
はい、こんにちは、新潟県三条市でクラフトビールの店をやってる、いけのです。
久しぶりの音楽ネタ。
Twitter(X)上で広範なジャンルにわたる音楽情報を発信して、ときどきベスト集計などをしている方が、サントラのベストを集計してみよう、と言ってたので、考えてみました。
「サントラ」ランキング企画を開催します。
— 𝑷𝒆𝒕𝒆𝒓 (@zippu21) 2025年3月29日
アニメや映画、ゲームなどあらゆるサントラが対象です。4/20(日)まで受け付けてるので、画像のルールを確認のうえ、ぜひご参加ください#みんなが選ぶサントラ名盤 pic.twitter.com/FLZuWKfmX4
まあ、あくまで2025年4月現在。多分、明日には変わってる。
- 傾向とマトメ
- 1. The Crow (1994)
- 2. Queen of the Damned (2002)
- 3. Josie and the Pussycats (2001)
- 4. Rock of Ages (2012)
- 5. Metallica: Through The Never (2013)
- 6. Top Gun (1986)
- 7. Judgement Night (1993)
- 8. Ghosts of Mars (2001)
- 9. Spawn (1997)
- 10. 8 mile (2002)
- 11. The Social Network (2010)
- 12. Tron: Legacy (2010)
- 13. Reality Bites (1994)
- 14. American Pie 2 (2001)
- 15. Stand by Me (1986)
- 16. Nuovo Cinema Paradiso (1988)
- 17. Yesterday (2019)
- 18. (500) Days of Summer (2009)
- 19. Dream Widow (2022)
- 20. The Dirt (2019)
- 改めてマトメと選外
傾向とマトメ
全体的な傾向として、コンピレーション系が多く、オーケストラを使ったインスト、スコア版の選出が少ない。
スター・ウォーズ、ゴッドファザー、ジョーズ、インディ・ジョーンズ、バックドラフト、バンド・オブ・ブラザーズとか、メインテーマの名曲、有名曲を挙げればキリがないけど、サントラはどうしても映画の映像に合わせる音楽で、「1枚の完結した作品」として聴くと、全体の流れを阻害するムダな曲が多い、という印象。
もう1つの傾向として、自分は1996年に大学に入って、前職に就職する2006年までの10年間が圧倒的に映画を見ていたので*1、その期間、およびその時点で既に名作と言われている作品からの選出が多い。
古くてスミマセン…。
後述のとおり、ChatGPT先生に遺漏を確認した際、音楽がいいらしいとは仄聞するけど、映画を見たことない(し、音楽も聴いたことがない)ので選外、という作品も結構、あった。
1. The Crow (1994)
アレックス・プロヤス監督の暗黒アメコミ原作アクション映画「クロウ」。ブルース・リーの息子、ブランドン・リーが主演を務めたものの、撮影中の事故で死んでしまう、というネガティヴな事件によって、公開前からカルト映画の地位を不動のものに。
ダークでゴシックな世界観を反映した新旧コンピレーションとなってて、当時、まあまあ売れてて、実際に映画を見たのは10年近く後だけど、アルバムのジャケットは店頭で当時からよく見かけて知っていた。
2. Queen of the Damned (2002)
映画版「インタヴュー・ウィズ・ヴァンパイア」として知られるアン・ライスの小説の原作の続編(の続編)。邦題は原作が「呪われし者の女王」、映画が「クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア」とか。
ヴァンパイア・レスタトがロック・スターになった、という設定で、その楽曲をKornのジョナサン・デイヴィスが担当。確か、映画で実際に使用されたバージョンはジョナサンが歌ってた気がするけども、レーベルとの契約問題でサントラ版には声を使えず、2002年当時の北米メタルシーンを代表する(バンドのうちワーナーと契約上、問題がない)、Static-X、Disturbed、Linkin Park、Marilyn Manson、Orgyからヴォーカルが参加。今、Wikipedia英語版を見たら、5人に落ちく前には一度、ジェフ・スコット・ソートも起用されたらしい。オリジナル以外もそれ系のコンピレーションとして世界観が統一されている。
そういえば、この映画も主演のアリーヤが撮影期間中に(現場で、ではないけど)事故で亡くなっている…。
3. Josie and the Pussycats (2001)
「チキチキマシン猛レース」で知られるハンナ・バーベラのアニメ(オリジナルの邦題は「ドラドラ子猫とチャカチャカ娘」)の実写映画化。まあ、90年代後半からアメコミ実写化が増えてきた流れの中の1つ。
映画自体は、レイチェル・リー・クック主演のアイドル映画で、彼女に興味がない人が見ても、あんま意味ないと思うんですけども、上に続いて、ロック・バンドが主役の映画、ということで、劇中で彼女たちが歌う楽曲にはそれなりに力が入っていて、Babyfaceがプロデュースしたポップ・ロック群が秀逸。あとライバルのボーイズ・グループ曲も意外と完成度が高いw
なお、レイチェルは劇中、リップシンクで、吹替ヴォーカルのはオルタナ・バンド、Letters to Cleoのケイ・ハンリーが担当。
さすがにCDは廃番ぽいけど、MP3はある。
4. Rock of Ages (2012)
05年にLAで初演され、その後、ブロードウェイにも進出した、80年代のグラムメタルを中心にしたロック・ミュージカルの映画化作品。
まあ、ミュージカルはあんまり好きじゃないけど、「完成度の高いサントラ」を選ぼうとすると、楽曲の使い方や全体の流れが秀逸、という点で入れざるを得ない。既存曲が大半の中で、歌詞の意味とかもよく考えて使われてるし。
Spotifyだと、クソ野郎のロック・スター、トム・クルーズ参加曲が配信されないみたい。
ロック・ミュージカル映画では「スクール・オブ・ロック」、「ハイ・スクール・ミュージカル」とかも良かったと思います。
古いところでは、ブライアン・デ・パルマ「ファントム・オブ・パラダイス」とかも良かったですけど。既存楽曲を活かしたミュージカルではバズ・ラーマンの「ムーラン・ルージュ」とか。
5. Metallica: Through The Never (2013)
流れ、統一感、という点では、このアルバムにまさるサントラは少ないと思うけども、さすがに反則気味で自重して、この位置。
Metallicaのライヴ会場で、裏方スタッフが巻き込まれる事件を描く、という映画なので、サントラは普通にMetallicaのライヴ。
6. Top Gun (1986)
ドン・シンプソンとジェリー・ブラッカイマーのプロデュースによる、ストーリーや人物描写よりも、映像表現と音楽を追求して90分のMVを作った、と揶揄すらされた「MTV映画」の金字塔として、この作品は挙げられるべきだと思うんだよな。
まあ、普通の人はこの映画の代表曲として当然、ケニー・ロギンスの「デンジャー・ゾーン」を挙げるんだろうけど、個人的には、スティーヴ・スティーヴンス先生参加の「トップガン・アンセム」がギター・インスト史上に残る名曲だと思っている次第。
ケニー・ロギンス参加曲だけなら「フットルース」、ジョルジオ・モロダーのプロデュース作でなら「フラッシュダンス」の方が普通の人は上に挙げそうだけども。
7. Judgement Night (1993)
実はいまだに映画を見たことがない…w
今回の20作品の中ではコレと19位が未見…。
しかし、これも「ザ・クロウ」と並んで、CD屋の店頭でずっと見てきた。
ヒップホップをいよいよ白人も普通に受容しはじめた1990年代前半において、メタル/ハードコアのバンドとヒップホップ・グループを11曲全曲でコラボさせた、という、後のラップ・メタル/ラップ・ロック時代の幕開けを告げる歴史上の重要アルバム。
まあ、当時はラップ・ロック、よく分からんと思ってたんですけど、今から聴けば、普通だよな。
8. Ghosts of Mars (2001)
ようやくスコア作品…。
と言っても、自ら音楽も手掛けることで名高いジョン・カーペンター先生が火星を舞台に繰り広げるSFホラーのサントラで、バックバンドに指名したのは、Anthraxの面々。ということで、普通にメタル・インスト。普通に、チャーリー・ベナンテのドラムの存在感。
スティーヴ・ヴァイ先生、バケットヘッド先生、ロビン・フィンク*2なども一部楽曲で参加。
9. Spawn (1997)
現在まで続くアメコミ原作のハリウッド大作の嚆矢となった映画*3で、サントラのコンセプトとしては前の「ジャッジメント・ナイト」に近いけど、こちらはコラボ相手がヒップホップではなく、エレクトロ/テクノ寄りのコンピレーション。
そういえば、コレも映画は未見…だと思う…記憶にない…。ハリウッドのアクション大作はあんま興味ないので…。
10. 8 mile (2002)
ヒップホップは守備範囲じゃないけど、デトロイトの黒人が多い貧困エリアと白人が多い郊外を分断する8マイルの道路をタイトルにした白人ラッパー、エミネム先生の半自伝的映画で、テーマ曲の「Lose Yourself」1曲だけでも取り上げる価値があると思うけれども、全体としてもヒップホップ系のいいアルバムになっていると思う。
なお、「More Music from 8 Mile」という2枚目のサントラも出されて、そちらは映画の舞台として設定されている1995年頃の楽曲を中心に、劇中で実際に使用された曲を集めたらしい。ヒップホップは守備範囲じゃないので詳しく知らんけど。
11. The Social Network (2010)
ChatGPT先生に遺漏はないか確認したところ提案された、今やすっかりNine Inch Nailsを稼働させる気がなく、映画音楽作曲家としてやってくつもりらしい、トレント・レズナー先生(とアッティカス・ロスによるコンビ)の初期スコア作品。
レズナー先生自体の映画音楽への参加としては、それ以前にもオリヴァー・ストーンの「ナチュラル・ボーン・キラーズ」(1994)と、デヴィッド・リンチの「ロスト・ハイウェイ」(1997)も手掛けていて、確かにその辺もCD屋でもよく見かけたし、N.I.N.好きの人ならそっちも挙げるのかもだけど。
本作以降、アッティカス・ロスとのコンビで年1くらいのペースで映画音楽に携わってるみたいだけど、前述のとおり、映画を見る本数自体が激減してるので、他は未見/未聴。
映画はデヴィッド・フィンチャー先生が当時、日本でも爆発的に普及し始めた"Facebook"の創業者、マーク・ザッカーバーグの会社設立当時のエピソードを映画化したもの。
12. Tron: Legacy (2010)
1982年のコンピュータSF「トロン」の続編で、サウンドトラックはダフトパンクが手掛ける。上のレズナー先生のをChatGPTに提案されて、これもあったなー、と思い出した。
なお、2025年に公開予定のトロン第3作のサントラは、トレント・レズナーが一応、N.I.N.名義で手掛けるみたいです。
ダフトパンクの映像作品としては、アルバム「Discovery」(2001)のMVとして制作された、松本零士とのコラボ映画、「インターステラー5555」(2003) を、映画とサントラの関係と呼べるのか…という気もするけども…。
13. Reality Bites (1994)
もはや歴史の中に埋もれていて若い人たちに継承されているのか不明だけれども、少なくともサントラとしてはオルタナ/ポップ系の楽曲を集めて当時、めちゃくちゃ売れて、5曲のシングルを出し、アルバム自体もビルボード最高13位を記録。「トップガン」的な派手さがある訳ではないけど、1990年代半ばの空気を捉えたMTV的な映画ではある。
映画自体は、その後、日本でもコメディ俳優として地位を確立するベン・スティラーが監督を務めて、大学卒業と就職の時期を描いた青春映画で、「現実は噛みつく」というタイトルに反して、そこまで深刻な内容でもなく、まあ、出来は普通。
14. American Pie 2 (2001)
1作目 (1999) の成功で大予算がついたのか、珠玉のポップ・パンクを厳選したバカ映画の第2作。映画自体は1作目の方が出来が良かった気がするけど、サントラの充実度はこちらが圧倒的。
いや、まあ、ポップ・パンクも微妙に守備範囲ではないから好きな人からしたら、違うかもしれないけど。
ポップ・パンクのコンピレーションとしては、ポップ・パンクの一大産地、カリフォルニア州オレンジ・カウンティを舞台にしたMTV制作、コリン・ハンクスとジャック・ブラックのダメ兄弟(いや、ダメなのはジャック・ブラックだけだが)が、主演の「オレンジ・カウンティ」(2002) のサントラも良かったよなあ、とか思いつつ、だから、ポップ・パンクは守備範囲と微妙に違うのでね。
15. Stand by Me (1986)
原作がホラーの巨匠、スティーヴン・キングの手による、ということが、あまり知られていない気がする、死体探しの旅に出る4人の少年を描いた映画。原作タイトルは、そのまんま「The Body(死体)」。
キング(1947年生まれ)の幼少期である1950年代後半が映画の舞台として設定されており、当時の楽曲を集めたコンピレーションだけど、実際にはそこまで厳密に年代は設定されておらず、タイトル曲のベン・E・キングの「スタンド・バイ・ミー」は1961年リリースらしい。
しかし、1986年(小説出版は82年)から見た1959年とか、30年経ってない話であって、2025年現在から見たら、1990年代を舞台にした、さっきの「リアリティ・バイツ」とかが、このポジションに当たるワケでして、恐ろしい…。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」とかもだけど。
結局、アメリカでも第2次大戦の終戦後生まれが人口として多いから、彼らが大人になって子供たちと観る作品(見せたい作品)、て需要が1980年代はたくさんあったんでしょうけども。
16. Nuovo Cinema Paradiso (1988)
再三、繰り返しますが、スコア作品が全然、思い当たらねえ、という中で、数少ない選出。ジュゼッペ・トルナトーレ監督「ニュー・シネマ・パラダイス」。イタリア語原題が「Nuovo Cinema Paradiso」で、これの英訳が日本語版タイトル、一方、欧米英語版タイトルは「Cinema Paradiso」らしい。まあ、英語圏だと、これで意味は通じて、かつ外国語映画だ、というのが伝わるのか。
イタリア語のせいもあるのか、映画自体、美しい音楽が付いた映像抒情詩といった印象で、音楽とシチリアの強い日差しの印象に比べると、あんまストーリーが印象に残ってないんすよね。
音楽はイタリア映画音楽の巨匠、エンニオ・モリコーネ。まあ、元々はスパゲッティ・ウェスタンの人なので、「エクスタシー・オブ・ゴールド」が、5位に選出したMetallicaの1曲めで既に登場済みだけどw
なお、元がイタリア映画であるためか、少なくともサントラのジャケットに関しては、国内、海外いくつかのバージョンが出ていて、収録内容(音源、ミックス、曲順等)が同一かは確認していません。
17. Yesterday (2019)
「トレインスポッティング」や「スラムドッグ・ミリオネア」で知られるダニー・ボイルの2019年作品。冴えないシンガーソングライターが、事故から目覚めたら、自分以外の誰もビートルズを知らない世界になっていて、ビートルズの楽曲を自分のオリジナルであるかのように振る舞って披露していく男の話。
自分にとっては、ビートルズも微妙に守備範囲ではないし、ビートルズが大好きな人からしたら逆に言いたいことも色々とあるのだろうとは思いますが。
あー、ビートルズ楽曲の映画サントラとしては、ダコタ・ファニングの「アイ・アム・サム」(2001) とかありましたね。
ダニー・ボイル作品のサントラとしては、「トレインスポッティング」挙げる人は多そうだし、あれも間違いなく、上に挙げた「リアリティ・バイツ」のUK版的に時代を象徴するアルバムではあったのだけども、敢えてのこっちで。
18. (500) Days of Summer (2009)
映画自体も、サントラも自分の趣味とは違うので、ChatGPT先生に提案されるまで完全に失念していたけれども、まあ、ちょっと人と違う趣味を持ったオシャレさんに支持されそうだし、公開当時もそういう紹介のされかたをしていた気はする。
今回、挙げた20枚の中では、音楽それ自体がテーマ、という映画ではないけれども、「The Smithsが好き」というのが作中で登場人物を表現する要素になっているし、映画の作風もそういう人たちに支持されそうな雰囲気はある。
自分は、The Smithsはよく分からんけど。
自分の趣味ではないけど、ちょっといい感じの趣味の人たちに好まれそうな映画としては、「ドニー・ダーコ」とかもそっち系の雰囲気でしたかね。
あと、ChatGPT先生からはソフィア・コッポラの「ヴァージン・スーサイド」と「ロスト・イン・トランスレーション」も推薦された。「ヴァージン~」はこの路線で70年代版の「スタンド・バイ・ミー」的雰囲気の記憶。「ロスト~」は音楽の印象、全然、ないな。ポール・トーマス・アンダーソンの「リコリス・ピザ」も推薦されたけど、未見。
どういう音楽を使ってたか記憶がないけど、趣味のいい音楽好きが主人公の映画としては、「ハイ・フィデリティ」とかもあるか。
あー、てか、今、話題の「白雪姫」って監督、コレの人なのか…。
19. Dream Widow (2022)
これはサントラとして扱っていいのか? Foo Fightersのデイヴ・グロール原案、主演の映画「Studio 666」で、彼らがレコーディングのために借りた豪邸で発見された謎のメタルバンドが残した、呪いのデモ音源、という設定のもの。
まあ、劇中の架空バンドの作品という点では、2, 3何なら10,17とかも一緒と考えていただいて…。
ジョン・カーペンター先生が協力した音源など、このバンド名義以外の音楽もあるみたいだけど、映画自体のサントラはリリースされていない模様。未見。てか、日本で公開されたのだろうか? 配信では見れる?
20. The Dirt (2019)
普通の人は実在バンドの伝記映画の路線だと、Queenの「ボヘミアン・ラプソディ」や、エルトン・ジョンの「ロケットマン」あたりを選ぶのだと思いますが、敢えてのMotley Crue。
2001年の出版以来、その波乱万丈な物語から何度も映画化の話が持ち上がりながら、あまりのコンプライアンス抵触ぶりに頓挫を繰り返して、Netflixによってようやく映画化。もちろん使われている曲は、新曲を含むMotley Crueのベスト盤的構成。
ニッキー・シックスがMotley Crueの活動停止中にやってたSixx: A.M.も最初のアルバムは、自分がヘロインで死にかけたころの日記を元にしたストーリー・アルバムで、そっちの方が音楽的には好きだし、そっちも当時は映画化の話もあった気がするけどね。
なお、ネトフリ限定公開作品としては、ChatGPT先生から他に「目指せメタルロード」(2022)、「ストレンジャー・シングス シーズン4」(2022) も推薦されましたけど、噂には聞きつつ、どっちも未見なのでな。
特に、RATMのトム・モレロが音楽監督を務めた前者については、盤が出てるか不明ですが、決して古い曲に偏らない選曲で、メタル入門編コンピとして非常に好感がもてて、そのうち映画も見たいところだけど。
改めてマトメと選外
以上、個別の感想でも書いてきたけども、純粋な映画のスコア作品は、アルバムとして聴いたときに、やはり流れがよくなかったりして、イマイチ好きになれるものが少ない。
個人的に好感が持てるアルバムは、(ロック・)ミュージカル(4)や、音楽そのものがテーマ(2, 3, 4, 5, 10, 17, 19, 20)や、重要な小道具に位置付けられていて(18)、オリジナルであれ、既存曲のコンピレーションであれ、音楽に意味があるもの、という印象です。
あるいは、MTV時代の凝ったMVの延長に位置付けられる「トップガン」のように、少なくとも選曲が世界観の構築に貢献しているもの、ってところです。
以下、選外。
(1) コンピ系
映画産業は、やはり北米中心なのでメタル系もどうしても北米で人気のバンド、楽曲が中心になりがち、という欠点はあるものの、「クロウ」以降、00年前後のホラー/アクション系映画では、メタル系コンピレーションのサントラも結構、作られていて「フレディ VS ジェイソン」、「アンダーワールド」、「バイオハザード」、「ブレイド」、「ブレアウィッチ2」、「ドラキュリア」、「ヘヴィメタル2」辺りは、日本公開に先立つ北米公開と同時にアルバムがリリースされて買ってた記憶。
この辺で、自分が追えてないだけで、2010年以降の、新しいバンドを含んだサントラないの、とChatGPT先生に聞いたら、いくつか出てきたけど、メタルが非主流になったせいか、あんまピンと来るものは上がらず。まあ、映画を見てないからな、本当に。
そういう意味では、スウェーデンでメタルバンドをやりつつ、映像制作の会社に在籍して、先輩たちがやりたがらないMV製作の仕事をこなしてたら、そのままハリウッド進出を果たした、ヨナス・アカーランド(オーカールンド)が、同世代のノルウェーのバンドの凄惨な事件を描いた「ロード・オブ・カオス」(2018) は良かったけども、どうやらサントラはリリースされてないっぽいんですよね。Mayhem以外では、シガー・ロスとかも使われてた。
(2) スコア系
繰り返しの理由になりますが、テーマ曲やいくつかの曲はよくても、アルバム全体としては、引っ掛かる場所がある、という理由で、あまり入れられず。
最後まで入れようか迷ったのは、インダストリアル/ビッグビートの人から、トレント・レズナーばりにハリウッド音楽の人になった、Junkie XLの「マッド・マックス:フューリー・ロード」とかだけど、同じ理由でアルバム単体では、あと1歩及ばず。
ティム・バートン映画が好きだから、ダニー・エルフマンも何か拾いたかったけど、同様。統一感で言えばミュージカルの「ナイトメア~」とか?
ChatGPT先生からは他に、ハンス・ジマー、クリント・マンセルのいくつかの作品、Radioheadのジョニー・グリーンウッドが担当した「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」、ヨハン・ヨハンソンの「マンディ」、「アライヴァル」あたりを推薦されたけども、いずれも映画が未見なので…。
特にヨハン・ヨハンソンて人は、ハリウッド進出が2010年以降のようで初めて聞く名前だけど、そこまで言われてみたら映画、見てみようかと思ったり…。
とは言え、レンタルビデオが衰退して、配信中心になると、月1本見るか見ないかの生活では、イチイチ配信サービスに登録するハードルが高くて結局、見なそう…。
(3) ゲーム/アニメ
ゲームでは「ソーサリアン」が好きだけど、自分がやりこんだのはメガドライヴ版で、機種の違いによる音源の違い、機種ごとのオリジナル(シナリオとそれに合わせた)楽曲、あるいは生楽器によるアレンジ版とか、どれを選ぶか難しいところ。
で、ファルコムと違って、セガ作品は、作品集みたいなのが多くて、昔のゲームだと独立したサントラはあんま見当たらず。「ヴァーミリオン」とか「ファンタシー・スター(4)」とか、良かったですけどね。
アニメも、それこそテーマ曲はともかく、サントラ買って、劇中曲も聴くって体験はないなあ。「アキラ」とかの劇場作品は何となくインパクトあるけど。あと、個人的には見たことないけど、よく評価を聞くのはキース・エマーソンの「幻魔大戦」とか?
音楽テーマのアニメなら「ぼっち・ざ・ろっく」とかはリスト充実してた記憶。アジカンさんに思い入れがなくてゴメンねだけど。
なお、ヘッダのタイルは下記で作れます。横のタイトル表示有無、枚数などは選べます。
















![インターステラ5555-The 5tory of the 5ecret 5tar 5ystem- [DVD] インターステラ5555-The 5tory of the 5ecret 5tar 5ystem- [DVD]](https://m.media-amazon.com/images/I/21PXAF4K48L._SL500_.jpg)







![Dream Widow [Explicit] Dream Widow [Explicit]](https://m.media-amazon.com/images/I/51pCMs3v2IL._SL500_.jpg)

![THE HEROIN DIARIES SOUNDTRACK [2CD] (10TH ANNIVERSARY) THE HEROIN DIARIES SOUNDTRACK [2CD] (10TH ANNIVERSARY)](https://m.media-amazon.com/images/I/51+VcjgXpPL._SL500_.jpg)
