どうも。新潟県三条市の中心部、「本寺小路」でクラフトビールを中心とした飲食店「Beerhouse³」を、とりあえず何とか営業しております店主いけのです。
新潟市西蒲区のワイナリー、カーヴ・ドッチさんがここ1年くらい、ワイナリーならはの面白いビールを精力的に醸造しているので、買い集めてきました。750mlのビッグボトルを1人で飲む気はしないので飲み比べの会をします。
ビールらしいビールの味がするビールではないので、自称ビール大好きな人は来ないでください!
ビールはあんまり得意じゃないけど白ワインとかは好きですって方とか、ビールの味がしないビールに興味がある熱烈マニアの皆さんは是非。
日時 2023.09.17(日)19:00-
3連休真ん中の日曜日です。一斉に提供したいと思うので、時間厳守でよろしくお願いします。
多少の遅刻は事前に言っていただけば、残しておきますが。
定員 3~10人
今回メインで提供するのは、750mlボトルのシェアとなるため、物理的には10人+いけので割って約60mlずつ、最低でも3人+いけので200mlくらいずつ、と考えています。
そんなに大人数にならないとは思いますが。人数が増えすぎた場合は、グラスをプラカップにするかもしれません。
参加費 1人5,000円
ちょっとお高いですけど、7種類で1杯約700円。
参加人数が多かった場合(1人あたりの飲む量が減るので)、いささか割引し、還元させていただくかもしれません。
その際、早めに参加表明いただいた方と遅れた方で差がつくかもしれません。
食べ物は今のところ、別料金300~500円のものをいくつか用意し、+通常メニューで考えています。
これも参加人数によっては参加費の中に含めることも検討中です。
参加申込
店頭、各種SNSから事前に(およそ2日前までくらいで)参加意思を表明ください。
料理の仕込みや原価計算等の参考にします。
多分、当日の突発的な参加表明でも対応可能とは思うのですが、料理やグラスの準備等あるので、参加表明が遅れた場合は、参加費等で差をつけさせていただく場合があります。
提供予定ビール
今回は濃色系のビールではなく、軽い酸味があるサッパリめの白ワインみたいな感じのビールが中心になります。と言っても、いけのも当日まで飲んだことないやつが、いくつかあるので想像ですが。
・カーヴドッチ クロワ ラ・テール 750ml 5%
ワインとビールの文化が交差する(croix)シリーズの定番、「大地」(La Terre)。白ブドウの香りに例えられるニュージーランド産ホップを使用して、オレンジワインをイメージ。
・カーヴドッチ クロワ ラ・メール 750ml 6%
こちらも定番の「海」(La Mare)。フルーツを使っていないのにフルーツ感のある酸味を活かしたビール。
・カーヴドッチ クロワ ル・シエル 750ml 4.5%
定番の3つめは「空」(Le Ciel)。ベルギーのウィートエールを参考に軽やかな仕上がり。
・カーヴドッチ クロワ エレヴァージュ 750ml 6.5%
ビールではバレルエイジと呼ばれる木樽熟成のワイン用語がフランス語でエレヴァージュ(Elevage)。白ワインとオードヴィの熟成にそれぞれ使ったフレンチオーク樽で発酵後、そのまま6か月熟成。
・カーヴドッチ クロワ アルバリーニョ 750ml 4%
カーヴドッチで2022年に栽培、収穫し、ワイン醸造に使用したブドウ、「アルバリーニョ」の果皮を利用し、ブドウの皮についた野生酵母で発酵。
・カーヴドッチ × くにたちブルワリー カーヴェイク・リダ 330ml 5%
コラボ相手のくにたちブルワリーさんが得意とする「生ビール」ならぬ、ロウ・エール。
ビールが生か生じゃないかは発酵後の煮沸殺菌の有無によりますが、一般的にビールは醸造の最初に麦汁の煮沸を行います。しかし、金属製の釜が主流になるまで完全な意味での煮沸は行われておらず、現代でも北欧や東欧の農家の自家醸造ビールにはその伝統が続いているそうです。伝統的には、直接、麦汁を火にかけるのではなく、木桶に入れた麦汁に焼いた石を入れることで温度を上げるけども沸騰まではしない、ということのようです。
これはノルウェーのコーンオールというスタイルで(オールはエールのノルウェー語)、ノルウェーの伝統的な酵母と香りづけにネズの木を使用。ワイン樽で熟成。
・カーヴドッチ × くにたちブルワリー カーヴェイク・ヴォス 330ml 7.5%
こちらはノルウェーのヴォッサオール、というスタイル。逆に長時間煮沸することで麦のカラメル感を乗せたもの。こちらもノルウェーの酵母とネズの木を使用。ブランデー樽で熟成。
下2本は2本ずつ買ってくればよかったですね。330mlなので複数人で割ると少なめです。
この他、過去の飲み比べイベントで出ないまま冷蔵庫に眠っている熟成ビールがいくつかあるので、参加人数や在庫状況によっては、さらに放出します。
ワインぽいビールならワイン飲めばよくない?
まあ、考え方は人それぞれですし、醸造所さんの考え方も色々あるとは思いますし、目的や状況に合わせて選べる、ということが大事だと思いますが、個人的には以下の3点。
度数が低い
10%超のビールも普通にありますけど、そうは言っても5~6%が主流なので、気楽にだらだら、1日に色々なビールを飲めますよね。
副原料を自由に使える
ガチのワイン好きの方が副原料(あるいは水や酵母)についてどう考えているのか知りませんが、原則、ワインではブドウそのものの素材を活かすのに対し、ビールは水や酵母も科学的に分析されたものを自由に組み合わせて理想の味を目指すことが当たり前です。
今でこそ風味づけに使う植物はホップが主流になっていますが、1万年のビールの歴史の中でホップが主流になって、せいぜい数百年。それまでは様々なハーブ、スパイス、フルーツで風味付けをしてきたので、クラフトビールではこれも選択肢の幅が無限にあって、どんな味でも目指せます。
土壌やその年ごとの気候の違いを楽しみたければ、そういう果物を使ったビールづくりも可能です。
ワインよりは安い
アルコールのもととなる糖分を果物だけから取り出すワインよりは、麦を使ったビールの方が原材料費は安くなりますよね。穀物は大量栽培して長期保存できるので、1年中作れますし。
穀物が保存可能なために、1年を通して醸造可能で商品の開発サイクルが短い、という利点もあると思います。
今回、ボトルを買うのにカーヴドッチさん、初めて行って来ましたが、ここは日本か、という雰囲気のある場所で、ワインを含めて現地まで飲みに行くのも良さそうでした。三条からだと飲んだら車どうする、という問題がありますが。新潟からは送迎バスが使えるみたいです。