どうも。新潟県三条市の中心部、「本寺小路」でクラフトビールを中心とした飲食店「Beerhouse3」を、とりあえず何とか営業しております店主いけのです。
読みました。
最初に断っておくと、これを読んだからといって急に、すぐにやるようにはなりません。
この本を読みかけて半分くらい読んで概要を把握した後、読み切るまでにもかなり間隔が空いたし、昨日(昨日!)最初に戻って前半の内容を覚えてる部分は拾い読みしつつ、ようやく完読した後も、この記事を書き始めるまでにどれだけの時間を要していることか。
ただ内容は興味深いです。
やる気を出すために、精神論や哲学、道徳に踏み込むのではなく、動物としての人間、あるいは神経回路の末端で発火して電流が流れる「装置」として脳や人間をとらえて、そもそもやる気が出ているとはどういう状況で、効率よくその状態を作り出すためにはどうすればよいか、を紐解いています。
要は「パブロフの犬」的に、やる気を出す、ということだと思います。
「パブロフの犬」という単語自体は、本書では一度も出てこなかったので、この分野では研究が進んでいて、あの実験とは少し違う仕組みで現在、人間の脳は理解されているのかもしれませんが。
犬に餌をやるときに必ずベルを鳴らす。そのうち、餌をやらなくても、ベルを鳴らすだけで、餌がもらえると犬は思って*1、よだれが出てくる。
では、やる気が出る、つまりドーパミンが出まくっている状況を作り出すための「ベル」をどのように準備するか。
イチロー選手の一連の動作や、ラグビーの五郎丸選手で話題となった「ルーチン」というのも、そういう状況を作り出す仕組みなのでしょうし、本書でも触れられています。
本書の冒頭で、既にそれらの仕組みを持っていて、やる気を出せる人は読む必要がないと言っているように、どうやれば、より効率よく、やる気の出ている状態に持っていけるかには、個人差が大きいようです。
そのため、本書の表題「37の習慣」のとおり、かなり様々な、やる気を出す方法が紹介されています。
いくつかの方法を組み合わせてみて、自分に合った方法を見つけ出す必要がありそうです。
個人的には、とりあえず、手を動かして、集中力が出てきたところで、本来の作業に切り替える、というのが一番、向いているのか、と思った次第です。なので、このブログの記事も書き始めてしまったら、すいすいと、ここまで書き散らかしているのですが、この記事を開くまでにかかった時間ときたら…。
*1:「思って」る訳じゃないのに、ヨダレが出るのが条件反射なわけですが…