どうも。新潟県三条市の中心部、「本寺小路」でクラフトビールを中心とした飲食店「Beerhouse³」を、とりあえず何とか営業しております店主いけのです。
9月3日(金)~16日(木)まで新潟県から時短要請が出され、当店も午後7時ラストオーダーで閉店するので、夜、仕事が終わった後、ヒマじゃん。
てことで、今まで見ようと思って見てなかった映画をマトメ見する。
第5回は、2019年のアカデミー賞で作品賞ほか3部門の「グリーン・ブック」。
この15年、本当に映画情報の収集を怠っている、とは言え、アカデミー賞に複数部門ノミネートくらいの作品になると、ちょっとは情報が入ってくるので、男2人(バディもの)のロードムービー、くらいの情報は知ってた。
けど、「~ハリウッド」との関連でサジェストされた(多分アカデミー賞つながり)時点では、そんな映画あったなー、くらいで、監督も主演も知らず。
そしたら、ピーター・ファレリーじゃん! あれ、兄弟じゃないのか…といった感じで視聴。
【あらすじ】
1962年、黒人差別が残るニューヨーク。ブロンクス生まれのイタリア系アメリカ人、トニー・リップは、ナイトクラブで用心棒代わりの接客係をしていたが、店が改装のため休業に入るので、新たな仕事を探すことに。紹介された仕事は、ドク・シャーリーの運転手。カーネギー・ホールの上階に住むドクはクラシックの素養を持ちながらジャズに転向した黒人ピアニストだった。ドクはトニーに南部への演奏旅行に出たいという。黒人差別が根強い南部への旅行など自殺行為では? とトニーは考えるが…。
タイトルの「グリーンブック」と言うのはグリーンさん発行していた緑の表紙の黒人向けの南部旅行ガイド本のことだそうです。当時の南部では、食事や交通、宿泊施設など、合法的に白人と黒人の生活空間が切り分けられていたため、黒人が利用できる場所を探す必要があったらしいです。
ピーターとボビーのファレリー兄弟は、ジム・キャリーの「Mr.ダマー」以来、「キングピン」、「メリーにくびったけ」、「ふたりの男とひとりの女」、「愛しのローズマリー」とドギツいギャグを満載したコメディでヒットを連発してきた人。まあ、日本では笑いのセンスがキツすぎるのか、「ふたりにクギづけ」とかはビデオスルーだった気がしますが。
経緯は把握してませんが、今回は兄弟名義ではなくピーター単独作品で、コメディ要素も抑えた、実話ベースのシリアスなドラマ作品。
と言っても、教養ある黒人と、無教養な白人による差別が強い地域への旅行、というシリアスなテーマからすると、だいぶ笑いの要素を散りばめることで、重すぎない展開になっています。
実際に差別が残っている現地の感覚は分かりませんが、日本人的な感覚だと、典型的な、バックグラウンドの違う2人がお互いの違いを理解し、認め合う話として受け止められるのではないかと。
イタリア系はイタリア系で、アメリカでは、やや低く見られている(言葉に独特の訛りがあったり、汚れ仕事に従事していたり)、というのが伝わりづらいかもしれませんが。
主演は、「ロード・オブ・ザ・リング」のアラソルンの息子、アラゴルンこと、ヴィゴ・モーテンセンですが、実在のトニー・リップ本人に似せるために相当増量して役作りをしたらしく(そもそもヴィゴはイタリア系でもない)、誰だか全然、分からない…。
なお、そのトニーは、用心棒の仕事からドク以外にも芸能界のツテが出来て、俳優として主にマフィア役などを演じて、「ザ・ソプラノズ」にもマフィアのボス役で出演しているらしいです。
今後見る映画候補:
・ベイトン・リード「イエスマン」
・ジョン・ファヴロー「シェフ」
・セルジオ・レオーネ「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」
・ザック・スナイダー「エンジェル・ウォーズ」
・ギジェルモ・デル・トロ「シェイプ・オブ・ウォーター」
・デヴィッド・ヴェンド「帰ってきたヒトラー」
・クロエ・ジャオ「ノマドランド」
ちなみにレオーネ以降、ネトフリにないので、アマプラに移行予定…なんですけどプライム会費にさらに別料金必要なのがほとんどなので見るかどうか…。あとダンケルクもテーマは興味があるけど基本的にクリストファー・ノーランの良さが分からない…。
他にもコレ見とけという作品などありましたら、ご推薦ください。
過去に見てた映画の傾向などは、こちらの記事で。