どうも。新潟県三条市の中心部、「本寺小路」でクラフトビールを中心とした飲食店「Beerhouse³」を、とりあえず何とか営業しております店主いけのです。
9月に続き、1/21(金)~2/13(日)の間、新潟県から時短要請が出され、さらに今回は酒の提供も自粛、ということで店自体を休んでおります
てことで、前回以上にヒマなので、ネトフリ再開して映画をマトメ見する。
今回は映画ではなく、ドキュメンタリ。アルゼンチン制作のイタリア料理が本国以外でどのように進化したか、という過程を追う1時間くらいのヤツ。
ネトフリのリンクが英語だけど、日本人が開くとちゃんと日本語で表示されるハズ。
なんで、アルゼンチンなのかと思ったら、実は北米のイタリア移民と同様、アルゼンチンもかなりイタリア移民を受け入れてきて、イタリア料理が盛んらしい。
ただ、そこは本国のイタリア人に言わせると、だいぶ違う形で進化している。あれはイタリア料理ではない、と。
で、この番組では、アメリカ、アルゼンチン、イタリアを中心に、研究者や料理人にその辺りをインタビューしていく、というもの。
まず、第一にイタリアは1860年代に統一されるまで、文化的にもかなりバラバラな状態だったので、「イタリア料理」などというものも存在しなかった。なので、移民の出身地によって、全然、違う料理が持ち込まれても不思議ではない。
番組内では言及されてなかったけども、逆に、この150年間はイタリアのアイデンティティ確立のために、ことさら統一的なイタリア料理が強調されてきたのかもしれない。日本の標準語、みたいな。で、意外と移民した先にイタリア人も忘れ去った古い郷土料理の残骸が残っていたりするのかもしれない。
第二に、イタリア料理に欠かせないトマトが南米原産であるように、イタリアは元々、地中海貿易で栄えた国であり、イスラム諸国からもたらされるスパイスをはじめ、異文化を積極的に取り入れる寛容な料理体系がある。
なので、移民が移住した先で、手に入らないイタリアの食材を諦め、現地で使いやすい食材を料理に取り入れるのも、当たり前のこと。特に、アメリカでもアルゼンチンでも牛肉が安いので、圧倒的に、魚介類を使う割合が減ったらしい。
そして最後に、この番組では実際、イタリアでも農業や飲食業は給与が低いため、アジアなどからの移民の手を借りなければ成り立たない現実を紹介した上、今ではイタリア本国で暮らすイタリア人よりも、南北アメリカで暮らすイタリア系住民の方が人口で上回っており、本当のイタリア料理とは何か、という疑問を投げかけて終わる。
あっさりしたドキュメンタリで個人的にはもっと突っ込んだ内容を見たい感じもしつつ、南米のイタリア料理、面白そう、と思いました。
それにしても、ネトフリ、見た映画の感想をSNSとかブログで共有するのにUIがフレンドリーじゃないよね。あくまでサブスク制度でやってて、個別の作品をアピールする必要がないんだろけども。
次。ネトフリになさげな単発見残し映画候補:
・セルジオ・レオーネ「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」
・ザック・スナイダー「エンジェル・ウォーズ」
・ギジェルモ・デル・トロ「シェイプ・オブ・ウォーター」
・デヴィッド・ヴェンド「帰ってきたヒトラー」
・クロエ・ジャオ「ノマドランド」
連続ドラマと言えば、Black Veil Bridesのアンディが主演の、悪魔と契約したロック・バンドものが映画の後、さらに連続ドラマ化もされているらしいんだけど、これもネトフリにはない…。
てことで、まだ、他にもコレ見とけという作品などありましたら、ご推薦ください。
過去に見てた映画の傾向などは、こちらの記事で。