どうも。新潟県三条市の中心部、「本寺小路」でクラフトビールを中心とした飲食店「Beerhouse³」を、とりあえず何とか営業しております店主いけのです。
COVID-19の影響でウチの来店者数、売上、利益が落ちてることよりもライヴに行けない方がメンタル削られてる訳ですよ。
もちろん、メタルのライヴなんて、換気の悪い場所で、人が密集し、大声を出す、とか感染症予防の観点から言ったら最悪の環境だし、実際、自分も今までライヴ行った後、風邪っぽくなったことなんて何度もあるし、活動再開は一番最後になる、と言うか、もしも本当に今後も感染症予防を徹底するとなったら、二度と再開できないだろう、とすら思うのです。
最後に観たのは、もう半年以上前、1月の終わりに元Panteraのフィリップ・アンセルモが来たヤツなんですよ。
ギターのダイムバッグ・ダレルに次いで、2018年にダイムの兄でドラムのヴィニー・ポールが亡くなった後、2019年はフィルがPanteraの過去曲をセットリストに加えた、ということで、あくまで別バンドの余興的ではありましたし、フィリップもMCで繰り返し、「20年前だぜ? 俺も年寄りになったんだよ」とか冗談ぽく言いながら、全盛期の勢いはなかったんですけども。
Pantera - Mouth For War (Official Music Video)
同じ時期に、見に行くか迷って、結局、自分の趣味とはちょっと違うから見送ったのが、テキサスのPower Trip来日公演。
元々、1980年代、メタルにハードコア要素を加えて生まれたスラッシュ・メタル、その中でもハードコア要素強めのクロスオーヴァー・スラッシュ…に対して、2000年ころから、再びメロディック・デスメタルとメロディック・ハードコア(日本のメロコアとは少し違う)を中心に再融合してメタルコアが生まれ、それを通過したうえで、もう1回、クロスオーヴァー・スラッシュを再構築したバンドの代表格が、Power Trip。
正直、ハードコアはちょっと自分の守備範囲と違うので、狭いハコで熱狂的なファンの皆さんと観るのは恐縮してしまうし、何年かすれば、もう少し大きいフェスとかで見れる機会があるだろう、と見送ったんですよ。
そしたら、昨日、8月26日(現地時間25日)、そのPower Tripのヴォーカル逝去の知らせ。
— POWER TRIP (@powertriptx) 2020年8月26日
来日を含むアジアツアーが彼らの(今のところ)最後のライヴになったっぽい。メタルバンドの場合、音楽的中心はギタリストであることが多いので、ヴォーカル替えて再出発ってパターンもあるけど、たぶん、難しいんじゃないだろうか。
ところで、そのフィリップ・アンセルモに話を戻すと、Panteraはどのように終わったか。
日付が変わったアメリカ時間の8月26日。PanteraがFacebookにコメント付きで動画を投稿。
「Where were you on August 26, 2001? Pantera were performing their last show ever at Beast Feast in Japan. 19 years went by fast!」
(2001年の8月26日、あなたはどこにいましたか? Panteraは最後のショウを日本のBeast Feastで行っていました。19年が過ぎるのはあっというま!)
俺、そこにいたなー。
Panteraの最後のライヴ。この後、欧州ツアーの予定が911のテロで中止となり、微妙なバランスでツアーを続けていたフィルと、ダイム、ヴィニーの溝が深まって、そのまま空中分解。その後、それぞれ別バンドで活動する中、ライヴ中にダイムは事件に巻き込まれて死去、先述のとおり、兄のヴィニーも亡くなって、結果的に、これがPanteraを見た最初で最後のライヴでした。
というわけで、皆さんも、ライヴは観れるときに観ておいた方がいいですよ、という話でした。まあ、次に観れるのがいつになるのか分からんけど。