkin Parkとか!」って熱く語られても、「お、おぅ」って感じで、「いやー、その話題、そんなに盛り上がんねーよー、俺、別にLinkin Park、そこまで好きじゃねーし…」と思いますけど。

 

 あるいは彼らのデビュー当時、もしもレコード会社が「最新鋭のメタルバンド!」として売り出してたら、確かにメタルの要素はあるし、いいバンドだけど、それでも「いやー、メタルじゃねーだろー」と拒否感はあったかもしれない。

 

 

 同じようなところでは、Nickelbackとかね。


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 いや、いいバンドだと思いますけど、せめてメタルの話をするなら、Bring Me The Horizonとかの話をしてほしい。


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 Bring Me The Horizon、本国イギリスとヨーロッパではアリーナ・クラスまで成長してきたし、アメリカと日本でも本来ならフェスのトリを飾れる実力はあると思うんですけども、いかんせん、世界全体でヒップホップとポップスに押されてロック全体が不人気ってことで、難しいところです。

 もっとも、このアルバム以降、彼らも「メタルじゃなくなった」、「ポップスじゃん」と叩かれたりしてる訳ですが。デビュー時のゴリゴリのデスコアでは、そりゃ限界あるだろ…。

 

 

 あるいは、Linkin Parkよりもうちょいメタル寄りで売れかけたけど、失敗に終わった、Lostprophets


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 あるいは、もうちょいゴリゴリでBullet For My Valentineとか。


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 まあ、このくらいでも自分の中では分かりやすい売れ線寄りのバンドで、自分が本当に好きなのは、90年代スウェーデンのバンドや、それを受けて00年代に北米で出てきたようなバンドなんですが。

 

 スウェーデンの雄、Dark Tranquility、2002年発表の6作目。


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Damage Done

Damage Done

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 スウェーデンのバンドをアメリカのメタル、ではなく、ハードコアの連中が影響を受けて昇華させたメタルコア界隈から、As I Lay Dyingの2005年発表、出世作の3作目。


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 さらに、この流れを受けて進化させた、もうちょいモダンなところで、Architectsとか。2016年の通算7作目。


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All Our Gods Have Abandoned Us

 

 

 正直、この辺は好きすぎて、なんで市民権を得られないのか、まったく理解してない。みんな、もっと聴けばいいのに。

 自分は、この辺は売れてないバンドだから、アンダーグラウンドだからいいとは全く思ってません。優れているバンドなのだから、もっと売れるべき、多くの人に聴かれるべき、と思っています。

 

 売れすぎて来日公演のチケットが取りづらくなるかも、とか会場がデカくなってステージが遠くなるかも、と言うよりも、ある程度のファンベースが出来てコンスタントに来日してほしいってレベルのバンドばかりのジャンルですよ。

 

 ただ、音楽的にエッジが効きすぎて、理解されないのかもな、聴く人を選ぶかもね、くらいの意識はあります。

 

 たとえば、他の分野で思い当たるのが一昔前のテレビの深夜番組。

 ちょうど上2バンドが出て来た2000年代のアタマ頃、フジテレビの「はねるのトびら」が月曜の25時とかでやってて、めちゃくちゃ面白かったんですよね。だけど、その後、人気を受けて、23時くらいに格上げになったら、明らかにパワーダウンした、と感じたんですよね。

 その後、20時くらいにさらに格上げされて、わりとすぐに見なくなりましたけど。

 これは自分の感性の問題とか、飽きた、とかではなく、明らかに番組の作り方が変わった印象がありました。

 

 やっぱり、より広い客層に受けようと、間口を広げるには、エッジを落とさないとダメなんですかねえ。

 自分はそんなことはないと思うんですけど。

 

 映画だと、ティム・バートンとか、デヴィッド・フィンチャーとか、狂った世界観のまま、商業的にも成立している人はいると思うので。

 

 

 

 

 まあ、バンドで言えば、Metallicaとかね。

 「ブラック・アルバム」で間口を広げることに成功したとはいえ、2nd、3rdとかは一般受けしそうなアルバムではないのに、ちゃんとライヴでは定番曲として成立している、という。


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 まとめると、明らかに売れ線狙いのエッジを落とした人たちがメタルですって顔をされると抵抗あるけど、メタルっぽさを持った一般受けするバンドは否定しません。

 本当のメタルが一般人に受け入れてもらうのは、難しいのかもなあ、という意識はありますが、できればメタルをメタルのまま受け入れてもらえる人が増えるといいなあ、と思っています。

 

 

 なお、最初に書いたヘタクソな地下メタルについてですが、これは自分が楽器をやらないせいもあるかもしれない。

 もし、自分でも楽器をやっていて、地域の音楽コミュニティに所属していたら、ヘタクソで、こいつらプロにはなれそうもねえな、と思うバンドでもライヴに顔は出すかもしれない。友だちだから。

 実際、うちの店に来てるお客さんの中にも、クラフトビールやウチの料理はよく分からないけど、アイツがやってるから、という理由で来てくれてる人はいるかもしれないし。

 …いや、でも、そこはちゃんと内容に興味を持ってもらえるように精進したいところですけども。