どうも。新潟県三条市の中心部、「本寺小路」でクラフトビールを中心とした飲食店「Beerhouse³」を、とりあえず何とか営業しております店主いけのです。
9月3日(金)~16日(木)まで新潟県から時短要請が出され、当店も午後7時ラストオーダーで閉店するので、夜、仕事が終わった後、ヒマじゃん。
てことで、今まで見ようと思って見てなかった映画をマトメ見する。
第3回は、このためにNetflixに加入したと言っても過言ではない、80年代を席巻したLAメタルの雄、Motley Crue(モトリー・クルー)の自伝映画「ザ・ダート」(2019)です。2019年3月の公開以来タイミングを狙っていて、やっと見れた。
【あらすじ】
70年代末、パンクの隆盛と、Van Halenの躍進を受け、次の世代のロック・スター探しが進むロサンゼルスで、一旗揚げようと次のバンドのメンバーを探す、Londonのベーシスト、ニッキー・シックス。Londonのファンだという、長身で男前のドラマー、トミー・リー、新聞広告で見かけた、実は難病を抱えるギタリスト、ミック・マーズ、トミーの同級生で華やかな金髪のヴォーカル、ヴィンス・ニールの4人。彼らはMotley Crueを結成し、一躍時代の寵児となるものの、セックス、ドラッグ、ロックンロールを体現する彼らの無軌道な生活はやがて破綻を迎え…。
80年代のMotley Crueがやらかした数々のエピソードは、ハードロック界隈では有名すぎて、知らないエピソードはないのですが、この映画を通じて初めて知る人には、この嘘みたいな実話がどう見えるんでしょうか。
逆に、80年代にMotley Crue聞いてたけど今は離れてる皆さん向けに言うと、サントラはほぼMotley Crueベスト選曲で、プラス、トミー・リー役の長身&男前ラップ・ロック・スター、マシンガン・ケリーをフィーチュアした新曲などもあります。
元々、同名の書籍として2001年に出版された自伝の20年越しの映画化。
記憶が確かなら出版の話と同時並行で映画化が進んでいる、とか当時、ニッキーは言っていた気がしますが、流れに流れて、その間にコンプライアンスとか、ポリティカリー・コレクトネスとかが厳しくなる中、どこの映画化会社も引き受け手がなくなっていく一方、逆に、映画館では上映できないキワどい内容でも配信できるNetflixがオリジナル・コンテンツとして制作に踏み切って、ようやく完成。
映画としては波乱万丈のバンド生活の中でも、メンバー間の信頼関係は残った、みたいな描き方なんですけど、どうなんでしょうね。
かれこれ25年くらい(ちょうどこの映画の終盤の再結成あたりから)、折に触れて、ニッキー・シックスのインタビューを読んできた感想としては、ニッキーはミック・マーズのことはリスペクトしてるっぽいし、彼の体調がライヴ可能な限りバンドとして活動したいようだけど、ヴィンスとトミーのことはワリとどうでもいいと思ってそうな気がしますけどね。
ちなみに、2008年に一応、Motley Crue名義で出た今のところアルバムとしては最終作の「Saints of Los Angels」は、元々、書籍「ザ・ダート」をベースにしつつ(たぶん、映画サントラも意識しながら)作ったアルバム。なのだけど、一部の楽曲にミック・マーズも参加しているものの、基本的には、ニッキー・シックスの別バンド、Sixx:A.M.のD.J.アシュバ、ジェームズ・マイケル、さらにAerosmithなどとの仕事で知られるマーティ・フレデクリセンとのチームで作られている。
Sixx: A.M.は、劇中でも登場するニッキーのヘロイン過剰摂取事件の前後のニッキーの日記をベースにした「ヘロイン・ダイアリーズ」をベースにしたコンセプト・アルバムから発展したバンド。
なお、他の古参バンドが、解散ツアーと言いながら、それが金になるので延々とツアーを続け、ついには「ファンが望むのでやっぱり解散中止」というのを批判して、「再結成は絶対にない」と宣言して、Motley Crueは2015年の大晦日にラストライヴをやって解散したのですが、この映画の成功を受け、再結成しています(感染症拡大でツアーは2022年まで延期)。
今後見る映画候補:
・クエンティン・タランティーノ「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」
・ザック・スナイダー「エンジェル・ウォーズ」
・ギジェルモ・デル・トロ「シェイプ・オブ・ウォーター」
ちなみに「~ハリウッド」以外、ネトフリにないので、アマプラに移行予定。他にもコレ見とけという作品などありましたら、ご推薦ください。
過去に見てた映画の傾向などは、こちらの記事で。