はい、ビールと科学技術、そして社会問題にご興味をお持ちの皆さん、こんにちは。新潟県三条市でクラフトビールの店をやってる、いけのです。
今日のヘッダはStable Diffusion先生。風景画の実験中*1。お題は「春の泉」(spring spring)*2。
今日はChatGPT先生と高齢化社会の問題について話し合ったよ。
ChatGPT先生は悪意ある利用を防ぐためにフィルター掛かってるのは有名な話で、今回は中々、最初の議論も、最後のマトメも、キレイゴトすぎることしか言ってこないので苦労しました。
国際政治やアメリカの社会問題に多少興味のある方はご存じと思いますが、今、アメリカは東西両岸と中央部の思想の差が開いてて、中でも、とりわけ”意識高い”のが西海岸のカリフォルニア。ChatGPTが掲げる「正しさ」というのも、それを開発してるOpen AIの連中が信じている、そういう思想に引きずられているわけで。
どっかのオッサンみたいに高齢者は集団自殺しろとは思わないけど(というか40手前で自分が若い側にいると思ってるのがクソダセぇ)、それにしても高齢者と若い人の対立は、どちらも人間ゆえの生々しい感情から起きてるので、双方が歩み寄らないと解決しないんじゃないですかね。
この辺りは、AIの特性として、感情の取り扱いや倫理的判断ができないこととも関係してそうです。そもそもの判断が苦手な上に、非倫理的な発言をしないようにした事前の設計が強力過ぎて議論に踏み込めない。
とは言え、まあ、妥協点としてはこんなもんかな、という議論までもちこんだ上、最終的な結論にもちょいちょい手動で補足を加えたので、以下、どうぞ。まだキレイすぎると思うけど(笑)。
=== ココカラ ===
ジョナサン・スウィフトの『ガリバー旅行記』*3では、主人公のガリバーが第3章で空飛ぶ島、ラピュタを訪れた後、日本に赴く前に、永遠の命を持つけれど、若さは永遠に持つことができない呪われた老人たち、ストラルドブラグの国を訪れます*4。
スウィフトはガリバー旅行記を通じて当時のイギリス社会のさまざまな側面を風刺していますが、この老人の国への訪問は、高齢化社会への警鐘であり、人口構成が変化していく中で、社会を活性化させていく方法を探ることが、どれだけ重要かを指摘しています。
現在、多くの先進国が高齢化社会という課題に直面しています。高齢になるほど変化に臆病になると思われがちですが、若い人でも大きな変化には不安が付きまとうもので、その不安と社会全体でどう向き合っていくかが問われています。
先日、日本では、ある過疎化が進む山間部の町で、従来の生活を維持したい地元住民と、彼らの生活習慣に馴染みのない都市からの若い移住者との関係構築の難しさが話題となりました。
こうした課題を解決するには、伝統と変化の間に橋を架ける方法を見つけなければなりません。また、年齢や文化的な背景に関わらず、その社会を構成するあらゆる人たちが社会活動にかかわりやすくしていくことが必要です。
どんな人であっても、その意見と視点には価値があります。また、前向きな変化を実現するためには多様な人々の社会参加が不可欠です。
社会活動への参加をためらう人々に対しても働きかけていくために、効果的な方法はいくつかあります。
社会参加のメリットを強調する、参加しやすい機会を提供する、多様な視点の重要性を強調する、支援やトレーニングを提供する、社会参加を文化として醸成する、などの方法で、人々の社会参加を促すことができるはずです。
究極的には、社会を活性化していくは、市民一人ひとりの積極的な参加が必要です。
社会の変化を政治家や指導者たちに任せるだけでは不十分なのです。人々がより参加しやすく、つながりのある社会を作り上げていくための役割は、私たち一人ひとりが担っています。
協力し合い、伝統と変化の両方を受け入れることで、私たち自身と将来の世代のために、よりしなやかで持続可能な未来を築くことができるのです。
高齢化と人口構成の変化という課題は困難なものですが、同時に、私たちが一丸となって社会を活性化させるための新たな方法を見出す機会とみることもできます。
社会のすべての人々の社会参加を促し、多様な視点やアイディアを受け入れることで、私たちはより強く、よりしなやかで、より多くの人を排除しないコミュニティを築くことができるはずです。
未来は私たちの手の中にあるのです。その未来を形作っていく役割は、私たち一人ひとりが果たさなければなりません。
=== ココマデ ===
まあ、マトメを改めて読み返してて思ったのは、こないだの福井の件に関して、あれを批判してる人たちも変化を恐れてるじゃんね*5、という。自分のライフスタイルを押し付けてるだけで、自分たちが彼らの生活様式を理解して取り入れる気はない、という点でね。
もうちょっと、その辺の視点も議論の中で強調して入れればよかった。
地図でくだんの町を見ると、山を下りた西側の平野部には鯖江市*6と越前市*7があり、そちらは前職で色々と接点ありましたけど、くだんの町のことは存じ上げない。
存じ上げないので何ともだけど、個人的に鯖江、越前と似たような街で生まれ育って、今も住んでる人間として、都会の人がうちらの街ではなく、そちらの町にいきなり飛び込むのは結構、ハードモードだと思いますよ、としか……。
ガリバー旅行記の老人の国の話は、去年イーロン・マスクが言及してたんだったかで知った。これ、5月の話か。そのときにも書こうと思って放置……。今回、書こうと思わせたChatGPT先生は偉大……。
At risk of stating the obvious, unless something changes to cause the birth rate to exceed the death rate, Japan will eventually cease to exist. This would be a great loss for the world.
— Elon Musk (@elonmusk) 2022年5月7日
このとき、日本がそのうち高齢化で消滅するよってマスクが言ってると盛り上がって、で、マスクのこの辺の考え方を説明する3月のこの記事(さまざまな科学技術に投資する中で長寿化だけは、なぜ投資しないんですか、という話)が紹介されてる中で、他の誰かが言及してたのかな。
訳者の原民喜は広島で被爆し、その後自殺した詩人で、文体はやや古めです。ストラルドブラグたちとの邂逅は「三章 飛島」の4節。節への直接リンクがよくわからないので3章のはじめから。