どうも。新潟県三条市の中心部、「本寺小路」でクラフトビールを中心とした飲食店「Beerhouse³」を、とりあえず何とか営業しております店主いけのです。
9月3日(金)~16日(木)まで新潟県から時短要請が出され、当店も午後7時ラストオーダーで閉店するので、夜、仕事が終わった後、ヒマじゃん。
てことで、今まで見ようと思って見てなかった映画をマトメ見する。
これもアカデミー賞つながりで出てきたんだっけかな、「マネーボール」のマイケル・ルイス原作でリーマンショックを引き起こしたアメリカの住宅ローン債権市場を描いた「世紀の空売り」の映画化作品、「マネーショート」。
邦題がなんで「マネー」なのかと思ったけど、「マネーボール」からの連想か。原題は「ビッグショート」で、ここでのショートは投資用語の「売り」。
製作も「マネーボール」つながりなのか、ブラッド・ピットの「プランB」が参加。
【あらすじ】
医学部から趣味で始めた投資業を成長させたマイケル・バリーは、拡大する住宅ローンの証券化市場の破綻を予測し、大規模な空売りを思いつく。
大手投資銀行の誰もが破綻などしないとタカをくくって提案を受ける中、ドイチェ銀行のジャレッドをはじめ、数人がバリーの先見性を見抜き、賭けに乗る。
マトモな信用調査も行われないまま低所得者への貸付も横行するアメリカの住宅ローン市場は、証券化によるリスク分散により潜在リスクが見えづらいまま拡大していく中で、果たして、いつ破綻するのか。
前回の「ダンケルク」が基本的には成功した帰還作戦の映画であったのに対して、今回は、07年のサブプライム・ローン問題、そしてそれを受けての翌年のリーマンショックとして現実に経済破綻した、という時限爆弾が仕掛けられた映画。
ただし、主人公たちは破綻する側に賭けているのだけれど。
基本的にここで描かれているのは金融の話ではなくて、世間の常識を疑い、ただし、安易な逆張りではなく、精緻な論理的思考の上で、どれだけ世間の逆風に合っても自分の信念を貫いて、成功を収めた人たちの話、という点では、オークランド・アスレチックスの独自の人材戦略を描いた「マネーボール」と通底する。
なので、金融関係の知識はストーリーを追う上で最低限のモノを解説するにとどめ、金融知識がなくても分かるような工夫はされている。
監督のアラン・マッケイが元々、「サタデー・ナイト・ライヴ」からキャリアを始めたコメディ出身の人、という影響もあるのかもしれない。
その、マイケル・ルイス、最新作は早速、感染症対策を取材してマトメたらしいです。読まねば。
その前に、「マネーボール」(原作)が面白かったので、これの原作も映画化前から買ってあるんだけど、読んでない…。
なお、サントラはインスト曲中心らしいですが、実在の主人公、マイケル・バリーがオフィスでもずっとエア・ドラムをやってる、という設定で、彼の作業用BGMとして流れるのが、Mastdon、Metallica、Darkest Hour、Pantera。3曲めのゴリゴリのデスメタルっぽいハードコアは誰かと思ったら、Darkest Hourかー!
今後見る映画候補:
・ベイトン・リード「イエスマン」
・ジョン・ファヴロー「シェフ」
・セルジオ・レオーネ「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」
・ザック・スナイダー「エンジェル・ウォーズ」
・ギジェルモ・デル・トロ「シェイプ・オブ・ウォーター」
・デヴィッド・ヴェンド「帰ってきたヒトラー」
・クロエ・ジャオ「ノマドランド」
ちなみにレオーネ以降、ネトフリにないので、アマプラに移行予定…なんですけどプライム会費にさらに別料金必要なのがほとんどなので見るかどうか…。ネトフリ限定の「アイリッシュマン」とかもあるなー、とか思いつつ…。
他にもコレ見とけという作品などありましたら、ご推薦ください。
過去に見てた映画の傾向などは、こちらの記事で。